4Gamerの1週間を振り返る「Weekly 4Gamer」，2024年10月21日〜10月27日

　ワールドシリーズと日本シリーズがついに開幕したりした2024年10月21日〜10月27日，4Gamerに掲載された記事は364本でした。2024年も残り2か月あまりとなりましたが，世界のゲーム業界では相変わらずさまざまなニュースが飛び交い，4Gamerも大忙し。ありがたいこってす。

魔界となった学校で，高校生たちが脱出を目指す。韓国発のダンジョンRPG「学院魔境 〜High School Crisis〜」，Steamで11月7日にリリース

　配信を含めて大型イベントのラッシュも一段落という感じで，仕方がないので，当コーナーとしては珍しく，ちょっと先の話をすると，11月14日から17日まで韓国最大規模のゲームイベント「G-Star 2024」が釜山の国際コンベンションセンターBEXCO（Busan exhibition＆Convention center）で開催されることになっています。
　「こちら」に掲載した記事で紹介したように，開催20周年を迎える記念の年ということで，日米欧大手や韓国の主要メーカー多数が参加する，かなり盛大な催しになりそうです。筆者の予想はしばしば外れるので有名ですが，4Gamerも現地に取材スタッフを送り込み，ピクミンのように働かせるんじゃないかと思いますので，ぜひお楽しみにしてください。


　また年の瀬も近づく日本時間12月13日には，恒例の「The Game Awards 2024」が開催される予定です。今のところあまり新情報はないっぽいのですが，ロサンゼルスのPeacock Theaterで行われるライブイベントのチケット一般販売が11月1日に始まるとのこと。年末じゃん，なんて思っても，きっとあっちゅう間ですよ。うふふ。
　基本的に，その年の優れたゲームに賞を贈るイベントで，昨年は「Baldur's Gate 3」（PC / PS5）がGame of the yearをゲットするなど，ブイブイいわせましたが，今年はどうなるんでしょうか。授賞式と共に数多くのゲームの新情報も公開されますので，ストリーミング配信は見逃せません。

「The Game Awards 2024」公式サイト

　でもって10月25日には，今年の目玉中の目玉タイトル，まさに大目玉と呼べそうな新作「Call of Duty: Black Ops 6」（PC / PS5 / Xbox Series X|S / PS4 / Xbox One）が全世界規模でリリースされました。
　2003年の「Call of Duty」以降，20年以上続く大人気ミリタリーFPSシリーズの最新作。第二次世界大戦から現代戦，近未来の戦いや宇宙戦争など，なんでもアリ感のあるシリーズですが，残念ながら2023年のリブート作「Call of Duty: Modern Warfare III」の評価は，Metacriticsを見る限りあまり芳しいものではありませんでしたね（めっちゃ売れましたけど）。果たして本作は，どんなアンバイなのでしょうか。
　4Gamerでは，本作のキーマンの1人であるMatt Scronce氏にオンラインで話を聞いたというインタビュー記事を「こちら」に掲載しています。購入を考えている人はぜひ読んでください。


　そんなこんなで，今回もカラ元気いっぱいで4Gamerと世界のゲーム業界の1週間を振り返ってみましょう！　やったるで！

※以下，PlayStationはPS，Nintendo SwitchはSwitch，スマートフォンはスマホなどと略記します。

先週のアクセスランキング

　先週のアクセスランキングトップ10，第1位を獲得したのは，「ピクミン」とコンビニエンスストア「ファミリーマート」とのコラボキャンペーン「ピクミンがたくさん！」が開催されるというニュース記事でした。スタートは10月29日で，ピクミンの世界をイメージしたコラボ商品が発売されるほか，オリジナルグッズがもらえるとのことです。


　「ピクミン」関連ではこのほか，JR九州とのコラボプロジェクト「ピクミンフェスタ in 九州」の開催が発表されたり，宝島社がグッズ付きムック「ピクミン 真空断熱タンブラーBOOK ピクミンがいっぱいver.」と「ピクミン 真空断熱タンブラーBOOK ピクミンがひょっこりver.」の発売を発表したり，BANDAI SPIRITSが「一番くじ ピクミン〜おうちでのんびりコレクション〜」を予告したりなど，先週はまさにピクミンだらけでした。

　このうち，「一番くじ ピクミン〜おうちでのんびりコレクション〜」の記事は，トップ10の第2位に堂々ランクインしており，つまりワンツーフィニッシュが「ピクミン」の記事だったわけです。すごいです。

　プレイヤーが不思議な生物「ピクミン」たちをこき使ってさまざまなミッションに挑むのが2001年にリリースされた初代「ピクミン」ですが，その発売日は10月26日。この一連の動きは，シリーズ誕生23周年記念という感じでなんでしょうか。なんにせよ，いいぞ，もっとやって。


　そして，人気スマホアプリ「ブルーアーカイブ -Blue Archive-」（iOS / Android）を開発したメンバーが参加する新作ゲーム，「プロジェクトRX」（仮称）のティザービジュアルが公開されたというニュースが，第3位に入りました。ブルアカの開発者による新プロジェクトと聞いて軽いデジャヴを覚えた人も少なくないと思いますが，こちらはNEXON Gamesの作品なので期待してよろしいかと。
　公開されたビジュアルはアニメタッチですが，ゲームは「Unreal Engine 5」を使ったハイレベルのグラフィックスがアピールされています。これはもう，続報を楽しみにするしかありません。


