高校生の頂点を決める「eスポーツの甲子園」が今夏開催！　高校対抗のeスポーツ全国大会「STAGE:0」開催発表会レポート

　テレビ東京と電通は本日（2019年3月28日），高校対抗のeスポーツ全国大会「Coca-Cola STAGE:0 eSPORTS High-School Championship 2019」の開催を発表した。同日，本大会の概要発表会が行われたので，その様子をお伝えする。



　本大会はテレビ東京の開局55周年記念として開催される，全国の高校生が参加できる大規模なeスポーツの大会。eスポーツ競技の発展と世界で活躍する日本人選手の輩出を目指すとしている。本日3月28日より大会公式サイトが公開され，出場チームのエントリー受付がスタートした。

「Coca-Cola STAGE:0 eSPORTS High-School Championship 2019」公式サイト

「Coca-Cola STAGE:0 eSPORTS High-School Championship 2019」公式Twitterアカウント

　本大会への参加条件や使用ゲームタイトル等の概要は以下の通り。高校生を対象とした国内最大級のeスポーツ大会，いわば「eスポーツにおける甲子園」目指すという。
　詳細は公式サイトにて確認できる。また，フォートナイトに関してはまだ大会条件が確定していないため，4月下旬に参加概要が発表されるとのことだ。

●大会期間
予選大会 2019年5月～7月（オフライン予選）
決勝大会 2019年8月14日・8月15日 千葉県・舞浜アンフィシアターにて開催

●競技タイトル
・「クラッシュ・ロワイヤル」（iOS / Android）
・「リーグ・オブ・レジェンド」（PC）
・「フォートナイト」（PC / PS4 / Xbox One / Nintendo Switch / iOS / Android）

●参加条件
・日本国内に在住する高校生・定時制高校生・高等専門学校生・通信高校生であること
・生年月日が2001年4月2日～2003年2004年4月1日であること
・同一の学校のチームで参加すること

※4月1日13：00追記。資料に誤りがあったため，訂正しました。

・参加登録費は無料
・エントリー期間は本日（3月28日）より5月10日 17時まで
・参加タイトルによりグループ人数が異なる
（クラロワは3人1グループ，リーグオブレジェンドは5人1グループ）
・複数のゲームタイトルへのエントリーは不可
（１人，１ゲームタイトル・1チームまで参加可能）



　前述の通り，今大会はテレビ東京の開局55周年に合わせた企画だが，大会は来年以降も継続して行うという。
　大会への参加対象者は「同一の学校の生徒で組成したチーム」であるのがポイントとなる。高校生でも「別の学校のフレンド」ではチームを組めない点には留意したい。また，参加できるのは1タイトル，1チームのみとなる。


　大会スケジュールは，5月のオンライン予選大会，6～7月のオフライン予選大会（ブロック代表決定戦）を経たのち，8月14・15日に千葉にて決勝大会が行われる予定だ。予選は全国7ブロックに分かれている。


　競技タイトルが「クラッシュ・ロワイヤル」「リーグ・オブ・レジェンド」「フォートナイト」の3作品に決定した経緯は，世界的に活躍できる場があること，高校生に人気があること，ゲームパブリッシャーから公認を受けられること，の条件が揃ったためだという。


　「クラッシュ・ロワイヤル」と「リーグ・オブ・レジェンド」に関しては，すでに大会ルールも策定され，チームエントリーも開始されているが，「フォートナイト」に関しては参加人数やプラットフォーム，チーム人数などの詳細が決まっていない。マルチプラットフォームの作品なので，どの機器からでも参加できるよう検討するとのことだ。
　ただその場合，デバイスによる競技の公平性などの問題がある。どのように解決するのか気になるところだ。


　優勝チームには豪華賞品が用意される。「クラッシュ・ロワイヤル」部門の優勝チームには「クラロワリーグ アジア」シーズン2 プレイオフへの招待と，プロ選手とのエキシビションマッチ対戦の機会が用意されている。「リーグ・オブ・レジェンド」優勝チームには，海外での「リーグ・オブ・レジェンド」アクティビティツアーへ招待されるとのことだ。


　大会の特別番組も放送決定された。詳細は不明だが，高校生が世界に羽ばたく，新しいヒーローの誕生の瞬間を日本中に届けるものだという。

大会開催の挨拶をするテレビ東京 専務取締役 田村明彦氏

　テレビ東京の専務取締役 田村明彦氏は「本大会はテレビ東京開局55周年の記念企画の一環として企画した。eスポーツは全世界に3億8000万人のプレイヤーがいる。日本はゲーム王国といわれるが，世界で戦える人材は少ないと聞いているので，世界で戦える人材を高校生レベルから発掘するのが大会の目標である。eスポーツを底辺から拡大させ，魅力を伝えたい」と意欲を述べた。

大会概要を説明するテレビ東京 営業局 藤平慎太郎氏

　同じくテレビ東京営業局の藤平慎太郎氏は「高校生が青春をかけて切磋琢磨する部活動のように，eスポーツにおける甲子園を目指している。日本のeスポーツの未来を担う，世界を驚かせる才能の発掘が今大会のミッションである」と大会の意義を語った。

　大まかな開催概要や意義は以上だ。
　大会を盛り上げるためのサポーター陣として，アンガールズ田中卓志さん，テレビ東京のアナウンサー角谷暁子さん，鷲見玲奈さんも発表会場に登場し，大会への期待や高校生プレイヤーへのエールを送った。

左より角谷暁子さん，アンガールズ田中さん，鷲見玲奈さん

　角谷さんは，ふだんは撃ちまくる系のゲームが好きで，地球防衛軍などを遊んでいるのだとか。鷲見さんは，「男兄弟とNINTENDO 64やセガサターンで遊んでました」と語り，二人とも根っからのゲーム愛をアピールした。

　田中さんは大会を盛り上げるアンバサダーに就任した。田中さんはテレビ東京のeスポーツ番組「有吉ぃぃeeeee！」にもレギュラー出演しており，つい先日も番組の収録で大会タイトルの「フォートナイト」回を収録したとのこと。「フォートナイトなら同じフィールドに俺とか，有吉さんやタカトシさんがいて，今なら出会えて戦えると思うからモチベーションを高めて欲しいな」と，大会に向けてさっそく盛り上げていた。

田中さんは「カービィは落ちてきたところをバシュ！」「ガイル使いでソニックブームとサマソだよ！」と，やりこんだスマブラやストIIの話になるとアクションもついつい大きくなる

サードウェーブ副社長 榎本一郎氏

　プロジェクトパートナーにはサードウェーブが参加。同社副社長の榎本一郎氏は，大会だけでなく，高校生を対象とした2年間無償レンタルにてeスポーツを支援していくと語った。

日本コカ・コーラの今西 周氏

　大会のトップスポンサーは日本コカ・コーラを迎える。同社が国内eスポーツ事業に参画するのは初となる。日本コカ・コーラの今西 周氏は，高校生の熱い夏をサポートすることを約束した。

全員集合フォトセッション。（左から）東京 専務取締役 田村明彦氏，サードウェーブ 副社長 榎本一郎氏，日本コカ・コーラ 今西 周氏，アンガールズ田中さん，角谷暁子さん，鷲見玲奈さん，司会を担当した田口尚平さん

「Coca-Cola STAGE:0 eSPORTS High-School Championship 2019」公式サイト

「Coca-Cola STAGE:0 eSPORTS High-School Championship 2019」公式Twitterアカウント