連載
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第199回「難度を下げる切なさ」
でもまあ,これから書く内容において,私が札幌にいるなんてことは何一つ意味のない情報なんだけどね。だって,なう週紹介するのはPlayStation 3版の「バイオハザード6」&「ワールドサッカー ウイニングイレブン 2013」についてだから。これが携帯ゲイム機のタイトルだったら,少しぐらいは旅に関係あろうもんだけども,残念ながら今回は据え置き機オンリー。正直申し上げますと,札幌なうだから両タイトルともなうのなうはプレイできないんだがな。フハハハハハハ。
というわけで,珍しく前置きを短めにして,早速タイトルについて紹介するわ。語りたいことが山ほどあるものでね,なう回のバイオとウイイレは。
私はプロレスラーかつゲイマーであり,ついでにゲイで色白ぽっちゃり,それでいて未婚で財なし将来心配という特殊なスキルっつーか条件が組み合わさっているおかげで,この連載スペースをいただいているわけね(※編注:ついで以下は事実ですが連載とは関係ありません)。でも,このおおむね逆境といっても差し支えない条件の中で,一番最初に来るのがゲイマーだという部分なのよ。
プロレスラーになる前からゲイマー。色白はさておき,ぽっちゃりする前からゲイマーだし,未婚はずっと変わらないとして,財産がないどころか親のスネをかじりたい放題だった子供の頃からゲイマーだったわけ。言い方を変えれば,まだ輝かしいであろう将来があった頃からのゲイマーってこと。
そう,私はゲイマーなのよ。「さんまの名探偵」を2時間かからずクリアできたし,「グラディウス」もコナミコマンドなしでクリアしたわ。「スーパーマリオブラザーズ」の無限1UPはやや苦手だったけど,それでも軽くクリアしていた。でも,「ソロモンの鍵」と「マイティボンジャック」はクリアできなかった。レベルとしてはそれくらいのゲイマー。
何が言いたいかというと,これだけ筋金が入ったゲイマーであるがゆえに,ゲイムをプレイするにあたって,それなりにこなせる自信があるってことなの。いや,正確には,こなせる自信が「あった」のよ。でもね,その自信は見事に打ち砕かれたわ。
もともと音ゲイは苦手。格闘ゲイムも苦手。反射神経が良くないからでしょうな。集中すると疲れるのよ。結局は,神経を張り詰めてないといけないゲイムが苦手なのね。とはいえ,アクションゲイム全般が苦手ってわけではない。ゲイムのコツを見抜くこと自体は,私は得意だと思っている……いや違うな,これもまた思って「いた」の。
……もういいわ。シンプルに言いましょうか。バイオ6,思いのほか難しかったのよ。どれくらいって,難度「ノーマル」でつまずきまくっているので,難度「アマチュア」に落とそうかと悩んでいるくらい。
これって,ゲイムキャリアが長ければ長いほど,ゲイムの難度をノーマルから始めちゃうという,ゲイムあるあるなんだけどね。だって,難度選択のときに,ゲイムのほうから挑発してくるんだもん。例えば「初心者・アクションゲイムが苦手な方向け」って。そんなん言われて,私くらい長年ゲイマーをヤってきた人間はアマチュアなんて選べないわよ。
かといって,「上級者・腕に自信のある方向け」を選ぶほどうぬぼれてもいない。結果,ノーマルよね。「シリーズファン向け」に対して,「おう,まあな」ってなっちゃう。でも,それがバイオ6では通用しないの。ジェイク編だからかもしれないけど。
あ,こう書くと面白くないのか? と思われちゃうかもしれないから,そこらへんの誤解は解いておきたいんだけど,面白いわよ。そこはきっちりバイオ。
ただ,今回は個性的というか,今までのナンバリングシリーズから趣向が変わっているがゆえに,受け入れがたい人がいるかもしれない。ある程度の周回プレイを前提に作られていたり,オンライン要素を含めた「他人との関わり」にテーマが置かれていたり。
でも,それを踏まえたうえでも私は今回のバイオは嫌いじゃない。むしろ好き。アマチュアだノーマルだ言ってる状況なんで,当然クリアはできてないから,ストーリーについてはまだ言えない。
けれども,演出というか,より映画的になった見せ方は,プレイしていて飽きないわ。プレイしていて頻繁に衝撃的なシーンが挿入されるわけだから。それでいて主人公のストーリーがクロスオーバーするわけでしょ? 私の中で今のところはまだ難度を下げなきゃいけないストレスよりも,先を楽しみにしている気持ちのほうが勝っているわね。ゲイムにおいて,そこって結構重要なポイントだと思うのよ。これすなわち,「ストレスを許せるかどうか」。個性的なゲイムはとくに。
受け手なんて,自分勝手なもんなのよ。自分の思い通りにならない娯楽に対して,文句を言うの。それも理路整然と。本当は自分に合うか合わないかだけなのに。それはもう,仕方がないことなのよ。そこに対価が存在する以上はね。ただ問題は,それが許せるものかどうかだと私は思うの。