　ちょっと飛んで第6位，「Ghost of Tsushima」に続くシリーズ第2弾「Ghost of Yōtei」のストアページがPS Storeにオープンしたという記事がランクインしました。「欲しいリスト」に追加が可能です。
　ゲームの詳細は今のところ発表されていませんが，13世紀の元寇から時代は一気に飛んで，今回は1603年，蝦夷地と呼ばれた北海道，羊蹄山の周辺を舞台に，女武芸者である篤の旅が描かれます。
　
開発は「Ghost of Tsushima」と同じくSucker Punch Productionsで，報道によれば，クリエイティブディレクターのJason Connell氏やNate Fox氏らはすでに何度も北日本を訪れ，羊蹄山の美しさに感銘を受けたり，知床国立公園の様子を記録したりしたとのこと。対馬に勝るとも劣らないグラフィックスが期待できそうです。

【先週のアクセスランキング詳細】

【第1位】 ファミリーマートに「ピクミン」大集合。コラボ商品や限定グッズなどが登場するキャンペーンを10月29日から開催	【第2位】 「一番くじ ピクミン〜おうちでのんびりコレクション〜」，11月2日より順次発売。オッチンのフェイスクッション，メタルチャームなどを用意
【第3位】 「ブルアカ」のキム・ヨンハ氏が総括する新作ゲーム「プロジェクトRX」，ティザービジュアルを公開。UE5を用いたアニメ調グラフィックス	【第4位】 「モンハン」シリーズ20周年を記念したコラボコントローラが，11月8日0：00に単品で発売へ。パッケージまでこだわりを感じるデザインに注目
【第5位】 「アサシンクリード シャドウズ」，シーズンパスとアーリーアクセスを廃止。海外コレクターズ版の価格も50ドル値下げへ	【第6位】 Ghost of Tsushimaに続くシリーズ2作目「Ghost of Yōtei」，PS Store商品ページを公開。欲しいものリストに追加可能
【第7位】 「刀剣乱舞ONLINE」，新刀剣男士「雲生」（CV：笠間 淳）の情報を公開。備前国宇甘郷の刀工作の太刀で，空を飛びたいと夢見ている	【第8位】 「ガンダムブレイカー4」，追加ストーリーに加え，ペーネロペーやフルセイバーをはじめとした機体4種が登場するDLC第1弾を10月24日に配信
【第9位】 IntelのデスクトップPC向け新世代CPU「Core Ultra 9 285K」は，ゲーマーが選ぶ価値のあるCPUなのか？	【第10位】 「ストリートファイター6 タイプアーケード」，新キャラクター“テリー”の実装やバトルバランス調整を行うアップデートを10月24日に実施

先週のタイトルランキング

　先週のタイトルランキング，もっとも注目されたのは「ピクミン4」でした。上にも書いたように，ファミマとのコラボや一番くじなど，いろいろな情報が発信されましたので，むべなるかな。
　新たに発表された「プロジェクトRX（仮称）」が第2位に続きました。


　第3位の「ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン」（PC / PS5 / PS4 / Switch）は，1993年にスクウェア（現スクウェア・エニックス）がリリースしたスーパーファミコン用ソフト「ロマンシング サ・ガ2」のフルリメイク作品です。オリジナル版が高い評価を得たこともあって，リメイク版も発表当初から注目されていました。
　ゲームについては「こちら」にプレイレポートを掲載していますので，ぜひ参考にしてください。なんでも，難度を「オリジナル」に設定するとかなりキツイようで，昔のゲームってあんま親切じゃなかったし，難しかったんだよなあ，という気がしてきます。しみじみ。

【先週の注目タイトル詳細】

【第1位】 ピクミン4	【第2位】 プロジェクトRX（仮称）
【第3位】 ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン	【第4位】 Wizardry Variants Daphne
【第5位】 ポケットモンスター スカーレット・バイオレット	【第6位】 モンスターストライク
【第7位】 ガンダムブレイカー4	【第8位】 Ghost of Yōtei
【第9位】 アサシン クリード シャドウズ	【第10位】 Vampire Survivors

先週の注目記事

　今回も，プレイレポートやイベントレポート，インタビュー，企画モノなどの中から，気になる記事をピックアップしてみましたが，どうでしょうか。ダメって言われても困りますけど。

　さて，4Gamerでプリントシール機（プリ機）を記事にするのは珍しいと思いますが，「こちら」の記事では，ホラー作家でYouTuberでもある雨穴氏がプロデュースした「変なプリ」を紹介しています。
　「変な絵」や「変な家」などで有名な雨穴氏は，簡潔な文章だけでなく，間取り図やイラストなどのビジュアルを駆使して恐怖を紡ぐ，ネット時代の作家という雰囲気。おなじみのプリ機でホラー体験という点も，日常の異変を描く雨穴氏らしい気がします。
　それって具体的にどんな感じなの？　というのを知りたい人は記事をチェックしてください。めっちゃ怖そうですよ。


　日本SF界の巨匠，小松左京氏が1973年に発表し，センセーションを巻き起こした「日本沈没」ですが，初の二次創作ゲーム「日本沈没ですよ」が発表されました。
　「電脳学園」や「プリンセスメーカー」の赤井孝美氏が制作を担当するアドベンチャーゲームで，フィクションがないがしろにされている架空の日本を舞台に，あらゆるものを擬人化する謎の物質をめぐる冒険が描かれるそうです。ストーリーを聞く限り，あまり沈没感はありません。
　原作が50年以上前のSF小説で，元ネタは知らないという読者も少なくなさそうですが，アニメ化や映画化もされているので，そちらのほうでなじみがあったりするかもしれません。
　「日本沈没ですよ」は，2025年夏にPC版を，そして同年秋にSwitch版をリリースする予定とのこと。続報に期待しましょう。