ニュース
SteelSeries初のスピーカーセット「Arena」シリーズを写真でチェック。定評あるヘッドセット譲りの技術を盛り込んだ製品だ
製品ラインナップと税込のメーカー想定売価は以下のとおり。
- Arena 9:フロントスピーカー×2,リアスピーカー×2,センターチャネルスピーカー×1,サブウーファー×1,5.1chサラウンドサウンド再生対応,8万270円
- Arena 7:フロントスピーカー×2,サブウーファー×1,4万3970円
- Arena 3:スピーカー×2,1万9990円
本稿では,SteelSeriesが開催した報道関係者向け説明会の内容と,実機の展示をもとにArenaシリーズの特徴を紹介しよう。
最上位モデルのArena 9は,フロントスピーカーとリアスピーカー,センターチャネルスピーカー,ダウンファイアリング構造のサブウーファーで構成する製品で,5.1chサラウンドサウンド再生機能に対応するのが特徴だ。
USBや光デジタル,アナログによる有線接続に加えて,Bluetooth接続にも対応しており,PCやゲーム機,スマートフォンなど幅広い製品と接続できるのも見どころである。
0.75インチサイズ(約19mm)のツイーターと3インチサイズ(約76.2mm)のウーファーを組み込んだフロントスピーカーは,PC用卓上スピーカーの中ではやや大きめの部類と言えようか。重量もそれなりにあるようで,手にするとずっしりとした重さを感じる。
正面右側に置くフロントスピーカーの背面には,4極3.5mmミニピンヘッドセット端子を備えており,アナログヘッドセットを接続しておくと,スピーカーとヘッドセットのどちらで音声を出力するかを切り替えられる。
リアスピーカーにもツイーターとウーファーを組み込んでいる。サブウーファーと独自方式によるワイヤレス接続で通信を行うため,設置する場所を調整しやすいのが特徴だ。スタンドは着脱可能で,壁に掛けても利用できるという。
センターチャネルスピーカーは,2基のウーファーと1基のツイーターを備える。
また,Arena 9は有機ELディスプレイを備えた小型の有線リモコンが付属してるのがポイントだ。スピーカーの音量調整やミュート操作,スピーカーとヘッドセットの出力切り替えなどが行える。
次のArena 7は,Arena 9から,リアスピーカーとセンターチャネルスピーカー,リモコンを省略して,フロント2つとサブウーファーで構成したモデルである。フロントスピーカーとサブウーファーは,Arena 9とまったく同じとのことだ。ただし,Arena 7にはリモコンがないので,音量調整やミュート操作は,正面右側に配置するスピーカーのスタンドにあるマルチファンクションボタンを使う仕組みとなっている。
最後のArena 3は,4インチサイズ(約101.6mm)の大口径スピーカードライバを組み込んだ製品だ。Arena 9とArena 7のフロントスピーカーと比べると,ひとまわり大きい。
今回は,実際に製品を体験する時間が非常に限られていたため,Arenaシリーズの音質は評価しにくいのだが,ぱっと音を聞いた印象だと,変に高音域や低音域が強調されることもなく,フラットな鳴り方だった。もともとSteelSeriesは,ヘッドセットの再生品質に定評があり,Arenaシリーズもそれを引き継いでいるといっていいだろう。
これは,SteelSeries独自の設定用ソフトウェア「SteelSeries GG」に統合する音響処理ソフトウェア「Sonar」の働きが大きいようだ。SteelSeriesによると,Arenaシリーズでも,ヘッドセットと同じくSonarによる処理が行われており,それがSteelSeriesらしい音の表現につながっているという。
また,Sonarではイコライザの調整なども可能なので,たとえば特定の周波数帯を強調して,音を聞き取りやすくすることもできる。プレイするゲームタイトルに合わせたプリセットもあるので,イコライザでの調整が苦手という人でも利用しやすい。
一方,Arenaシリーズ全体に通じる特徴だが,スピーカーの指向性がかなり高めだと感じた。スピーカーの角度調節ができるのもおそらくこのためで,しっかりと聞く人に向けて位置や角度を調節する必要がありそうだ。また,スピーカーとの距離が離れすぎると,音のバランスが変わる可能性もある。スピーカーと聞く人の距離を近付けたほうがよいだろう。
Arenaシリーズは,SteelSeries初のスピーカーとして,第1弾製品からかなり力が入っている。ゲーマー向けスピーカーは,以前から存在しているものの,認知度はそれほど高くない。日本の住環境を考えると,ヘッドセットのほうが使いやすいのは確かだ。老舗メーカーであるSteelSeriesが,Arenaシリーズを通じて,こうした状況に対してどのような取り組みを行っていくのか楽しみだ。
「Arena 9」をAmazon.co.jpで購入する(※Amazonアソシエイト)
「Arena 7」をAmazon.co.jpで購入する(※Amazonアソシエイト)
「Arena 3」をAmazon.co.jpで購入する(※Amazonアソシエイト)
SteelSeriesのArena 9製品情報ページ
SteelSeriesのArena 7製品情報ページ
SteelSeriesのArena 3製品情報ページ
- 関連タイトル:
SteelSeries
- この記事のURL:
Copyright 2010 SteelSeries Aps