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ASUS,3-way SLI対応のゲーマー向けIntel X58マザーボード「Rampage II Extreme」発表
これは,台湾で開催されている「Intel Developer Forum 2008 Taipei」に合わせる形で,世界市場に向けて行われたもの。ASUSによれば,「Intelの最新CPU」をサポートするものとのことなので,「Intel X58 Express」(以下,X58)チップセットを搭載するものと思われる。
→ASUSのニュースリリース(英語)
「QPI/DRAM」と書かれる,QPIおよびCPU内蔵メモリコントローラと思われる部分と,ノースブリッジ,メモリモジュール向けに,3フェーズずつそれぞれ用意される。さすがにスペースが足りなかったのか,ノースブリッジ(=X58)の近くに「CPU POWER CARD」というモジュールが取り付けられ,QPI/DRAM用とノースブリッジの電源部が“2階建て”構造で用意されているのは,ボードデザイン的に興味深い。
一方,採用するコンデンサはリリースいわく「ML Caps」(Multilayer type Polymer Capacitor)なので,マルチフェーズを実現した部分を除くと,電源回路の基本部分は「Intel X48 Express」搭載の初代「Rampage Extreme」と似た印象だ。
なおRampage II Extremeは,X58の標準仕様としてATI CrossFireXにも対応するが,これを受けてASUSは,柔軟なマルチGPU構成を取れるとして,「SLI/CrossFireX on Demand」というコピーを与えている。
このほか,新機能としては,回路計(マルチテスター)を用いたハードウェアインジケータ「ProbeIt」の搭載が挙げられよう。
初代Rampage Extremeで,CPUの動作クロックや動作電圧などを,マザーボード上のスイッチからリアルタイムで変更できる機能,「TweakIt」(※Extreme Tweakerともいう)が搭載されたのを憶えているだろうか。これは,ゲーム中であろうとベンチマークテスト中であろうと,いつでもハードウェアベースでオーバークロックを可能にするものだったが,「どれくらい上がっているか」は,スイッチをぱちぱちとさせながら,推測するしかなかった。その点ProbeItを用いれば,より正確に状況を把握できるようになるというわけだ。
ゲーマー向けといいながら,どんどんオーバークロッカ−向けになっていくROGらしい新機能,とはいえそうである。
現在のところ,ASUSのいう「Intelの最新CPU」が登場していないため,新製品の是非を判断するのは難しいが,NVIDIA SLIとATI CrossFireX両対応で,かつ前者は3-way対応というのは,やはりインパクトがある。Intelの次世代CPU登場を機に,ハイエンドゲーム環境の刷新を考えている人にとっては,かなり面白い新製品だ。
2008年10月22日12:05PM追記:ASUS日本法人によると,「発売予定だが,時期,価格はいずれも未定」とのこと。
●Rampage II Extremeの主なスペック(※リリースより)
- メモリスロット:6(3ch×2)
- 対応メモリモジュール:DDR3-1800/1600(※オーバークロック設定時),PC3-10600/8500
- 拡張スロット:PCI Express 2.0 x16 ×3(16レーン×1,8レーン×2もしくは16レーン×2),PCI Express 2.0 x1 ×2,32bit PCI×1
- ストレージ:Serial ATA(3Gbps)×7,eSATA(3Gbps)×1,IDE×2
- ネットワークコントローラ:1000BASE-T×2
- サウンド:サウンドカード「SupremeFX X-Fi Audio」付属(EAX ADVANCED HD 4.0対応)
- USB:12ポート
- IEEE 1394a:2ポート
- サイズ:305(W)×269(D)mm
- 関連タイトル:
Republic of Gamers
- 関連タイトル:
Intel 5
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(C)ASUSTeK Computer Inc.