イベント
[E3 2008#40]アルゴ探検隊の活躍を描く「Rise of the Argonauts」はガード崩しにカウンター,コンボまである戦闘システムがウリ
カリフォルニアに本拠を置くデベロッパ,Liquid Entertainmentが開発を進めるアクションRPG「Rise of the Argonauts」が,パブリッシャであるCodemastersのブースで公開されていた。
Liquid Entertainmentは,テーブルトークRPG「Dungeons & Dragons」をテーマにしたRTS「Dragonshard」や,テレビドラマをもとにしたシムズ風ゲーム「Desperate Housewives」を開発するなど,ちょっとヒネリが利いたゲームを手がけることが多い会社だ。そんなLiquid Entertainmentが開発しているだけに,Rise of the Argonautsも普通のアクションRPGとはちょっと毛色が違う。
特筆すべきは戦闘で,かなり指先のテクニックが要求されるシステムになっている。素直に「アクションゲーム」だといってしまったほうが話が早そうな感じだ。ゲームはリアルタイムで進行し,敵の動きを見ながら正確に攻撃を繰り出さなければ,敵には当たらない。敵の近くでマウスを適当にクリックしていれば次々とコンボが決まる……というのをウリとしているゲームが多い中,本作はその真逆をいっているのだ。アクションは豊富で,敵の攻撃を盾を使ってはじき返せるほか,盾を使って体当たりして相手の体勢を崩し,その隙に強力な一撃を与えるといったこともできる。
プレイヤーキャラの数倍もあるモンスターもおり,相手の動きが複雑なので,攻撃だけでなく防御も考えなければならないので,一戦一戦に集中して挑まねばならない。
といった具合で,戦闘シーンだけを説明すると完全にアクションゲームとしか思えないが,あくまでも軸足はRPGだ。戦いを通して得た経験値でキャラクターは成長し,HPなどの能力値が増え,新たなコンボを習得できる。冒険する舞台も作りこまれており,鍛冶屋のおやじや街の中を歩いている子供など,すべてのキャラクターに名前がついており,細かい設定がある。ゲームに直接影響はしない部分だが,世界に深みを与えるのに一役買っているのだ。また,FPSやTPSほどマップのデザインは凝っていないものの,冒険できる場所は圧倒的に広い。
本作のストーリーは,ギリシア神話のアルゴナウタイ(アルゴの船員達)がベースで,巨船アルゴに乗って旅に出たイオルコスの王,イアソン(英語だとJason)に率いられた探検隊の活躍が描かれている。それほど日本人になじみのある設定ではないかもしれないが,アクション要素の強いRPGを求めている人にはグッとくるタイトルだろう。日本での発売はアナウンスされていないが,Codemastersは日本支社を設立したので,近いうちになんらかの動きがあるかもしれない。
- 関連タイトル:
Rise of the Argonauts
- この記事のURL:
キーワード
(C)2007 The Codemasters Software Company Limited("Codemasters"). All rights reserved."Codemasters"(R) and "Argonauts"(R) are registered trademarks owned by Codemasters."The Rise of the Argonauts"TM and the Codemasters LOGO are trademarks of Codemasters. All other copyrights or trademarks are the property of their respective owners and are being used under license.Developed by Liquid Entertainment Inc.and published by Codemasters.