パッケージ
GeForce 9800公式サイトへ
  • NVIDIA
  • 発表日:2008/03/18
お気に入りタイトル/ワード

タイトル/ワード名(記事数)

最近記事を読んだタイトル/ワード

タイトル/ワード名(記事数)

LINEで4Gamerアカウントを登録
G92×2仕様で消費電力は200W前後に。「GeForce 9800 GX2」続報
特集記事一覧
注目のレビュー
注目のムービー

メディアパートナー

印刷2008/03/05 22:17

ニュース

G92×2仕様で消費電力は200W前後に。「GeForce 9800 GX2」続報

 2008年3月4日の記事で速報をお伝えしたとおり,CeBIT 2008の会場では,いくつかのグラフィックスカードベンダーが,NVIDIAの未発表グラフィックスカード「GeForce 9800 GX2」を展示している。本稿では,会場取材を通じて明らかになってきた仕様などの情報を続報としてお伝えしたい。


InnoVISIONがスペック表を公開

動作クロックなどはまだ未確定?


InnoVISION Multimediaの「Inno3D Geforce 9800GX2」
画像集#002のサムネイル/G92×2仕様で消費電力は200W前後に。「GeForce 9800 GX2」続報
 さて,先の速報で紹介したAlbatron Technology(以下,Albatron)のほか,「Inno3D」のブランドで知られるInnoVISION Multimedia(以下,Inno3D)がGeForce 9800 GX2カードを展示していた。カードの外観はAlbatron製品と同じようで,おそらくこれがリファレンスデザインではないかと思われるが,Inno3Dブースでは加えて,GeForce 9800 GX2のスペックが公開されており,概要を掴めるようになっていた。
 Inno3Dが公開したスペック表によれば,GeForce 9800 GX2は「65nmプロセスで製造された,ストリーミングプロセッサを128基搭載するGPU」を2基搭載し,GPUごとに容量512MBのGDDR 3メモリが接続される形態になっているとのこと。メモリインタフェースは「256bit×2」とされており,これは会場取材中に複数のグラフィックスカードベンダー関係者が指摘した「GeForce 9800 GX2は,G92×2に過ぎない」という情報と合致する。

ディスプレイ出力インタフェースはデュアルリンク対応のDVI-I×2とHDMIの計3種類
画像集#003のサムネイル/G92×2仕様で消費電力は200W前後に。「GeForce 9800 GX2」続報
 またInno3Dによれば,コアクロックは600MHzでシェーダクロックは1.625GHz,メモリクロックは2GHz相当(実クロック1GHz)。シェーダクロックは「GeForce 8800 GTS 512」と同じで,コアクロックは同GPUより50MHz低く,逆にメモリクロックは60MHz相当高いことになるが,別のグラフィックスカードベンダー関係者いわく「動作クロックは最終仕様ではない」。同関係者は「GeForce 9800 GX2は,いまもドライバチューニングの真っ最中だ。安定性やパフォーマンス最適化のため,クロックが変更されてもまったく不思議ではない状態にある」と述べる。

画像集#004のサムネイル/G92×2仕様で消費電力は200W前後に。「GeForce 9800 GX2」続報
Inno3Dはカードのスペックも公開した。クロックアップ版も投入予定となっているのが分かる
画像集#005のサムネイル/G92×2仕様で消費電力は200W前後に。「GeForce 9800 GX2」続報
Albatronブースに書かれていた「1GB 512bitメモリインタフェース」という表記は,256bitメモリインタフェース×2という理解でよさそうだ

電源コネクタには,PCI Express 6ピンと8ピンの二つを採用。消費電力は(コアクロックなどの設定によるが)200W前後とのことだ
画像集#006のサムネイル/G92×2仕様で消費電力は200W前後に。「GeForce 9800 GX2」続報
 ところで今回,Albatronブース担当者の厚意により,(速報の後,正式な製品名がアナウンスされた)「9800GX2-1GX」の細部――とはいえあくまでも外観だけだが――撮影させてもらうことができたので,お知らせしたい。
 まず,PCI Experss補助電源コネクタは6ピン+8ピン仕様。動作クロックにもよるが,GeForce 9800 GX2の消費電力は200W前後とされているそうで,仮にオーバークロック動作もサポートするのであれば,6ピン×2ではなく6ピン+8ピン構成を採用したのもうなずける。
 SLIコネクタはヒートシンクカバーに格納されており,3-way NVIDIA SLIをサポートするデュアルエッジタイプではなく,シングルエッジタイプが採用されていた,また,カードそのものを見る限り,かつての「GeForce 7900/7950 GX2」と同じような“2階建て”にはなっていないようだ。

グラフィックスカードの構造についてアップデートが入りました。詳細は2008年3月7日の記事を参照してください。

画像集#007のサムネイル/G92×2仕様で消費電力は200W前後に。「GeForce 9800 GX2」続報
SLIコネクタはヒートシンクカバーに隠れる形になっている。なおコネクタは一つのみなので,3-way NVIDIA SLIには対応できない
画像集#008のサムネイル/G92×2仕様で消費電力は200W前後に。「GeForce 9800 GX2」続報
カードを覗き込んだところ。内部のヒートシンクフィンを楕円にカーブさせることで、熱をカード上方および背面に逃がす仕組みになっている

 市場投入時期や価格については各社とも明確な回答を避けていたため,現時点ではまだ分からない。ただ,向こう1,2カ月のうちに大手OEMメーカーや中小のいわゆるホワイトボックス系メーカー製PCなどのシステム販売を中心に市場投入が始まり,カード単体の発売はやや遅れるという,まさにGeForce 7900/7950 GX2と同じパターンで市場に登場しそうな気配である。
  • 関連タイトル:

    GeForce 9800

  • この記事のURL:
4Gamer.net最新情報
プラットフォーム別新着記事
総合新着記事
企画記事
スペシャルコンテンツ
注目記事ランキング
集計:11月23日〜11月24日