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[Gamescom]新情報が続々公開。秘密結社が三つ巴の戦いを繰り広げる北欧産MMORPG「The Secret World」,2012年4月にリリース決定
The Secret Worldは,これまで神話とされてきた出来事や,巷に溢れる都市伝説や陰謀論,怪奇現象といった事象が,すべて真実だったという設定のMMORPGである。
「The Secret World」公式サイト
先述したような“不思議なもの”は,それぞれの地域にある秘密結社によって,暗黒の中に葬り去られていたのだが,世界のバランスが崩れて一気にモンスター達が出現し始め,隠し通すことは不可能になる。プレイヤーは秘密結社の新たなメンバーとして,モンスターどもと戦いを繰り広げることになる。
秘密結社には,ロンドンをベースにするTemplar,ニューヨークをベースにするIlluminati,そしてソウルをベースにするDragonの三つがあり,それぞれの都市をハブ(中心地)として,ミッションの受諾やアイテムの売買,ほかのプレイヤーとのコミュニケーションが行える。ちなみに地下世界には,「The Hollow Earth」という空間が存在し,そこにある巨木が生きたプラットフォームとして機能している。巨木の枝の先々に,地球上の各地へ移動できるポータルがあるのだ。
ライブデモではまず,Illuminatiでプレイした場合の,ゲーム序盤のものと思われるアメリカ都市部を舞台にしたPvEミッションが紹介された。マフィアとのある交渉が決裂し,音信不通になってしまったことから,取引場所であった地下ガレージへとプレイヤーが向かうのだが,“無線で指示されたとおりに警備員室に潜入し,セキュリティカメラのビデオを再生する”といった,戦闘以外の要素もこなしていく必要がある。ちなみにビデオには,Templarのエージェントと思われる人物が映っており,真相解明に向けて,さらに地下ガレージの奥へと進んでいくという展開だった。
また,こちらも初公開となる「バトルフィールド」と呼ばれるPvPモードも紹介された。ストーンヘンジを始めとする遺跡や,シャンバラ,エルドラドといった秘境も舞台になっている。これらは,リードデザイナーのマーティン・ブルスガード(Martin Bruusgaard)氏によると「パーシスタントなウォーゾーン」とのことで,三つの勢力が各地を制圧するために火花を散らす,激しいPvP戦が楽しめそうなコンテンツだ。
バトルフィールドのライブデモで紹介されたのは,中国の都市部にある寺院を舞台にしたバトルで,現在このマップを占領しているIlluminatiへ,Dragonチームが攻撃をしかけるというものだった。マップ上には5つの“アニマ”と呼ばれる地点があり,大きなエネルギー源であるアニマを奪い合いつつ,敵陣の砦を目指して突き進んでいく。
ちなみに砦には,ロボットのような自動人形が存在し,これがディフェンス側のアドバンテージとなっている。砦を占領されると,自動人形が放つ光の色が変化し,新たな主人を迎えることになるわけだ。
三つの勢力は,赤のTemplar,緑のDragon,青のIlluminatiとベースカラーが色分けされており,PvP戦の混乱の中でも見分けやすい。衣装や武器も,それぞれの勢力によってデザインの傾向が異なるようで,ゲームに慣れてくると,「あれはDragon系のアサシンだな」というような判断も,瞬時にできるようになるとのことだ。
バトルフィールドで,仮にある勢力が主要スポットを占領した場合,ほかの2勢力は共闘を余儀なくされるだろうと,コンテンツ専門のリードデザイナーであるジョエル・バイロス(Joel Bylos)氏は考えている。キャンペーンモードをソロや少人数パーティで遊ぶのも楽しそうだが,The Secret Worldでは,こうした勢力間の三つ巴の駆け引きも,大きなテーマとなっているわけだ。
固定されたキャラクタークラスやレベルアップの概念がないなど,かなり個性的なゲームシステムを持つThe Secret Worldだが,8月27日にはβテストのテスター募集を開始する予定とのこと。販売を手掛けるElectronic Artsにとっては,「Star Wars: The Old Republic」と共に,MMORPG部門の中核を担っていくタイトルである。ビジネスモデルについての発表はまだないが,今後の情報公開にも引き続き注目しておきたい。
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