「The Secret World」の開発者ダイアリー公開。現代社会を舞台にしたユニークなMMORPGは，多彩に用意されたさまざまなミッションが魅力

　ノルウェーのパブリッシャ/デベロッパであるFuncomは，現地時間の2011年5月30日，彼らが開発中のMMORPG「The Secret World」の開発者ダイアリーを公開した。「Story and Missions」と題されたムービーでは，プロデューサーやシナリオライターなどがゲームのストーリーやミッションについての説明を行っている。

「The Secret World」公式サイト

　The Secret Worldは現代社会を舞台にした，いわゆるローファンタジーだ。世界中の神話や伝説は真実であり，モンスターや悪魔は実在するという世界観のもと，我々とは別の，闇の世界から現れたモンスター達を相手に戦っていくという物語だ。プレイヤーは，ニューヨーク，ロンドン，そしてソウルに本拠を置く3つの秘密組織のいずれかに属し，人々を守るために活躍するというわけだ。
　クラスやレベルの概念はなく，多数用意されたスキルの中から好きなものを選んで伸ばしていくことで，プレイスタイルに合ったキャラクターを育成できるという。


　ゲームの見せ方が非常に映画的であることも特徴で，数百人のボイスアクターによって語られる無数のセリフと，モーションキャプチャーによってリアルに動くキャラクターモデルによって，プレイヤーはまるでその世界にいるような気分になれるという。
　ミッションも単純に戦うだけでなく，敵地に侵入したり，情報を収集したりと，ストーリーに関わるものだけでも多彩に用意されているという。自由度の高いプレイができるところが，大きなアピールポイントであるようだ。


　2007年の制作発表時には，翌年にも正式サービス開始という話だったが、その後，情報がぱったり途絶えた本作。経営不振から大規模な人員削減を行ったというニュースなども聞こえ，もしかしたらこのまま……，というムードもちょっと漂っていた。
　しかし，一昨年あたりからぽつりぽつりと情報が出始め，さらにElectronic Artsがパブリッシングを担当するという発表（関連記事）がされるなど，ここへ来て，ようやく本格的に動き出したようだ。

　「MMORPGといえばハイファンタジー」が相場だっただけに，現代社会を舞台にした本作の雰囲気に新鮮さを感じるMMORPGプレイヤーも多いかもしれない。残念ながらFuncomは，来週開催予定のE3への出展は予定していないが，E3にタイミングを合わせて何か発表を行う可能性もありそうだ。