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    印刷2009/09/26 08:42

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    ついアツくなること請け合いのマルチプレイが登場! 「デッドライジング2」のプレス向けお披露目パーティをレポート

     東京ゲームショウ2009の一般公開を翌日に控えた9月25日夜,カプコンは,東京都渋谷区にあるレストラン「ゼスト キャンティーナ恵比寿」において,「TERROR IS REALITY」と題した,新作アクション「デッドライジング2」のプレス向けお披露目パーティを開催した。

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     「デッドライジング」といえば,無数のゾンビが溢れるショッピングモールを舞台に,フリージャーナリストのフランク・ウェストが事件の真相を暴くべく奔走する人気タイトルだ。
     デッドライジング2はその続編ということで,期待しているゲーマーも多いと思うが,今のところ,対応プラットフォームがPCPlayStation 3Xbox 360であることや,「フォーチュン・シティ」という名のアメリカのカジノ街が舞台となっていること,そして主人公がチャック・グリーンという男性であること以外,詳細は明らかにされていない。

     今回のパーティでは,プロデューサーを務める稲船敬二氏自らがゲーム内容の紹介を行い,おぼろげながらもゲームの舞台背景が見えてきた。新情報を楽しみにしているファンも多いと思うので,さっそくパーティーの模様をレポートしよう。

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    20台のマシンでプレイアブル展示。カジノ内でのゾンビとの戦いが体験できた


    東京ゲームショウ2009のために来日した海外のプレス関係者に,デッドライジング2のプレイアブルなバージョンを世界で初めて披露することも,今回のイベントの大きな目的の一つ。稲船氏は冒頭の挨拶で,「東京ゲームショウ2009に行ってきたが,つまらなかった。日本のゲーム業界がまだ終わっていないということを,このデッドライジング2で示したい」と意気込みを語っていた
    画像集#005のサムネイル/ついアツくなること請け合いのマルチプレイが登場! 「デッドライジング2」のプレス向けお披露目パーティをレポート
     パーティ会場に設置されていた試遊台(Xbox 360)では,北米仕様のデッドライジング2がプレイ可能で,主人公のチャック・グリーンを操作し,カジノ施設に溢れるゾンビ達と戦えるようになっていた。
     マップ内のさまざまなオブジェクトを武器として使用できるという,前作の特徴は本作でも健在。今回の試遊だけでも,ゴミ箱に車イス,カジキの剥製(!)をはじめ,バットやスティック,ギター,ナイフ,剣,そしてチェーンソーやマシンガンといったものまで使えることが確認できた。

     また本作では,複数の武器を組み合わせられるようになっており,カヌーパドルの両端にチェーンソーをくくりつけて薙刀(なぎなた)のように振り回したり,車イスの肘掛け部分にマシンガンを設置して“移動式の銃座”にしたりといったことが可能となっていた。武器の種類を増やすだけに留まらない工夫といえそうだ。
     このように組み合わせて作り出した武器の威力はかなりのもので,限られた時間でのプレイだったが,もはや前作には戻れないほどの快感が味わえた。

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     残念ながら,今回展示されたバージョンにはチャック以外の主要キャラは登場せず,ストーリーに関わる要素も盛り込まれていなかった。しかし,稲船氏が行った説明により,ゲームの舞台背景はざっくりとであるが見えてきたので紹介しよう。

     今回のパーティのタイトルになっている「TERROR IS REALITY」(以下,TIR)は,本作において,アメリカで絶大な人気を獲得しているという設定のテレビ番組だ。
     TIRでは,大量のゾンビを相手に数々の競技を命がけで戦い抜き,勝ち残った者が莫大な賞金を獲得できる。主人公のチャックは,とある理由からこの番組にどうしても出場しなければならなくなるという。

     単なる好奇心からか,多額の借金を抱え込んでしまったからなのか,はたまたゾンビに対する憎悪を晴らすためなのか。その理由自体がストーリーに絡んでくるらしく,今回は一切明らかにされなかった。
     ゾンビがバラエティー番組のエキストラ的な扱いとなっていることには驚かされたが,それについてもきっとなんらかの理由があるのではないだろうか。そうでなければ,前作であれだけ必死に戦い,スクープをモノにしたフランクの立場がなくなってしまう……気がしないでもない。

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    馬鹿馬鹿しいと思いながらもついアツくなってしまう,TIRを題材としたマルチプレイモード


     パーティでは,デッドライジング2にフィーチャーされるマルチプレイモードを用いてのゲーム大会が開かれた。
     今回公開されたバージョンをプレイした限り,本作のマルチプレイモードは,前述のテレビショウ「TERROR IS REALITY」の参加者となり,さまざまな競技に挑むという趣向になっている。

     用意されていた競技は「RAMSTER BALL」「HEADACHE」「POUND OF FLESH」「SLICECYCLES」の4種類で,最大4人で対戦できる。各競技の内容は,以下のとおりだ。

    RAMSTER BALL
     巨大な鉄球に入って走ることで球を動かし,コート内の塔にぶつけることでポイントを獲得していく。ただし,“親”になっているキャラの球に触れることで親と子が交代する仕組みで,自分が親のときしかポイントは入らない

    HEADACHE
     爆破装置のついたハットをゾンビにかぶせていき,起爆スイッチを押して爆発させる。爆破したゾンビの数が多いほど高得点となる

    POUND OF FLESH
     ヘラジカのツノをかたどった刃物が付いたヘルメットをかぶり,上体を振り回すことで,ゾンビを秤に向けて飛ばしていく。秤に載せたゾンビの総重量を競い合う

    SLICECYCLES
     チェーンソーを備えたモトクロスバイクに乗り,コート内のゾンビ達をなぎ倒していく競技。途中で新たに出現する,おびただしい数のゾンビをザクザク切り倒していく様子は圧巻だ。なお,頭上にマークのついたゾンビを倒すと,通常のゾンビよりも多くの得点が入る。

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     マルチプレイでは,RAMSTER BALLからPOUND OF FLESHまで3種目をプレイし,元金を獲得。その額が少ないほど,SLICECYCLESのスタート前にタイムペナルティが課せられ,出だしが遅れてしまうわけだ。
     そして,SLICECYCLESの結果により,元金が最大3倍に増加する。最終的な獲得金額が最も多かったプレイヤーが,優勝の栄冠を獲得できるのである。

     ものすごい数のゾンビが登場するうえ,表現も残酷なのだが,プレイフィールは意外にも痛快そのもの。今回は4種目のみ用意されていたが,製品リリースまでに種目の追加に期待したいところだ。

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     なお,東京ゲームショウ2009にはデッドライジング2は出展されていないので,注意してほしい。稲船氏は,「Z指定ということで,ゲームショウへの出展となると年齢確認が必要になるうえ,個室で短時間しかプレイしてもらえません。それなら,プレス関係者にじっくりプレイしてもらったほうがいいと考えました。このことは,本作に対する私達の自信の表れでもあります」と述べていた。
     筆者は前作を遊び込んだ一人だが,今回短時間ではあったもののプレイした印象を述べるなら,「期待度120%,不安要素は一切なし」といったところだ。

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