ASUSTeK Computerは,CeBIT 2008開催前日となる現地時間2008年3月3日,報道関係者向けに同社のブースを公開した。そこには,同社のゲーマー向け製品ブランド
「R.O.G」(Republic of Gamers)の,まさにフルラインナップといっていい新製品群が展示されていたので,まずは写真を中心にまとめてみよう。
R.O.Gブランドの展示で最も注目を集めたのが,
「Pinotnoir」(ピノノワール)と名付けられたコンセプトモデル。チップセットなどの詳細は明らかにされなかったものの,マルチGPU環境とデュアルチャネルDDR3をサポートする,Intelプラットフォーム向けのマザーボードであることは確かなようだ。液冷機構を備えたヒートパイプシステムを搭載し,現行のR.O.G.マザーボードよりもさらに優れたオーバークロック性能を実現すると謳われている。
次世代R.O.Gシリーズのフラグシップコンセプトモデルとして公開されたPinotnoir。同製品が持つ外観上最大の特徴は,液冷機構を備えたヒートパイプシステムだ。VRMやチップセットを効率的に冷却し,高いオーバークロック性能を実現するとのこと
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Striker II Extreme。こちらもかなり大仰なチップセット冷却機構を搭載している
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また,同社はNVIDIAのIntelプラットフォーム向け次期フラグシップチップセットとなる「nForce 790i Ultra SLI」を搭載した
「Striker II Extreme」や,Intelの次世代チップセット「Intel P45 Express」を採用した
「Maximus II Extreme」などのDDR3メモリ対応ラインナップも披露。さらには「nForce 780a SLI」を採用したAMDプラットフォーム向けの
「Crosshair II Formula」も公開されている。
「Intel X38 Express」搭載マザーボードに付けられたMaximusブランドを継承し,そのポテンシャルの高さが期待されるMaximus II Extreme |
AMDプラットフォーム用マザーボードとしては,nForce 780a SLIを採用したCrosshair II Formulaが公開された |
マザーボード以外では,NVIDIAの未発表GPUである「GeForce 9500M GS」を搭載した15.4インチ液晶搭載ノートPCの
「G1Sn」や,効率的な冷却機構を採用することで,3-way NVIDIA SLI環境でも安定した動作を実現するというPCシステム
「ARES CG6150」など,同社が力を入れるゲーム市場向け製品が公開された点がトピックといえるだろう。
Pinotnoirなどの詳細は,後日あらためてお伝えしたい。
NVIDIAの未発表GPUであるGeForce 9500M GSを採用した15.4インチ液晶搭載ノートPC,G1Sn。先に国内発売された「G1S」の後継と見ていいだろう |
「The Ultimate Game Station」という二つ名が与えられた巨大なPCシステム,ARES CG6150 |