ニュース
[TGS 2007#36]結局のところ,「それは無理だよ!オオスガさん」って一体何なのさ
本作の設定は,魔王に絶対服従を誓わされてしまった“オオスガさん”の代わりに,プレイヤーが日常生活で何かをして,魔王からのミッションをこなしていくというもの。現在,PC版とケータイ版両方の開発が進められているが,今回αテストが実施されているケータイ版は次にような形になっている。
すると,魔王はそれを画像認識や自然言語処理技術を駆使して採点し,一言コメントを添えて返信してくる。実際には,会場内で回答を見つけずに適当な写真や文章を送りつけてもよく,魔王はそれら一つ一つを律儀に採点し,返信してくれる。
一つのミッションを達成すると,オオスガさんから次のミッションをお願いされ,それを次々とこなしていくのだ。ほかのプレイヤーが投稿した回答を,「みんなのきろく」ページで閲覧でき,それを見てニヤリとして楽しもうというのが,本作の(現時点での)狙いだ。
現在のオオスガさんにはこのような機能はないが,将来的にはこうした技術を統合し,使えば使うほど賢くなっていく,(でも,ちょっとおバカな)秘書のようなものにしていきたいということだ。こうして見ると本作は,日常生活で体を張ったミッションの遂行というゲーム性と,その成果をWeb上で共有するSNS的側面,そして最終的にはネットエージェント的な性格を持つようになる,複合的なエンターテイメントと言えそうだ。
2008年1月には,PC版との連動が可能となる正式サービスの開始が予定されており,正式サービス後も無料で遊べるようになるとのこと。この無料サービスは,企業とのタイアップによって実現される予定で,オオスガさんからの頼みごとにタイアップ商品をからませたり(先ほどの例で言えば,写真を撮ったり,感想を送ったりなど),ときにはオオスガさん自身がその商品をアピールしたりといったことが行われるようだ。
プレイヤーはこれらのミッションをこなすことで得られるポイントで,ペットを手に入れたり,新しいモーションを覚えたりといったアバターサービスが受けられる。一見,薄っぺらに見えるオオスガさんだが,実はフル3DのFlashで作成されており,すでに200種類のモーションが用意されているというのが,何だかムダに凄い本作らしい。
本作の開発は,これまでPC版に重点を置いて進められてきたという経緯があり,ケータイ版は,東京ゲームショウの開催に合わせてわずか2週間で準備されたもの。したがって,オオスガさんの実力(?)は,まだまだこんなものではないらしい。一人でも多くの人からの要望を送ってほしいとのことなので,会場に足を運ぶ予定の人もそうでない人も,ぜひ一度オオスガさんを試してみてほしい。
- 関連タイトル:
カメラとか活用型実体験エンターテインメント それは無理だよ!オオスガさん
- この記事のURL:
キーワード
(C)Geisha Tokyo Entertainment, Inc.