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南蛮技術が新たな攻略の鍵に。ファン待望の「信長の野望・革新 パワーアップキット」最新情報
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印刷2007/07/20 14:22

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南蛮技術が新たな攻略の鍵に。ファン待望の「信長の野望・革新 パワーアップキット」最新情報

ゲーム画面を見ると,「内政」と「人材」の間に,新たに「外交」というコマンドが用意されているのが分かるだろう。この外交コマンドから,諸外国との貿易などを行う
 コーエーの信長の野望シリーズ(および三國志シリーズ)の拡張パック「パワーアップキット」はこれまで,本体ソフトの発売から半年以内に発表され,その数か月後には発売というのが,通例となっていた。本体発売からパワーアップキット発売まで半年以内ということもしばしばあり,パワーアップキット発売を待って,その作品を遊び始めるというシリーズファンも,少なからずいた。
 しかしなぜか,ここ10年くらいの信長の野望シリーズ作の中でも,とくに評判のいい「信長の野望・革新」(以下,革新)に限って,待てど暮らせど,パワーアップキットが出てこない。発売されないどころか,開発しているという発表さえ行われず,「もはやコーエーは,パッケージ版の信長の野望を出さないのだろうか」という噂までささやかれていたほどだ。
 そして2007年6月22日。革新発売からちょうど丸2年となるこの日,ついにパワーアップキットが発表された。半ば諦めかけていた革新ファンの多くが,この発表に喜んだことだろう。ただ,コーエーが,革新の発売日と同じ「6月22日」に発表を合わせるために無理をしたのか,この日の発表では,発売時期と価格が公開されたくらいで,その内容に関する情報や,画面素材は一切なし。いったいどういう風にパワーアップしているのか,想像もできなかった。

 というわけで,大変長らくお待たせしました。コーエーから「信長の野望・革新 パワーアップキット」(以下,革新PK)の詳細情報が,画面写真とともに送られてきたので,余すところなく紹介していこう。
 まずは本日届いたリリースから,五つのパワーアップポイントを抜き出してみる。

1特産品との交換で獲得する「南蛮技術」
2状況により敵にも味方にもなる「諸勢力」
3支城を与えて武将を強化する「譜代家臣」
4史実シナリオ2本,架空シナリオ1本,武将100人の追加
5各種エディット機能の追加

 パワーアップキットといえば,ここ何作品かは,「○○年までに○○を占領せよ」といった特定の目標の達成を目指す,比較的短時間で終わるミニシナリオの追加が行われていたが,革新には元々「チャレンジモード」という同様のゲームモードがあるためか,革新PKにはそれに類するものは用意されていない。その代わり,システム的に大きくパワーアップするようで,その目玉となるのが,“南蛮技術”のようだ。

 では順番に,それぞれのパワーアップ項目を見ていこう。なお,革新に関する最低限の知識があることを前提に説明していくので,「パワーアップキット待ちだったので,革新は未経験」「この2年の間に結構忘れたかも」といった人は,革新のレビュー記事を先に読んでおくといいだろう。



■1.特産品を使った貿易が鍵をにぎる『南蛮技術』

南蛮(ポルトガル)商人
『信長の野望・革新』では、新技術を獲得し富国強兵を図ることが重要でしたが、本作では、その要素をさらに強化。鉄砲隊の攻撃力と防御力がアップする「フリントロック式銃 」や技術開発の期間を短縮する「活版印刷」など、既存技術よりも強力な「南蛮技術」が登場します。南蛮技術を獲得するためには、諸外国と「特産品」を使った貿易を行う必要があります。いかにして特産品を集め、他家に先駆けて南蛮技術を獲得するか。プレイヤーの戦略性がおおいに試されます。

焼物。清洲城(尾張)などで生産される
 上の文章は,コーエーの発表文からの引用だ。革新では,RTSのテクノロジーツリーに相当する,技術開発の要素があったのを覚えているだろうか。革新PKでは,新たな技術として“南蛮技術”が追加される。
 この技術は従来のものとは違って自国での開発はできず,南蛮技術というだけあって,イスパニアやポルトガルといった諸外国と貿易することでのみ,獲得できる。南蛮技術は全部で20種類あり,五つの国からそれぞれ4種類ずつ,貿易を通じて学べるとのことだ。
 この貿易で必要となるのが,“特産品”である。具体的には,ポルトガルが欲しがっている特産品「焼物」をなんとかして一定数入手し,それとの交換で彼らの技術を教えてもらう,といった流れになる。

すべて特産品で,左上から日本刀(伊豆相模の小田原城など),綿織物(三河遠江の岡崎城など),銀(出雲石見の月山富田城など),醤油(下総の久留里城など),茶(駿河の駿府城など),薬(越中の富山城など)


 特産品を手に入れる方法は,大きく分けて,以下の二つ。

これが奉行所
●生産する
 とくに何も指示をしなくても,それぞれの国で,毎月,一定量の特産品を生産している。ただし特産品というだけあり,その場所(=城)によって生産できるものが違ってくるので要注意。先ほど例に出した焼物であれば,清洲城(尾張),岡山城(備中),村中城(北備前)などで生産できる。
 また生産量は,その城下に「奉行所」を建て,そこに配下武将を派遣することで増やせるとのことだ。
 なお,戦国時代なのだから,自国の城で生産できなければ,その特産品を生産できる城を攻め落とすという手も当然アリ。今後は,次にどの城を攻めるかを決めるときに,その城で生産できる特産品が何なのかというのも,ポイントとなりそうだ。

