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ASUSTeK,「Intel P35」搭載のR.O.G.シリーズ新作マザーを予告
ASUSTeK本社のR.O.G.担当プロダクトマネージャー,Derek Yu(デレック・ユー)氏いわく「世界初公開」となる両製品のポイントはどこにあるのか。今回は明らかになったポイントをお伝えしたいと思う。
■CrossFireのボトルネックを解消する「CROSSLINX」と
■上位モデルの水冷対応がBlitzのキモ
- CrossFire動作時のボトルネックを解消する「CROSSLINXテクノロジ」(CROSSLINX:クロスリンクス)を採用
- Blitz Formulaはヒートパイプを利用したチップセット冷却機構を搭載。上位モデルのBlitzは水冷対応のヒートパイプ機構「Fusion Block System」を採用する
- “オーバーボルテージ”動作時に,Vcoreを安定供給する「Loadline Calibration」(ロードラインキャリブレーション)対応
- 一般的なマザーボードでは選択できない,豊富なメモリクロック設定を提供する「Super Memspeedテクノロジ」採用。これによりDDR2-1066やDDR3-1333もサポートする
- メモリスロット専用の2フェーズ電源回路を搭載(メイン電源回路は8フェーズ)
- 機能とノイズ対策を強化したサウンドカード「SupremeFX II」同梱
- “オーバークロックで目指したいCPUのプロセッサナンバーを選択するだけ”の自動オーバークロックシステム「CPU Level Up」を採用
- 各コンポーネントごとに独立した電圧設定が可能。電圧設定の危険度はBIOSと,マザーボード上のLED「Voltiminder LED」(ボルティマインダーLED)から判断できる
- 標準でノースブリッジとサウスブリッジの温度を監視,さらには(詳細は不明だがオプションでは)GPU温度も監視可能で,いずれかが一定温度に達した段階でシステムをシャットダウンする「COP EX」(Component Overheat Protection - EX)搭載
- POSTコードを表示するLED「LCD Poster」を,(各所からの要望に応えて)I/Oインタフェース部から外付けに変更。ケースの裏に回り込まなくてもPOST状況を確認できるようになった
- ケースに組み込んだ状態におけるオーバークロックテスト時の検証作業を容易にするため,I/Oインタフェース部にCMOSクリアスイッチ「ClrCMOS」を用意
- 「3DMark06 Advanced Edition」「S.T.A.L.K.E.R.: Shadow of Chernobyl」「Kaspersky Anti-Virus」のフルバージョン標準添付
まあ,互換性の問題もあって,CrossFireに本気で取り組んでいるゲーマーは4Gamerの読者アンケート結果を見てもかなり少ないので,ゲーム用途における実用性は少々微妙だが,デスクトップ向けIntel製チップセットでのNVIDIA SLIが許可されていない以上,Intelプラットフォームで最大パフォーマンスを狙うのなら面白いかもしれない。
ちなみにNVIDIA SLIの実現可能性についてYu氏は「NVIDIA次第だ」と笑っていた。まあ,現時点では夢物語だろう。
マザーボードの価格は従来(の同じ位置づけのASUSTeK製品)よりも若干高くなっているが,それでも,より品質を重視する方向で舵が切られていることは注目したい。かなりプレミアムな価格になると思われるBlitzはちょっと手が出ないという自作派のPCゲーマーにとって,P5Kシリーズは興味深い製品群になりそうだ。(佐々山薫郁)
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Intel 3
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