昨年はムービーのみの展示であったSF MMORPG「
星球計画」は,現在クローズドβテスト中で会場内でもデモ機の動作が確認できた。
一見,ストラテジー系ゲームにも見える武骨なメカが登場するが,ゲーム内容はほぼ純粋なMMORPGだと思ってよさそうだ。ファンタジー系の剣や魔法の代わりに,ひたすらメカロボットで突き進む。
舞台となるのは41世紀の地球である。敵となり,侵略者として襲ってくるのは無人メカということらしい。
スキル系統図
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一応キャラクターがいてメカを操縦していることになっているのだが,キャラクター自体が姿を現すことはほぼなく,メカが主役で一般のMMORPGの人間の部分が丸ごとロボットメカになったようなゲームだと考えれば分かりやすい。また,キャラクターにクラスの区別はなく,スキル制のゲームとなっているそうだが,そもそもキャラクター自体の存在が希薄なので,クラス分けは搭乗していることになっているメカの種類で事実上決定されている。メカには歩兵タイプ,砲兵タイプ,工兵タイプなどの種類が存在し,乗り換えることでアップグレード転職も可能だ。現状では最終的に21種類のクラスに分かれるようだ。
最初に搭乗するメカはみんな同タイプである。お金を貯めれば,新しいメカに乗り換えることができる。搭載する武器は実弾銃,光線銃,電磁ビームの3種類が選択でき,状況によって使い分けることが可能だ。
細かいところでは,メカの色を変更できる,功績を挙げると,街の中に銅像(ただしメカの)が建てられる……などのフィーチャーが盛り込まれている。
ゲーム内容は,どうやらギルド単位の活動が主体で,政治的なシステムが盛り込まれているらしいが詳細は確認できなかった。
功績を挙げたプレイヤーの銅像。右のような巨大なものもある
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以前のChinaJoyで行った「EVE Online」の取材でも指摘されていたことだが,中国では思いのほかSFの受けがよいようだ。しかし,周りを見渡すと三国志や武侠など東洋ファンタジーのゲーム一色なので,星球計画のようなSFメカモチーフのゲームは異色の存在となっている。海外作品よりも,中国人が求めるSFらしさを提供できると宏信軟件では語っていた。この作品は9月末からオープンβテスト(中国では実質的に正式サービスと同意)が始まる。本当にSFモノが中国で受けるのかどうか,来年以降の展開に期待したい。