武家町の右下(南東)に,二つの奉行所がある。ここに武将を,「奉行」として送り込むことで,特産品の生産量を増やせる


商人衆
●諸勢力の商人と取引する
 特定の南蛮技術が欲しいと思っても,その相手国が欲しがっている特産品を,都合良く自分の城や,すぐに攻め落とせる隣国の城で生産できるとは限らない。その場合,不要な特産品を,欲しい特産品と交換するという手もある。
 諸勢力については後述するが,その中に商人衆がおり,彼らと物々交換の要領で,特産品をやりとりできるのだ。

左の画像の,中央にあるのが商人の拠点。右の画面は,実際に取引しているところ(日本刀と交換に,焼物を得ている)


 このようにしてうまく特産品を集めれば,たとえ支配する城の少ない弱小大名でも,ゲーム序盤でいくつかの南蛮技術を獲得することも可能だという。逆に,技術効果の強弱によって獲得のしやすさに違いがあるようなので,支配する城の多い大大名だからといって,序盤にすべての南蛮技術を獲得するのはかなり難しいだろう。


■2.天下布武を助ける味方か、覇業を阻む敵か。
■戦略性を広げる『諸勢力』


国人衆
『信長の野望・嵐世記』や『蒼天録』で好評を博した「諸勢力」。本作では、コマンドを実行しなくても、状況に合わせて各諸勢力が自動的にプレイヤーを支援してくれます。内政が有利になる「寺社衆」、計略に長けた「忍者衆」、軍事効果が高まる「国人衆」など、諸勢力を味方につけることで得られる効果は様々です。ただし、諸勢力同士には相性があり、全ての諸勢力と同時に友好関係を結ぶことはできません。状況に応じて友好を深める諸勢力を使い分け、いかに有利な状況を生み出すか。プレイヤーの戦術眼が大きく戦局を左右します。

国人衆の拠点
 「嵐世記」もしくは「蒼天録」をプレイした人なら,諸勢力がどういうものかは,説明するまでもないだろう。国人衆や忍者衆といった,力を持った(大名家ではない)勢力のことだ。時には力強い味方に,時には目の上のたんこぶになる彼らに対し,ご機嫌をうかがいまくっていたのを覚えている人も多いだろう。
 まだ本作における諸勢力の詳細は明らかになっていないが,特産品絡みでお世話になりそうな商人衆を筆頭に,どの勢力とも極力仲良くしておくのが良さそうだ。例えば国人衆と協定を結べば,戦闘時に,敵部隊を奇襲攻撃してくれたりするという。
 ちなみに,彼らに協力してもらう方法は,金品を片手に挨拶に行くだけではない。なかなか協定を結んでくれない場合,彼らの拠点に攻撃することで,屈服させることもできるようだ。


■3.武将を任命し大名家の礎とせよ!『譜代家臣』

本作では、支城を建設し、配下武将に与えることで「譜代家臣」へと取り立てることができます。譜代家臣になった武将は俸禄が不要となり、能力値や部隊兵数が上昇します。また、武将の能力によっては与えた支城に特殊効果が付くなど、譜代家臣の人事が支城の役割強化と武将の成長に繋がり、勢力拡大の鍵となります。


 「建ててみたものの,この支城,まったく使わないんじゃないだろうか……」なんて思ったことがある人(たぶんいっぱいいるはず)に,朗報だ。革新では特定の場所に支城を建設することができたが,革新PKではそれらの支城を,配下武将に与えられるようになった。その武将や支城のパラメータがアップするので,がんがん支城を建てて,ひいきの武将を譜代家臣としていこう。

支城を与えることで,配下武将を譜代家臣にすると,その武将だけでなく支城までも強化される


■4.追加シナリオ/新武将

信長没後を描いた「賤ヶ岳の戦い」および「関ヶ原の戦い」の史実シナリオ2本と、豊臣恩顧の家臣が徳川家に反旗を翻したという架空シナリオ1本を追加。また、これらシナリオの追加に合わせて100人の新武将が登場します


 革新では,最初から「チャレンジモード」や架空シナリオが用意されていたことも,高い評価を得た理由かもしれない。パワーアップキットがなくてもボリューム満点だったわけだが,さすがに2年も経つと,もっとほかのシナリオでも遊んでみたくなるもの。今回,1582年から始まる「賤ヶ岳の戦い」と,1600年から始まる「関ヶ原の戦い」,そして架空シナリオ1本が追加された。
 新武将は,主に関ヶ原の戦いシナリオ用に追加されたようで,柳生宗章(やぎゅう むねあき。通称 五郎右衛門),柳生三厳(やぎゅう みつよし。通称 十兵衛),加藤段蔵(かとう だんぞう。通称 飛び加藤)などとのことだ。


■5.各種エディット機能を搭載

武将や勢力、城などのデータを自由に編集できるエディット機能を搭載。また、台風発生の有無や、家臣の俸禄支払い、部隊の兵糧消費量の調整など、多岐に渡るモードの設定切り替えが可能となります。これにより、プレイヤー好みのゲーム世界を構築することができます。


 コーエー作品のパワーアップキットといえば,各種エディット機能を忘れちゃいけない。もちろん革新PKにも用意されており,武将や城のパラメータから,部隊の兵糧消費量といったゲーム性/難度に関わる部分まで,さまざまなデータをエディットできる。


 次の情報公開は,おそらく8月。そのときには,発売日などの情報も出てくるだろう。もちろん4Gamerでもお伝えするので,お楽しみに。(Iwahama)

  • 関連タイトル:

    信長の野望・革新 パワーアップキット

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    信長の野望・革新

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