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NVIDIA,自動運転向け新世代SoC「Parker」を正式発表
Parker | |||
配信元 | NVIDIA | 配信日 | 2016/08/24 |
<以下,メーカー発表文の内容をそのまま掲載しています>
NVIDIAは本日、次世代の自律走行車の能力を強化する、最新のモバイル・プロセッサParkerを発表しました。
カリフォルニア州クパチーノのHot Chipsカンファレンスで、私たちは、このきわめて高度なプロセッサのアーキテクチャと基盤となるテクノロジを明らかにしました。自動運転車やデジタル・コクピットなど、自動車用アプリケーションに適した理想的なプロセッサです。
自動車の未来を推進
Parkerは、クラストップのパフォーマンスとエネルギー効率を実現し、自動車市場にとって重要な機能をサポートします。その機能には、ディープラーニング、より緊密な設計統合のためのハードウェア・レベルの仮想化、信頼できる故障検出およびエラー処理のためのハードウェア・ベースのセイフティ・エンジン、自動車機能統合のための機能豊富な入出力ポートなどが挙げられます。
Parkerは、最もパフォーマンスに優れ、最も電力効率のよいPascal GPUアーキテクチャとNVIDIAの革命的な次世代のDenver CPUアーキテクチャを中心に構築されており、ディープラーニング・ベースの自動運転AIコクピット・システムに対し、最高1.5テラフロップス(1)のパフォーマンスを可能にします。
スピードに対するニーズ
Parkerは、他のモバイル・プロセッサ(2)よりも50%から100%高い、マルチコアCPUのパフォーマンスを提供します。これは、2基の次世代64ビットDenver CPUコア(Denver 2.0)と4基の64ビットARM Cortex A57 CPUの組み合わせから構成されるCPUアーキテクチャによります。これらすべてが、完全に統合された異種のマルチプロセッサ構成の中で連携して機能しています。
Denver 2.0 CPUは、ARM v8インストラクション・セットをサポートする7ウェイ・スーパースカラ・プロセッサであり、動的なコード最適化アルゴリズムと、より優れた電力効率のため、さらなる低消費電力のリテンション・ステートを実装しています。この2つのDenverコアとCortex A57のCPUコンプレックスは、専用のコヒーレント・インターコネクト・ファブリックにより内部接続されています。
Parkerに搭載された新しい256コアのPascal GPUは、自律運転機能向けの高度なディープラーニング推論アルゴリズムの実行に必要なパフォーマンスを提供します。また、コクピットの計器表示や車載インフォテインメント・パネルなど、複数の高解像度ディスプレイを駆動する、強力なグラフィックス・パフォーマンスおよび機能を提供します。
スケーラブルなアーキテクチャ
クラウドでPascalベースのスーパーコンピュータと協調して動作する、Parkerベースの自動運転車は、より新しいアルゴリズムや情報によってたえず更新され、自動運転の正確性と安全性を向上させることができます。
Parkerには、最大8台の仮想マシンをサポートするハードウェア対応の仮想化が含まれています。仮想化により、自動車メーカーは、1つのParkerベースのDRIVE PX 2システムを使用し、車載インフォテインメント・システム、デジタル計器クラスタ、ドライバ支援システムなど、同時に複数のシステムをホスティングできます。
さらに、Parkerはスケーラブルなアーキテクチャでもあります。自動車メーカーは、高度に効率的なシステム向けに単一のユニットを利用できます。つまり、2つのParkerチップと2つのPascalディスクリートGPUコアを利用するNVIDIA DRIVE PX 2など、そのユニットをより複雑な設計に統合できます。
実際、DRIVE PX 2は、1秒あたり24兆回のかつてないディープラーニング演算を実現し、最も複雑なディープラーニング・ベースの推論アルゴリズムを実行しています。このようなシステムは、あらゆる種類の運転環境で安全に誘導するため、自動運転車に必要なスーパーコンピュータ・レベルのパフォーマンスを実現します。
Parkerの仕様
自動車市場のニーズに対処するため、Parkerは、最新の自動車内の多数の電子コントロール・ユニットに接続するデュアルCAN(コントローラ・エリア・ネットワーク)インターフェイスなどの機能や、オーディオ・ストリームやビデオ・ストリームを転送するギガビット・イーサネットを備えています。ISO 26262への準拠は、ハードウェアに実装された多くの安全機能により達成されました。信頼性の高い故障の検出および処理用の専用デュアル・ロックステップ・プロセッサを含むセイフティ・エンジンはその一例です。
Parkerは、ビデオ・ストリームのデコードとエンコードの両方を、最高4Kの解像度、毎秒60フレームでサポートするよう設計されています。これにより、自動車メーカーは、より高い解像度の車載カメラを正確な物体検出のために利用でき、4Kディスプレイ・パネルを車内のエンターテインメント体験充実のために利用できます。
自動運転車の実現に向けて加速するParkerのアーキテクチャや機能の詳細にご期待ください。
1.ParkerのネイティブFP16(16ビット浮動小数点)処理機能を参照してください。
2.Parker開発プラットフォームおよび競合するモバイル・プロセッサ・ベースのデバイスで測定されたSpecINT2K-Rateパフォーマンスに基づきます。
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