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マザーボード以外にも広がる,ASUSTeKのゲーマー向けブランド「R.O.G」
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印刷2008/01/26 13:08

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マザーボード以外にも広がる,ASUSTeKのゲーマー向けブランド「R.O.G」

 ゲーマーやオーバークロッカー,ハイエンドユーザーを対象にしたアグレッシブな仕様のマザーボードで注目を集める製品ブランド「Republic of Gamers」(以下,R.O.G)。ASUSTeK Computer(以下,ASUSTeK)は,このブランドをマザーボード以外の製品,具体的にはノートPCに液晶ディスプレイ,クーラー製品などにも展開する計画だ。先に開催された「2008 International CES」で展示された製品の写真とともに,R.O.Gの新展開について,ここでまとめてみたい。


R.O.Gの名が与えられたゲーマー向けノートPCは

SLI&RAID 0/1をサポート


G70の,メール着信などを知らせる天板部の液晶パネルに表示されていたR.O.Gロゴ。これまでASUS Gaming Series用として用いられていたものと同じ
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 まず,ノートPC版R.O.Gの最上位となる「G70」を見ていこう。マザーボード以外でR.O.G.を名乗る製品は,このG70が初ということになる。これまでASUSTeKは,ノートPCやグラフィックスカードなどで「ASUS Gaming Series」というブランドを展開していたが,G70では,これまでASUS Gaming Seriesで用いられていたロゴと,「Republic of Gamers」のテキストが組み合わされている。ASUS Gaming Seriesは,R.O.Gの下へ組み込まれることになるようだ。

G70。搭載する17インチワイドディスプレイは,同社独自の画質向上技術「Splendid」機能を搭載し,最大1920×1200ドット表示をサポート。なお,グラフィックスパフォーマンスをこっそり測ってみようと思ったが,展示用マシンということもあり,テストが完走しなかった
画像集#003のサムネイル/マザーボード以外にも広がる,ASUSTeKのゲーマー向けブランド「R.O.G」
 さてG70だが,同製品は17インチワイドディスプレイを搭載するノートPCで,NVIDIAの「GeForce 8700M GT」をNVIDIA SLI(以下,SLI)構成で搭載するハイパフォーマンスモデルとなる。複数本のヒートパイプと,温度に応じて回転数が制御されるファンを組み合わせた高性能冷却機構の採用により,「Core 2 Extreme X9000」を搭載をサポートするとともに,オーバークロックにも対応するのが特徴である。

 ノートPCの場合,CPUやGPUの性能もさることながら,HDD性能が体感速度を大きく左右しがち。その点G70では,チップセットに「Mobile Intel PM965 Express」を採用し,サウスブリッジのICH9Mが提供する機能によってRAID 0/1構成が可能になる。パフォーマンスを優先して回転数7200rpmの高回転2.5インチHDDを組み合わされる予定で,容量も最大200GBだ。
 ストレージといえば,上位モデルでは容量1GBのIntel Turbo Memoryを搭載しており,Windows Vista環境ではさらなる性能向上も図られる。

筐体にはアルミを多用し,2台のHDDやCPU,GPUなどの熱を効率よく放出できるように工夫されている。写真は天板部のヘアライン加工
画像集#004のサムネイル/マザーボード以外にも広がる,ASUSTeKのゲーマー向けブランド「R.O.G」
 デザインそのものは比較的おとなしめ,悪くいえば地味な印象を受けるG70。しかし,筐体にはアルミ素材を多用して高性能デバイスの放熱性を高めてある点,最近のLogitechやMicrosoftのゲーマー向けキーボードを意識した,カスタマイズ可能なプログラムキーがキーボードの左側に用意される点など,パッケージ全体から受ける印象は間違いなくゲーマー向けモデルとなっている。

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[W/A/S/D]キーのマーキングは健在。また,シューティングゲームなどで多用するキーには,赤いマーキングも施されている。また,左端にはカスタマイズ可能なプログラムキーが並ぶ
画像集#006のサムネイル/マザーボード以外にも広がる,ASUSTeKのゲーマー向けブランド「R.O.G」
17インチモデルというのもさることながら,なんだかんだでゲーム中にも意外と便利ということもあって,10キーを搭載するフルキーボード仕様になっている

