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[E3 2008#42]赤茶けた大地がオールドゲーマーの鼓動を高める「Red Faction:Guerrilla」とは
そんなRed Factionシリーズの最新作「Red Faction: Guerrilla」(以下,Guerrilla)の制作が2008年2月,突然アナウンスされた。今回のE3 Summit 08は,Guerrillaが実際に動いている場面を直接メディアに見せる,最初の機会となった。
Guerrillaのデモは,THQのプライベートルーム内に用意されており,説明はプロデューサーのRick White氏が担当していた。デモに使用していたのはXbox 360版で,来場者に実際に操作してもらうというスタイルで紹介していた。
従来作との一番大きな相違点は,FPSから三人称視点のシューターに変わったところだろう。この変更は,ゲームエンジンとして使われているGeo-modによるものだ。Geo-modの大きな特徴は,ゲームにあるきわめて多くのオブジェクトが破壊可能であること。それも,ただ壊せるのではなく,破壊されたオブジェクトのパーツなり破片なりが,正確に飛び散って長い時間そのまま残る。今回はそれをさらに進め,文字通りゲーム内に存在するありとあらゆるものを破壊可能なレベルまで持って行く予定だという。視点の変更は,どこに落ちるかあらかじめ予測できない破片を避けたり,迂回したりする場合,一人称より三人称のほうが分かりやすいからだとのこと。
ゲームの舞台は従来作と同様,テラフォーミングされた火星になる。デモに映し出された火星表面は広大で,移動にはビークル類が欠かせない。走っても走っても赤茶けた大地が続く景観は見事だ。走っているのは,工事用のトレーラーを武装したものである。
時代設定は,前作終了から50年後の世界。主人公は鉱山労働者で,名前はとくにない。EDF(Earth Defense Force)と呼ばれる組織は火星の鉱山をすべて支配下に置こうとしており,それに反対する者を容赦なく弾圧している。主人公はEDFに反旗を翻したゲリラとして,赤い惑星を舞台に戦いを続けていくことになる。
「今までのゲームには,破壊できるものとできないものがあった。現実世界ではそれはおかしい。すべてが破壊できるはずだ」とWhite氏。確かにハンマーを持った主人公が,パイプラインや建物などを次々と壊していく様子は,単純に面白いばかりでなく,ゲームに与える影響も大きいだろう。
ゲーム進行に必要なアイテムが,壊れた建物の下敷きになってしまったら拾い出せるのか。また,障害物を壊してどこへでも行ける場合,ストーリー展開に無理が生じないのだろうか。長い沈黙を経て帰ってきたGuerrillaは,予想以上の注目作になるかもしれない。
現在のところ,対応機種はPCおよびXbox 360とPLAYSTATION 3。発売は2009年となっている。THQは今後本作を積極的にプッシュしていく予定とのことで,新情報も増えていくことだろう。
- 関連タイトル:
レッドファクション:ゲリラ 日本語版
- 関連タイトル:
Red Faction II
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