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ASUS,COMPUTEXで展示予定の新型マザーボードを公開。RS785Gに,ROGの新作も
本稿では,そのなかから,PCゲーマー的に興味深い部分をかいつまんでお届けしたいと思う。
George Chen氏(Principal Engineer, Project Dept., Motherboard Div.1, ASUSTeK Computer) |
Julia Ho氏(Product Manager, Product Marketing Dept.1, Motherboard Div.1, ASUSTeK Computer) |
RS785G(AMD 880G)搭載マザーにROGの新作,
OC Station,Mini-ITXマザーがズラリ
というわけで以下,展示されたマザーボードについて,両氏の解説を挟みながら,写真を中心にお届けしていきたい。
●M4A785-M EVO
AMDの未発表チップセット「RS785G」(開発コードネーム。RS785,のような気もするが,Chen氏はこう言っていた)に,SB710サウスブリッジを組み合わせた,microATXマザーボードだ。Chen氏いわく「AMDの最終決定を待つ必要はあるが,RS785Gの製品名は『AMD 880G』になる見込み」とのことである。
※2009年6月8日追記:
初出時,ここに3点のスライドを掲示していましたが,ASUSから,諸事情による削除の要請が来たため,カットしました。Ho氏によれば,「890FX」とされるチップセットを搭載した,「M4A89FX」シリーズのマザーボードが,2009年末から2010年第1四半期にかけて登場の見込みになっているとのことです。
●Crosshair III Formula&ROG OC Station
ゲーマー向けブランド「ROG」初のAMDチップセット採用マザーボードとなるのが,「AMD 790FX+SB750」仕様となる本製品だ。Crosshairシリーズはこれまで「AMD製CPUに対応したNVIDIA製チップセット搭載モデル」だったが,第3世代でチップセットが切り替わったことになる。
また,搭載するCPUソケットはSocket AM3で,もちろん対応メモリモジュールはDDR3。従来の命名ルールだと,「Formula」はDDR2メモリ対応だったのだが,こちらも切り替えられた格好だ。
なお展示機は,先日発表されたROGシリーズ用のオーバークロック制御ツール,「ROG OC Station」と接続されていた。
●AT3GC-I
ASUS初のMini-ITXマザーボードとなるのが,「Atom 330/1.60GHz」を搭載した「AT3GC-I」だ。世界市場では「2009年6月中の登場予定」(Ho氏)だが,これといった特徴がないため,日本で販売される可能性はあまり高くないかもしれない。
面白そうなのは,「Celeron 220/1.20GHz」に,NVIDIA製のノートPC向けチップセット「MCP7A-LP」を組み合わせて,7月にも市場投入予定とされる「C2N7A-I」のほうか。
Chen氏によるASUSTeK Computerの優位性解説
ところで本イベントでは,マザーボードの紹介に先立って,「ASUS製マザーボードの(主に某G社製品に対する)優位性」が,Ho氏とChen氏の口から語られた。その主なポイントは以下のとおりだ。なお,あくまで両氏の主張なので,その点はご承知おきを。
1.他社で,12フェーズPWMの搭載を謳うマザーボードが存在するが,実際にオシロスコープで測定すると,波形は6種しか観測できない。つまり「見た目は12フェーズでも,実際には6フェーズ回路」というわけである。この点,ASUSの16フェーズは,16パターン,すべてずれた波形が観測できる,真の16フェーズ回路だ。
2.他社で,フェーズ数を1段階刻みで切り替えられることがウリになっている。ASUSの16フェーズだと,切り替えは4と16の2段階なので,他社のほうが優れていると思うかもしれない。だが,1段階ずつ切り替えると,切り替えのロスが大きく,実際の電力効率は決して高くない。
3.Core i7システムにおけるDDR3メモリのオーバークロックに当たっては,CPUソケットの中央から,メモリスロットの両端までの距離を等しくし,全体の配線長をできる限り短くした「Golden Symmetry」が効果を発揮する。最近,他社がマネをし始めたが,それこそ,ASUSの技術力が優れている証である。
……以上,駆け足でお伝えしてきたが,4Gamerでは今年も(新型インフルエンザなどが理由で渡航禁止命令が出たりしない限り),COMPUTEX TAIPEIのレポートを現地からお伝えする予定だ。今回紹介した製品以外にも,きっとASUSはいろいろと出してくるはずなので,このあたりは来週をお楽しみに。
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