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南蛮技術が新たな攻略の鍵に。ファン待望の「信長の野望・革新 パワーアップキット」最新情報
しかしなぜか,ここ10年くらいの信長の野望シリーズ作の中でも,とくに評判のいい「信長の野望・革新」(以下,革新)に限って,待てど暮らせど,パワーアップキットが出てこない。発売されないどころか,開発しているという発表さえ行われず,「もはやコーエーは,パッケージ版の信長の野望を出さないのだろうか」という噂までささやかれていたほどだ。
そして2007年6月22日。革新発売からちょうど丸2年となるこの日,ついにパワーアップキットが発表された。半ば諦めかけていた革新ファンの多くが,この発表に喜んだことだろう。ただ,コーエーが,革新の発売日と同じ「6月22日」に発表を合わせるために無理をしたのか,この日の発表では,発売時期と価格が公開されたくらいで,その内容に関する情報や,画面素材は一切なし。いったいどういう風にパワーアップしているのか,想像もできなかった。
というわけで,大変長らくお待たせしました。コーエーから「信長の野望・革新 パワーアップキット」(以下,革新PK)の詳細情報が,画面写真とともに送られてきたので,余すところなく紹介していこう。
まずは本日届いたリリースから,五つのパワーアップポイントを抜き出してみる。
1・特産品との交換で獲得する「南蛮技術」
2・状況により敵にも味方にもなる「諸勢力」
3・支城を与えて武将を強化する「譜代家臣」
4・史実シナリオ2本,架空シナリオ1本,武将100人の追加
5・各種エディット機能の追加
パワーアップキットといえば,ここ何作品かは,「○○年までに○○を占領せよ」といった特定の目標の達成を目指す,比較的短時間で終わるミニシナリオの追加が行われていたが,革新には元々「チャレンジモード」という同様のゲームモードがあるためか,革新PKにはそれに類するものは用意されていない。その代わり,システム的に大きくパワーアップするようで,その目玉となるのが,“南蛮技術”のようだ。
では順番に,それぞれのパワーアップ項目を見ていこう。なお,革新に関する最低限の知識があることを前提に説明していくので,「パワーアップキット待ちだったので,革新は未経験」「この2年の間に結構忘れたかも」といった人は,革新のレビュー記事を先に読んでおくといいだろう。
■1.特産品を使った貿易が鍵をにぎる『南蛮技術』
この技術は従来のものとは違って自国での開発はできず,南蛮技術というだけあって,イスパニアやポルトガルといった諸外国と貿易することでのみ,獲得できる。南蛮技術は全部で20種類あり,五つの国からそれぞれ4種類ずつ,貿易を通じて学べるとのことだ。
この貿易で必要となるのが,“特産品”である。具体的には,ポルトガルが欲しがっている特産品「焼物」をなんとかして一定数入手し,それとの交換で彼らの技術を教えてもらう,といった流れになる。
特産品を手に入れる方法は,大きく分けて,以下の二つ。
とくに何も指示をしなくても,それぞれの国で,毎月,一定量の特産品を生産している。ただし特産品というだけあり,その場所(=城)によって生産できるものが違ってくるので要注意。先ほど例に出した焼物であれば,清洲城(尾張),岡山城(備中),村中城(北備前)などで生産できる。
また生産量は,その城下に「奉行所」を建て,そこに配下武将を派遣することで増やせるとのことだ。
なお,戦国時代なのだから,自国の城で生産できなければ,その特産品を生産できる城を攻め落とすという手も当然アリ。今後は,次にどの城を攻めるかを決めるときに,その城で生産できる特産品が何なのかというのも,ポイントとなりそうだ。
特定の南蛮技術が欲しいと思っても,その相手国が欲しがっている特産品を,都合良く自分の城や,すぐに攻め落とせる隣国の城で生産できるとは限らない。その場合,不要な特産品を,欲しい特産品と交換するという手もある。
