連載
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第159回「マリオ,超面白い」
というわけで,結局のところ風邪を引いただけなんじゃないか説が濃厚な男色ディーノです,こんにちは。ウン,はるか太古の時代には風邪も,十分な死因になりえたらしいよ。
そんな私は今,博多のインターネットカフェにてこの原稿をしたためております。というのも実はこう見えて私,プロレスをたしなんでおりまして,この度,博多でプロレスリングの試合があった次第。そして博多に宿泊しているこのタイミングで,この連載の原稿締め切り時間を迎えつつあるからなのです。
先週はフィラデルフィア,そして今週は博多,さらにいうと明日からは韓国と,とても飛行機づいているこの頃ね。どうでもいいけど,ここまで飛行機移動していながらマイルを溜めていないこの無駄さ。というか,そもそもマイルが溜まるとどのような特典がついてくるのか,今ひとつ理解できていない。興味が持てないのよ,「マイル」って言葉に。
だって,これ完全にダジャレを呼び寄せる罠ワードでしょ? しかも切り口いくつかあるダジャレ。マイルが溜マ……だとかマイルを溜めに参……だとか,マイルが溜まって思わずスマ……だとか。ここまで露骨に導かれると,逆になかなか使えないというか……まあいいやマイルの話は。
とにかく,こういう移動ばかりの状況だから,ゲイムライフももっぱら携帯型ゲイムが中心になるの。というわけで今週は,ついにニンテンドー3DSが本気を出してきた! と言わざるを得ない,2タイトル,「スーパーマリオ 3Dランド」「マリオカート7」について語ろうではありませんか。マリオですよマリオ。
さて,アメリカに行って気付いたというか思い知らされたんだけど,やっぱりマリオは偉大よ。普通に街中のコスプレショップにマリオグッズがあるんだから。アメリカンコミックやらホラー映画のキャラクターやらのコスプレアイテムがある中,本当に普通にマリオとルイージとピーチ姫のアイテムが売ってるの。これって快挙に近いんじゃないかしら。
まあ,日本で生まれたゲイムのキャラクターではあるけど,キャラクター自体が日本人ではないから,外国での親和性は高いっていう一面もあるんでしょうね。それでも,やはり日本から生まれたキャラクターが,アメリカでも国民的に認知されてるっていう事実は,素晴らしいと思う。世界の文化を担っている,と言っても過言ではないでしょうね。
そして,横スクロールになる瞬間だけじゃなくて,私達が慣れ親しんできたマリオのルールを踏襲しているのが,またいい。ジャンプして,敵を踏んで倒す。踏めない敵には何かをぶつけたり,ファイアボールを当てたり,尻尾で攻撃したり。この辺が同じだから,何も難しいことはないわ。
子供の頃にマリオをプレイして楽しかったイメージのままにプレイできるの。で,実際に楽しいのよ。もちろん,3Dによる新しいプレイ感覚も生かされているし,古い感じは一切しない。昔からある遊びを現代流にアレンジして,ちゃんと新しい面白さを描いているわけ。断言してもいいわ。やっぱりマリオは日本のゲイムのエースよ。
そもそも「スーパーマリオブラザーズ」って,素人目にもファミコンのタイトルながら途方もないレベルで完成していたゲイムじゃない。誰がプレイしても面白かったし,きっと今プレイしても面白い。そんなゲイムの新作を出すに当たって,その基本ルールをそのままにちゃんと上積みしてきた。これまでもそうだったけど,あらためて「これは凄い」と言わざるを得ないわ。もうね,どんな言葉を重ねても,この一言にはかなわない。「マリオ超面白い」。マリオをプレイしたことある人は,ぜひヤってみてほしいわ。ちゃんとマリオで,ちゃんと面白いから。
さっきのスーパーマリオ 3Dランドもそうなんだけど,マリオカートの良さって,ゲイムとしては初期の段階で完成していながら,新作もきっちり面白いってことなの。この話を突き詰めると,結局のところ「任天堂スゲー」っていう結論にしか至らないんだけど。もはや,永遠のマンネリズム。いつ誰がどうプレイしても面白い。きっと,世界中の誰にとっても。
ゲイムの内容も何が変わったってわけじゃないのよ。もちろん,コースは変わっているわよ。プレイを重ねるごとに車のパーツが手に入るといった新要素もある。でも,目的は変わらない。そりゃそうだ。レースゲイムだもん。
それでは,なぜ人はマリオカートを好むのか。私が思うに,マリオというキャラクターの力がとても大きいんじゃないかしら。だってマリオっていうキャラクターは,もはやゲイムであれば何をやっても許されちゃうところにまできてると思うもの。例えば,マリオ達がいっさい出て来ないこのゲームを想像してみるといいわ。たぶんそのゲイムでは,完成度がたとえどれだけ高くても,マリオカートのような楽しさを味わえない気がするの。みんなが知っているマリオだから,みんなが遊んで楽しい。そういう域に達しているわけよね。マリオという存在が,楽しさ安心保証みたいな感じになっているというか。
もちろん,細かい部分もよく出来ているわよ。ゲイムとしてのクオリティを追究することに,何一つ手を抜かないのも,任天堂が王者たるゆえんだと私は思っている。
えー,長くなりましたので簡単にまとめますと,マリオというキャラクターにレースゲイムとしてのクオリティが乗っかっている。マリオカートは鉄板です。これまたおススメ。まあ,どんな言葉を重ねても,やっぱり「マリオカート超面白い」の一言には勝てないんだけどね。
そんな感じでマリオ祭りの今週だけれども。この近い時期に二つのマリオをブチ込んできたところに,任天堂がニンテンドー3DSにかける本気を感じたわ。そういや,マリオといえばスクウェア・エニックス「いただきストリートWii」にも出ているわね。
このマリオ攻勢,まるでクリスマス商戦のような……は! そういえばもうすぐクリスマスやないか! っていうかもう2011年終わりやないか! 早い! 早すぎるよ! そらマリオもいっぱい出るわ! あまり実感が沸いてなかったけど,PlayStation Vitaの発売も目前やないかい! 「NEWラブプラス」……まあいいや。
ついでに言うと私が……っていうか,私のこの連載の担当さんが敬愛している「ももクロ」と「いたスト」の略し方のシステムが同じやないか!
そんな驚きと発見に満ちた12月なわけですが,皆さん,今年も最後の最後まで気を抜かず,健康には気をつけて無事に2012年を迎えてくださいね。……イヤ,一年を締めかけてはいるものの,まだ来週も連載はあるんですがね。
そんな感じで,ゲイム業界も私も年末年始は稼ぎ時なので,長い移動もものともせず体に気をつけつつ高いクオリティのサービスを提供できるよう頑張ってマイル……あ……。
今週のハマりゲイム
(文字通りゲイムスロットにハマっているゲイム)
PlayStation 3:「二ノ国 白き聖灰の女王」
PSP:「俺の屍を越えてゆけ」
ニンテンドー3DS:「マリオカート7」
Wii:「いただきストリートWii」
Xbox 360:「迷宮クロスブラッド リローデッド」
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- 関連タイトル:
スーパーマリオ 3Dランド
- 関連タイトル:
マリオカート7
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(C)2011 Nintendo
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