人間関係もそうで,理屈ではダメ人間と分かっていても許せる人は許せちゃうじゃない。たぶんそれって「可愛げ」の有無が原因だと思うんだけど,バイオ6に関しては今のところ私にとって可愛げがたっぷりとある。だから,なんだかんだでプレイを続けちゃうし,先の展開が楽しみでもある。今のところ,私にとってバイオ6はそんなゲイムね。
一応,ゲイムの売り的には,「一部スター選手のモーションがリアルに」とか「フルコントロールで駆け引きが熱い!」とかそういう部分なんでしょうけど。でも,私に言わせりゃそこじゃないだろう,と。
今回のウイイレで私的に一番グッと来たのが,オフサイドの攻防のリアクション。たとえば,今までだとディフェンスが手を上げてラインズマンにオフサイドトラップをアピールした場合は,ほぼ確実にオフサイドだったのよ。逆に言うと,オフサイドのときにしかそのディフェンスのアクションは出なかったわ。
でも,今回はオフサイドかどうか際どい場面になると,大体ディフェンス陣がそのアクションをするの。結果,オフサイドの場合もあるし,そうでない場合もある。これ,超大事。だって,笛が鳴るまでプレイを止められなくなったんだもん。「今の,どっち?」感が増した。
これって,実際にサッカーを見ていて味わえる感覚の一つでもあるのよ。サッカーゲイムとしてはさほど重要ではない,細かい要素なのかもしれないけど,ウイイレでサッカーを楽しみたい私としては,この小さなドキドキが非常にリアルに感じるのね。このオフサイドのくだりだけでも,買って良かったなって思ったわ。私的には非常に正当進化を遂げたウイイレと言えるわね。
ただ,客観的に見て思うところもなくはない。というのも,ちょっと複雑すぎるのよ。さっき「フルコントロールで駆け引きが熱い!」って書いたけど,まさにこの部分。難しく書いたところでアレなんで簡単に説明するけど,パスやシュートのフルマニュアル操作に対応してるから,これまでよりもプレイヤーの腕前が試合の展開に直結するようになったと。
あ,勘違いしないでね。それによって初心者にとってハードルが高くなったってわけじゃない。もちろん,初心者が入りにくい部分もあるにはあるけど,それは別に問題はないわ。だって,そのためにチームを選べるわけだもん。初心者は強いチームを使っとけば何とかなる。パスやシュートのマニュアル操作はオフにもできるからね。だから,初心者に対するケアっていうのも,できていないわけじゃない。
しかし! 私が言いたいのはそんなことじゃないの。初心者が強いチームや選手を使えばなんとかなるっていうことは,逆に上級者が強いチームや選手を使った場合には,もう歯がタたないってことを意味するの。これはジャイアントキリング好きの私にとってはもう死活問題。マニュアルパス・シュートの精度を上げればいい……? うん,まあそれはそうなんだけども。
とりあえず今のところマスターリーグオンラインは,発売されたばかりということもあって,さほどチーム格差がない印象。だから私も戦えているけど,もう少し時間が経ってチーム格差が広がったときにどうなるのか。上手なうえに強いチームを使う人が増えたとき,私はどうすればいいのか。
前作ではアジア選抜で1年間戦い抜いたけど,今年はアフリカ選抜にしようと思ってるのね。ただこれって,自分の中で難度を下げてしまったわけで,やはりちょっと切ない気持ちは強いわ。とはいってもまあ正当進化してる分,2012より確実に楽しんでるんだけどね。少なくとも今のところ。
今まで楽しく過ごしてきた仲間に家庭ができたり環境が変わったりして,昔のように一緒に過ごす時間が少なくなって,でも自分だけがあのころの思い出を守るためにここに踏みとどまっているはいいけれども,世の中と時間の流れがそうはさせてくれず,変化に身を委ねなければならない,そういった切なさ。
……かどうかは分からないけど,全体的に難度を下げざるを得ないことの哀愁を描いた今回の連載ですが,来週はついに200回を迎えちゃうわ! だからと言ってとくに何をする予定もないはないんだけどね。おめでたいのかどうかも定かではないし。そんな感じで昔と変わらず,また来週! 私はできる限りここにいるよ! なう。
今週のハマりゲイム
(文字通りゲイムスロットにハマっているゲイム)
PlayStation 3:「マックス・ペイン3」
PlayStation Vita:「実況パワフルプロ野球2012」
PSP:「スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園」
Wii:「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」
ニンテンドー3DS:「閃乱カグラ Burst -紅蓮の少女達-」
Xbox 360:「トロピコ4 日本語版」
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