「ロスト プラネット」がPCへ！ NVIDIAとカプコンが開発で提携

　「ロスト プラネット エクストリーム コンディション」（以下ロストプラネット）が，PCへ移植される。
　NVIDIAは，ロストプラネットのPC版開発に当たって，カプコンと提携したと発表。2007年6月に北米および欧州で発売予定となっており，その後，それ以外の地域でも発売される予定という。

　ロストプラネットは，「Xbox 360」向けとしてカプコンから2006年12月に発売されたハードSFテイストの三人称アクションシューティング。緻密なグラフィックスと高いアクション性が受け，全世界で100万本以上が出荷されている人気タイトルだ。

　NVIDIAによると，今回の提携発表は「GeForce 8シリーズのGPUを開発・テスト用のリファレンス・グラフィックス・プラットフォームとして提供しつつ、技術的なノウハウでもカプコンを支援」（※リリースより）してきた結果の一つとのこと。PC版ではDirectX 10への対応が行われ，（DirectX 10に対応した「Windows Vista」環境では）ライティングやシャドウなど特殊効果の表現がXbox 360版よりも向上するという。また，NVIDIAの提唱する，2560×1600ドット以上の画面解像度「XHD」（eXtreme High Definition）もサポートされる予定だ。言うまでもないが，GeForce 8とロストプラネットでは「互換性と安定性を最大限に保証するため、広範なテストを実施し」（※リリースより）たそうなので，GeForce 8ファミリーのGPU（グラフィックスチップ）を搭載したグラフィックスカードがロストプラネットの推奨ハードウェアとなることは，まず間違いないだろう。

　NVIDIA本社のソフトウェアコンテンツ事業本部 アジア太平洋 部長であり，自身も無類のゲーム好きとして知られる飯田慶太氏は，今回の提携の意義について「今回のPC版『ロスト プラネット』の発売によって、業界をリードするゲーム・パブリッシャーにとって最高のゲーム・プラットフォームであるPCの重要性がまたしても実証されました」（※リリースより）とコメントしているが，確かにゲームプラットフォームとしてのPCにとっては大きなニュースだ。今のところPC版の画面は公開されておらず，日本語版のアナウンスもないが，早期の公開＆発表に期待したい。（佐々山薫郁）

＊＊＊＊＊　以下，リリースより　＊＊＊＊＊

NVIDIA、DirectX 10に対応した驚愕のPC版「ロスト プラネット」の発売に向け、カプコンと提携

グラフィックス・ノウハウと世界最高のグラフィックス・プロセッサを提供し、カプコンのPC版「ロスト プラネット」を強化サポート

NVIDIA（エヌビディア）コーポレーション（本社：米国カリフォルニア州サンタクララ、社長兼CEO：ジェンスン・フアン(Jen-Hsun Huang)、Nasdaq：NVDA）と株式会社カプコンは米国時間4月12日、Microsoft DirectX 10への対応など次世代のグラフィックス機能を採用したPC版「ロスト プラネット エクストリーム コンディション」をより強力なタイトルにするため、両社が提携を行っていると発表しました。カプコンは、カリフォルニア州サンフランシスコで開催中のイベントにおいて、PC版で楽しめる同ゲームのデモを行っています。「ロスト プラネット エクストリーム コンディション」は、6月より、北米および欧州を皮切りに各地域で順次発売予定です。

カプコンは、Xbox 360版「ロスト プラネット」で100万本を超える出荷を達成しましたが、その後は、このSFアクション・シューティングゲームをPC上でも実現するため、数カ月にわたってNVIDIAと緊密に協業してきました。NVIDIAはこれまで、GeForce 8シリーズのGPUを開発・テスト用のリファレンス・グラフィックス・プラットフォームとして提供しつつ、技術的なノウハウでもカプコンを支援してきました。その結果、「ロスト プラネット」は、2560×1600の超高精細度画像（XHD：エクストリーム・ハイディフィニション）をさらに超える解像度をサポートするほか、先進的な特殊効果を採用し、ライティングやシャドウの効果も向上します。両社はさらに、NVIDIA GeForceグラフィックス製品でゲームをする際に「ロスト プラネット」との互換性と安定性を最大限に保証するため、広範なテストを実施しています。

「ロスト プラネット」のプロデューサーである竹内潤は、次のように述べています。「『ロスト プラネット エクストリーム コンディション』は、NVIDIA GPUを活用することで圧倒的なゲーム体験を実現します。NVIDIA GeForceグラフィックス・プロセッサの凄まじいレンダリング能力によって、ユーザーの皆様は、『ロスト プラネット』の実現する驚異的なディテールすべてをお楽しみいただくことができます。」

NVIDIAのソフトウェアコンテンツ事業本部、アジア太平洋、部長、飯田慶太は、次のように述べています。「カプコンと力を合わせ、『ロスト プラネット』上でNVIDIAによる最新のテクノロジーとMicrosoft DirectX 10の各種機能を実現できることを非常に嬉しく思います。今回のPC版『ロスト プラネット』の発売によって、業界をリードするゲーム・パブリッシャーにとって最高のゲーム・プラットフォームであるPCの重要性がまたしても実証されました。」

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