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伝説のFPS「Half-Life」の25周年を祝う無料配布をSteamで実施中。オリジナル開発メンバーによる1時間ものドキュメンタリー映像も公開
「Half-Life」25周年記念サイト
1998年11月8日にリリースされた「Half‐Life」は,id Softwareが開発したゲームエンジン「Quake Engine」にさまざまなアップデートを施したうえで開発されたFPSで,発売後にはさまざまなゲーム賞を受賞するなど高い評価を獲得し,Valveを一気にトップデベロッパに押し上げたマイルストーン的な作品だ。2008年までに930万本のセールスを記録し,「最も売れた一人称視点のシューター」として,当時のギネスブックに掲載されたこともあった。
アップデートについては,Steamのストアページで詳しく説明されているが,目ぼしいものを拾ってみると,以下のようになる。
・Half-Life Uplink
正式リリース前,一部のメディアやハードウェアにバンドルされるCD-ROM向けに公開された,幻のミニキャンペーン
・4つのマルチプレイ用マップ
オリジナルゲームエンジンによる表現の限界に挑戦するために制作されたという4つのマルチプレイ専用マップ,「Contamination」と「Pool Party」「Disposal」「Rocket Frenzy」を追加
・グラフィックス設定のアップデート
ワイドスクリーンのサポートやOpenGLのテクスチャスムージング機能のオン/オフ,GL Overbrightの復元を含む照明効果の最適化,Linux版のソフトウェアレンダリングなど
・コントローラおよびSteam Networkingへの対応
ゲームパッドのネイティブ対応,および友人を招待してオンラインプレイを楽しめるSteam Networkingのサポート
・Steam Deck
Steam Deck LCDの公開時には認証テストに失敗したという話だったが,このたび正式にサポートされ,“Verified”ステータスを取得
・高解像度向けのUIスケーリング
オリジナルの640×480ドットのグラフィックスが高解像度化されたことを受け,ユーザーインタフェースのスケーリングを実現
・コンテンツの復元
1998年のビルトと同じ,Valveのオリジナルロゴやメニューなどを復元
・オリジナルヒーローの追加
α段階で使用していたというテスト専用のプレイヤーキャラクター,Ivan the Space BikerとProto-Barneyが,マルチプレイ向けスキンで復活
・「Half-Life: Further Data」
1999年に一部店舗で配布された「Half-Life: Further Data」の3つのマルチプレイ専用マップ,「Double Cross」と「Rust Mill」「Xen DM」を収録。さらに,マルチプレイ向けスキンとして用意されていたSkeltonとToo Much Coffee Manの2体を復元
・スプレーの増加
マルチプレイマップで利用できるタグ用スプレーの増加
このほか,イントロムービーを“-novid”コマンドで消せるなど,オリジナル版のファンがクスッとするような仕掛けも再現されている。さらに,グレネードを投げたときの物理効果や,マルチプレイモードでのスポ―ンポイントをさらにランダムにするなど,プレイ面でのアップデートも見逃せないだろう。
また,無料配信の開始に合わせて,映像制作会社Secret Tapeによる,ドキュメンタリー映像も公開されている。残念ながら英語版のみだが,オリジナル版の開発者のトークやインタビューを中心に構成された1時間にもおよぶ映像では,これまで知られていなかったようなさまざまな裏話が語られている。
オープンした特設サイトでは,スマートフォンでも使用できる壁紙素材が用意されるほか,「Half-Life 2」や「Half-Life: Alyx」「Half-Life: Blue Shift」といった関連タイトルのセールスを行われているので,これを機に,Valveを今のような姿に変えた「Half-Life」をぜひプレイしてほしい。
『Half-Life』25周年記念セール特設サイト
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