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G70と基板デザインの一部を共有し,容量500GBのHDDを2台搭載可能な,17インチワイド液晶ディスプレイ搭載のマルチメディアノートPC「M70Sr」も展示されていた。「ATI Mobility Radeon HD 3650」を搭載する
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こちらは“LamborghiniノートPC”の第2弾「VX2Sn」。開発コードネーム「NB9M-GS」こと,DirectX 10対応となる未発表のNVIDIA製ローエンド向けモバイルGPU「GeForce 9500M GS」を搭載する

 G70とはじめとする新製品は,2008年第1四半期中に市場投入される予定。ASUSTeKは,GPUはもちろん,全体的なパフォーマンス向上を追求することにより,R.O.Gブランド,そして同社製ノートPCのブランドイメージ向上を図りたい考えだ。


R.O.G.マザーボードは

さらなるラインナップ拡充へ


Rampage Formula
画像集#009のサムネイル/マザーボード以外にも広がる,ASUSTeKのゲーマー向けブランド「R.O.G」
 R.O.G.ブランドの主軸となるマザーボードでは,まず「Intel X48 Express」を搭載した「Rampage」シリーズが市場投入予定となっている。Intel X48 Expressは,FSBクロック1600MHz版のCore 2 Extremeに対応するチップセットとして,現行製品「Intel X38 Express」の上位に位置づけられるが,実際には“X38チップセットの選別品”であり,チップセットそのものの基本仕様に大きな違いはない。

 では,RampageシリーズはIntel X38 Expressを搭載するR.O.Gマザーボード「Maximus」シリーズと同じかというと,外見はそのとおりだが,実際には新しい基板デザインが採用されている。

 Intel X48 Expressを搭載するDDR2メモリ対応モデル「Rampage Formula」が,Intel X38 Express搭載のDDR2メモリ対応モデル「Maximus Formula」と決定的に異なるのは,メモリ周りの配線だ。実質的には同じチップセットを採用しながら,ノースブリッジからDIMMソケットまでの配線が大幅に見直されている。これは,チップセットのピン出力と,それに対応するDIMMのピンまでの配線を厳密に“等長”にすることでオーバークロック性能を引き上げるとともに,安定性を向上させるためだ。

Intel X48 ExpressとIntel X38 Expressはもともと同じチップセットだが,Rampage Formula(左)とMaximus Formula(右)を比べると,チップセットとメモリスロットを結ぶ配線が大きく異なるなど,基板レベルの大幅な見直しが図られている
画像集#010のサムネイル/マザーボード以外にも広がる,ASUSTeKのゲーマー向けブランド「R.O.G」 画像集#011のサムネイル/マザーボード以外にも広がる,ASUSTeKのゲーマー向けブランド「R.O.G」

 ところで,RampageシリーズのDDR3メモリ対応版は,2008 International CESの会場で展示されなかった(※通常ラインナップの上位モデル「P5E3 Premium」は展示された)が,OEM関係者やメモリベンダー関係者によれば,当初,Intel X48 Expressチップセットを搭載する“すべて”のマザーボードで,XMP(eXtreme Memory Profile)を使ってもDDR3-1600がうまく動作しないという症状があり,基板デザインから見直しがかかっているとのこと。Rampageシリーズの最上位モデル「Rampage Extreme」は,DDR3メモリのパフォーマンスを最大限に引き出せる状況になった時点でアナウンスされる見通しとなっている。

Striker II Formula
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 一方,「nForce 780i SLI」搭載モデルとなる「Striker II Formula」は,もちろん3-way SLI対応モデルとしてリリースされる。「nForce 680i SLI」搭載の従来製品「Striker Extreme」と同様,オーバークロック設定の充実や,グラフィックスパフォーマンスの最大化がコンセプトとなるようである。ASUSTeKはさらに,「究極のパフォーマンスを引き出せるハイエンドモデルも開発中」としており,こちらは2008年3月にドイツで開催される「CeBIT 2008」で公開される見込みという。

 いずれにせよ,2008年上半期には,IntelとNVIDIA,AMDの3強が相次いでフラグシップチップセットを投入するわけで,R.O.Gブランドの大幅なラインナップ強化が期待できそうだ。
  • 関連タイトル:

    Republic of Gamers

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    Intel 900 Express

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    nForce 700

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