連載
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ / 第63回:「咳をしても一人桃鉄」
著者近影
ゴホンゴホン……とうとうケツ場してしまったわ……。何をってプロレスの大会を。
こう見えても私,プロになってから海外遠征時以外には怪我とか体調不良で休んだことがなかったのよ。ゴホンゴホン……それが,身体から高熱が発せられて頭痛がひどくて喉が痛くて……あ,でも別に咳は出てないんだけれども。
医者からは,インフルエンザではないけれども扁桃腺がどうこうしてるって言われて,けど風邪だとも言われてないから結局のところ何の病なのか分からずじまいで,この間の日曜日に行われた名古屋大会をケツ場してしまったわ。
これで,私のプライドであるところの「試合に穴をあけない」という部分が,プロ9年目にしてもろくも崩れ去ってしまった,っていうわけだグエッヘヘヘヘヘ!!
で,なぜこのゲイムについての連載で,そんなどうでもいい私のプロレスケツ場話をするかと言いますとですね,ついにヤっちまったんですよ。アレを久しぶりに。禁断とされる,桃鉄一人100年プレイを。
だってしょうがないじゃない! 暇なんだもん! 病だから一歩も外出られないし,熱が出てる昼に寝てばっかりだから夜寝られないし,夜はなぜか薬が効いてて熱下がってるし,「プロ野球スピリッツ6」(PlayStation 3/PlayStation 2。以下,プロスピ6)は夜だとなかなか対戦相手見つからないし。
「ワールドサッカー ウイニングイレブン 2010」(PlayStation 3/Xbox 360/Wii/PSP/PlayStation 2。以下,ウイイレ 2010)だとナイジェリア使っててもある程度の相手には勝てるんだけど,バルサ,レアル,マンU,イングランド,スペイン,ブラジル,アルゼンチンあたりに4トップの布陣で来られると,もうプレイヤーの腕ではどうしようもない点の取られ方をするし,しかもだんだんそんなプレイヤーが増えてるし,イヤ別にゲイムのルール内である以上,悪いことではないんだけども。
ただ,私は今一度声を大にして言いたい。弱小とは言わないまでも中堅チーム使ったほうが腕は上がるし,そもそも楽しいよ,と。強豪使うのは相手が強豪を出してきたときだけでいいじゃないかと。ま,それを踏まえてこの国は自由なんだけれども。そういうことだグエッヘヘヘヘ!!
という事情から,学生時代以来,社会人になってから初めて一人で桃鉄を100年完走してみたわ。奇しくも成人の日に子供返り。あ,DSのはカウントに入れないわよ。だってアレ,一人でプレイするようにできてる部分もあるじゃない。あくまで据え置き機のお話ね。
で,今回やってみたのはシリーズ最新作,Wiiの「桃太郎電鉄2010 戦国・維新のヒーロー大集合!の巻」。
感想……とはいっても,今さら桃鉄に感想も何もなくて「面白いなぁ」と,ただそれだけ。「ドラゴンクエストIX」のときに書いたかもしれないけど,もう桃鉄ぐらいまで来ると,変わらないことこそが重要であって,プレイヤーの興味はそれに何を上乗せしてくるかってとこだと思うわけ。
飽きたとか飽きないではなく,伝統芸能や落語,またはフィギュアスケートの世界に近いといえるでしょうね。演目は不変のものだけど,じゃあそれをどう演じるんだ? と。そう考えたら,一人プレイもそれほど悪いものではない気がするわ。パーティゲイムを一人でプレイする切なさはもちろんあるんだけど,それを差し引いてもお釣りがくるくらいの日本愛が毎年の桃鉄には詰まっているわね。
そして,ちゃんと今回も100年完走したあとには(そうそう言い忘れてたけど「桃太郎電鉄16」から最長が100年になってるのよ。99年じゃなく)「何やってんだろ……」という,えもいわれぬ虚無感もちゃんと味わえたわよ。
で,一通りプレイしてしまった私が「いつもと同じ」と言ってしまうとそれはそれで良くないというか,厳密さに欠けるので一応新要素を補足しておくと,新COMキャラが追加されてるのね。そのうちの天邪鬼は,とてもいいキャラクターのように感じたわ。もう一方の新キャラ,黄鬼は選んでないから分かんないけど,天邪鬼ったら本当に天の邪鬼なの。
冬でも赤マスに飛び込んで行っては,福の神に大金を貰ったりそうでもなかったりするし,絶好調状態になりやすいってのも気が抜けなくていいわね。そして,基本的には弱いっていうのも好印象。まあ,今や元ネタだということを忘れ去られているであろう「桃太郎伝説」でも弱かったしね。
カードも増えたし,どうやら物件駅も増えてるようだし,あとはある程度の年数になると出現する都市もあってなんかいい感じ。ストレスがない桃鉄に仕上がってる,と言っていいんじゃないかしら。
ただ,一つ気になる,まあまあどうでもいい点が。それはサブタイトルである「戦国・維新のヒーロー大集合!」の部分。桃太郎自体がもともと昔話なのに,昔のヒーロー大集合! って言われても……イヤ,そりゃあね,確かに時代は違いますよ? 戦国・維新は日本史の中でも比較的近代なのは分かるし。
でも,昔の人に比較的最近の昔の人を呼んでくる! と言われてもですね。恰幅のいい方が「曙よりはやせてる」って言うのとか,厚化粧の方が「閣下よりナチュラルメーク」って言うのと大差ない気がするの。要するに,これはギャグなのか,それとも本気なのか? ということを私としては知りたくなるわけ。てっきりギャグだと思ってツッコンだのに,怒られちゃったりしたらテンション下がるじゃない。
ちなみに,この戦国・維新のヒーロー達って,お助けキャラとしてプレイヤーをサポートしてくれるのよ。だけど,世界観とシステムになじみ過ぎていて,新要素としては認識できないかも。もちろんこれは,いい意味で。
そんなこんなで,定番すぎて逆にスルーしがちな桃鉄だけど,ヤってみたら確実に面白い,ってことに気づけた32歳冬。これだけで,病名不明の高熱で安いプロレスのプライドを粉砕された甲斐があったってもんだわ。
万が一みんなが病床に伏したときは,一人で桃鉄も悪くないと思うわよ! でも健康第一で! また来週!
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桃太郎電鉄2010 戦国・維新のヒーロー大集合!の巻
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