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[COMPUTEX]ASUSがゲーマー向けスマートフォン「ROG Phone」を発表。高クロック駆動のSnapdragon 845を冷やす外付けクーラー付き
世界市場におけるROG Phoneの発売時期は2018年第3四半期の予定で,日本での発売は未定としながらも検討中とのこと。なお,本稿執筆時点では価格は明らかになっていない。
本稿では,事前に行われた説明会での情報と実機の写真をもとにレポートしよう。
Snapdragon 845を約3GHzで駆動
強制排熱用に外付けクーリングユニットも付属
ROG Phoneを嬉しそうに掲げるChin-Hao Kung氏(EMEA TPR Lead,ASUS) |
CPUコアは最大約3GHzで動作する |
まずは注目のスペックであるが,
なお,メインメモリ容量は8GBで,内蔵ストレージ容量は最大512GB。ストレージ容量の大小で,いくつかのバリエーション展開が行われるようだ。
プレゼンターのKung氏によれば,ROG Phoneは各種ベンチマークソフトにおいて世界最速レベルのスコアをマークしており,競合機に位置付ける「iPhone X」や「Galaxy S9+」をしのぐという。
ただし,これだけでは高クロック駆動のSoCからの熱を逃がしきれない。そこでROG Phoneには,本体に取り付けて使う専用の外付けクーリングユニット「Aeroactive Cooler」が付属するのだ。
Aeroactive Coolerは小型の冷却ファンを内蔵しており,専用アプリでその回転数を制御できるという。
最大リフレッシュレート90Hzの有機ELパネルを採用
ROG Phoneは,ディスプレイにSamsung Electronics(以下,Samsung)製の有機ELパネルを採用している。6インチサイズで,解像度は1080×2160ドット,アスペクト比は18:9という流行りの縦長アスペクトパネルだ。
表示能力としてはHDR表示対応で,色空間規格の「DCI-P3」に対応。ネイティブコントラスト比は10000:1で,最大リフレッシュレート90Hz,応答速度1msとアピールしている。
ROG Phoneの開発に当たっては,「究極のゲーマー向け環境を整備する」をコンセプトに掲げていたとKung氏は述べる。その現れが,ROG Phoneの側面フレームに装備した複数のタッチセンサーだ。このタッチセンサーは,PCや据え置き型ゲーム機用ゲームパッドにおけるショルダーボタン代わりに使えるのだという。
なお,公称本体サイズや公称本体重量は,今のところ明らかになっていない。
ROG Phoneのウリは多彩な周辺機器にあり
最も来場者の注目を集めていたのは,ROG Phoneをドッキングさせて,ニンテンドー3DSのような2画面ゲーム機にしてしまうコントローラ型の周辺機器「Twinview Dock」だ。
一見するとROG Phoneを2台はめ込んだような見た目だが,スマートフォンは上側にセットして使う。下側の画面はTwinview Dock標準装備の有機ELパネルで,スペックやサイズは,ROG Phoneの有機ELパネルと同一だという。
システム的には,ROG Phoneと直結したセカンドスクリーンとして機能するそうで,マルチタッチにも対応するという話だった。
ROG Phoneに取り付けて,追加のインタフェースを提供する周辺機器も,2タイプが登場する予定だ。
1つは「Mobile Desktop Dock」と呼ばれる据え置き型のドッキングステーションだ。USB端子,HDMI端子,LAN端子のほか,DisplayPort端子,SDカードスロットなどを装備するタイプだ。
もう1つは,USB Type-Cケーブルで接続するハブタイプのデバイスで,USB Type-AポートやHDMI出力,有線LANポートを備えるものだった。
こうした周辺機器は,ROG Phone本体発売と同時にリリースの予定だとのことだった。
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