諸勢力については後述するが,その中に商人衆がおり,彼らと物々交換の要領で,特産品をやりとりできるのだ。
このようにしてうまく特産品を集めれば,たとえ支配する城の少ない弱小大名でも,ゲーム序盤でいくつかの南蛮技術を獲得することも可能だという。逆に,技術効果の強弱によって獲得のしやすさに違いがあるようなので,支配する城の多い大大名だからといって,序盤にすべての南蛮技術を獲得するのはかなり難しいだろう。
■2.天下布武を助ける味方か、覇業を阻む敵か。
■戦略性を広げる『諸勢力』
まだ本作における諸勢力の詳細は明らかになっていないが,特産品絡みでお世話になりそうな商人衆を筆頭に,どの勢力とも極力仲良くしておくのが良さそうだ。例えば国人衆と協定を結べば,戦闘時に,敵部隊を奇襲攻撃してくれたりするという。
ちなみに,彼らに協力してもらう方法は,金品を片手に挨拶に行くだけではない。なかなか協定を結んでくれない場合,彼らの拠点に攻撃することで,屈服させることもできるようだ。
■3.武将を任命し大名家の礎とせよ!『譜代家臣』
本作では、支城を建設し、配下武将に与えることで「譜代家臣」へと取り立てることができます。譜代家臣になった武将は俸禄が不要となり、能力値や部隊兵数が上昇します。また、武将の能力によっては与えた支城に特殊効果が付くなど、譜代家臣の人事が支城の役割強化と武将の成長に繋がり、勢力拡大の鍵となります。
「建ててみたものの,この支城,まったく使わないんじゃないだろうか……」なんて思ったことがある人(たぶんいっぱいいるはず)に,朗報だ。革新では特定の場所に支城を建設することができたが,革新PKではそれらの支城を,配下武将に与えられるようになった。その武将や支城のパラメータがアップするので,がんがん支城を建てて,ひいきの武将を譜代家臣としていこう。
■4.追加シナリオ/新武将
信長没後を描いた「賤ヶ岳の戦い」および「関ヶ原の戦い」の史実シナリオ2本と、豊臣恩顧の家臣が徳川家に反旗を翻したという架空シナリオ1本を追加。また、これらシナリオの追加に合わせて100人の新武将が登場します。
革新では,最初から「チャレンジモード」や架空シナリオが用意されていたことも,高い評価を得た理由かもしれない。パワーアップキットがなくてもボリューム満点だったわけだが,さすがに2年も経つと,もっとほかのシナリオでも遊んでみたくなるもの。今回,1582年から始まる「賤ヶ岳の戦い」と,1600年から始まる「関ヶ原の戦い」,そして架空シナリオ1本が追加された。
新武将は,主に関ヶ原の戦いシナリオ用に追加されたようで,柳生宗章(やぎゅう むねあき。通称 五郎右衛門),柳生三厳(やぎゅう みつよし。通称 十兵衛),加藤段蔵(かとう だんぞう。通称 飛び加藤)などとのことだ。
■5.各種エディット機能を搭載
武将や勢力、城などのデータを自由に編集できるエディット機能を搭載。また、台風発生の有無や、家臣の俸禄支払い、部隊の兵糧消費量の調整など、多岐に渡るモードの設定切り替えが可能となります。これにより、プレイヤー好みのゲーム世界を構築することができます。
コーエー作品のパワーアップキットといえば,各種エディット機能を忘れちゃいけない。もちろん革新PKにも用意されており,武将や城のパラメータから,部隊の兵糧消費量といったゲーム性/難度に関わる部分まで,さまざまなデータをエディットできる。
次の情報公開は,おそらく8月。そのときには,発売日などの情報も出てくるだろう。もちろん4Gamerでもお伝えするので,お楽しみに。(Iwahama)
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信長の野望・革新 パワーアップキット
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信長の野望・革新
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