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[G★2008#21]自分のリズムを刻め! NCsoftの新作「Love Beat」はパーティ感覚のダンスゲーム
これまで,点数が2倍になる逆転チャンス「Fever Time」の存在や,ほかのプレイヤーとのチャットや手紙といったコミュニケーション機能,そして飾りつけも可能なMy Roomといった情報が出ていたが,現在はどのような状況になっているのだろうか。
というわけで,NC広報 チェ・ジョンムク氏に話を聞いた。
チェ氏によると,本作は「ジャンルとしては,“パーティ”ダンスゲーム」とのこと。つまり気軽に笑って騒げる,そんなパーティ空間を意識して作られているのだ。
普通,ダンスゲームを含めた音ゲーといえば,曲に合わせてタイミングよくキーを押し,その正確さを競うものだ。しかし本作では,プレイヤーはそれぞれ自分だけのリズム感を持っているという考えのもと,開発者が意図する一定のテンポとリズムに正確に合わせなくても,成功するようになっているとのこと。
たしかにカラオケなどでは,表示されたとおりではなく,自分の馴染んだリズムで歌うことがある。そう考えれば,ある曲のリズムを刻むときにも自分のタイミングでやればいいんじゃないか? というわけだ……。
しかし,自分のリズムで大丈夫だということは,当然マージンが大きくなるわけで,難度はかなり低くなって点数に差がつきにくいのではという疑問が(まあ,誰でも)頭に浮かぶ。聞いてみると,矢印での入力はある程度自由だが,スペースキーの入力だけは正確でなければならないというルールがあるようだ。もちろん,曲の流れが遅いというわけではないので,打ちもらしやミスタイプによって点数は低くなるだろう。
またFever Timeなどによっても点数の差が生まれるので,気持ちよくリズムを刻みながらダンスの点数を競うことができるとのことである。
コミュニティ機能としては,ダンスの開始まで無表情にボーっと待っているわけではなく,自由にロビー内を移動できるほか,いろいろな感情も表現できるという。また,今後はダンス中に握手ができるなどといったインタラクション性のある要素を導入していきたいという話であった。チェ氏は,本作が単なるダンスゲームになるのは避けたいとしていた。
チェ氏によると本作のコンセプトとしては,「ファッション,ユーモア,コミックなどをテーマに,10〜20代の女性をターゲットにしている」とのこと。
コミック的な要素とはどのようなものなのかを聞いてみたところ,例えばチームマッチでは,負けたら数秒間ニワトリになってしまうという屈辱(?)の罰ゲームが用意されているとか。とはいえ,負けた側も「くそー,ニワトリになっちゃった!」みたいな感じで,楽めるようにしたいとのことだった。
ほかにも,サーカスのように,フラフープをほかプレイヤーに投げ,相手を囲むように積み上げていく「フラフープモード」などのミニゲームも考えているという。
同時接続数がどれくらいあるのかについては聞けなかったのだが,「今年中にAuditionを抜きたい! という意気込みで頑張ります」とのコメントをもらった。話のあちこちに「Audition」という言葉が出ていたあたり,Auditonという韓国ダンスゲーム界の大ヒットタイトルに打ち勝つのは,同じジャンルのゲームを制作するメーカーにとっての悲願なのだろう。
- 関連タイトル:
Love Beat
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