このゲームの読者の評価
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なにげに一番好きかもしれませんよ。 85 - 投稿者:Horatiocaine(男性/40代)
- 投稿日:2010/02/03
- 良い点
- 1)システム…使用できるキャラが3人(初期2人)おり、操作感が異なる。
オーソドックスなアクションRPG。とはいえ最近はFPSや無料MMOばかりでオーソドックスなパッケージゲームが減っている事もあり、かなり懐かしい部類。移動、ジャンプ、攻撃くらいの操作でも、動きの組み合わせのパターンが豊富なので単調ということも無い。3種類のスキル技、ジャンプを絡めた攻撃等を活用すればさらにテクニカルに戦える。ボス戦は凄まじい連打が必要になるので、ゲームパッド(連射機能付き)の使用をお勧めする。
レベル上げやSP(キャラクター強化の対価として任意で使用)稼ぎもほどほどにやれば十分。敵を連続で倒すと獲得経験値に補正がかかるため、レベル上げ時も適度なモチベーションをキープでき作業感が薄らぐ。飽きる前に次に進めるテンポ、バランスの良さは健在。マップ構成も手が込んでおり、まさに職人芸ともいうべき安定感がある。
強化システムは経験値によるレベルアップと、シリーズでも珍しい購入による任意強化の二本立て。敵がドロップするSPと呼ばれるお金代わりのポイントを消費して強化するのだが、最初から全ての項目が開放されており自由度高め。効果によってコストに大幅な差があるが、頑張れば最初から有用な強化ができるのは便利。
同じマップで3本のシナリオを遊ばなくてはいけないのだが、ストーリー、イベントなどにかなりの変化を持たせているため飽きるという事も無いだろう。さらに3本目になる「鉤爪の男」編は移動速度が速く、一部のトラップが作動しないなど、スピーディーな進行でダレないように工夫されている。
2)シナリオ…意外と言っては何だが、イースにしてはシナリオが良い。「アドルが喋らない」という縛りから開放されているため、イベントも多くキャラクターへの感情移入がし易いためだろう。特に「鉤爪の男」シナリオ(ユニカ、ユーゴ編をクリア後に追加される)は追加というかメインシナリオであり、必ずクリアしたい。
3)グラフィック…2Dと3D、リアルとディフォルメが程よく混在し見易い。質感、マップパターンも豊富で、塔という閉鎖空間でありながらそれほど違和感無く砂漠、溶岩、水中ステージ等を演出している。特に水中ステージなどは懐かしいデザインで楽しかった。
攻撃のエフェクトはなかなかに派手で爽快感がある。Vistaが動くマシンなら処理落ちも無いだろう。
4)音楽…コレが目的で買ったくらいなので、もちろん素晴らしい楽曲群。初代イースのアレンジ曲も多いが、オリジナル曲もかなりの曲数があり、かなりの存在感がある。特に砂漠ステージの「SILENT DESERT」はファルコム屈指の変態曲(変調、転調を多用し複雑なメロディーラインを持つ)でありファンの評価も高い。他にもオープニング曲「GENESIS BEYOND THE BEGINNING」は言うに及ばず、「SCARLET TEMPEST」「SCARS OF THE DIVINE WING」など一度聞いたら忘れられないだろう。他にも良アレンジの「OVER DRIVE」、「TENSION」、「TERMINATION」も外せない。
5)設定…たまたま設定資料集的な物が同梱されていたのだが、なかなか読み応えがあった。不必要なまでに細かい設定が書かれており(実際キャラクター以外はゲーム内ではほとんど確認できない)、シリーズのファンであれば一読して損は無いだろう。
7)やり込み要素…これまたイースにしては多い。最終的には「ボスラッシュ(タイムアタック)」、「アリーナ(ひたすら敵を倒す)」、アリーナで稼いだポイントを使って「アドル編」開放となかなかに楽しめる。 - 悪い点
- 1)システム…キャラ選択時に「ユニカは中級者」「ユーゴは初心者」向け、とあるが逆では無いだろうか(笑)。ユニカはこれまでのイースシリーズとほぼ同種の操作だが、ユーゴは威力の高いロングレンジ攻撃&紙装甲(バリア有)。いうならばシューティングゲームに近い操作感であり、テクニカルな操作が必要な気がした。またストーリー的にも王道のユニカ編とは趣が異なり、メインストーリーの裏側でコソコソする話である。順序的にユニカ編を先にクリアしておいた方が良いだろう。
ただし3本のストーリーは同時進行ではなくパラレルである。全てプレイする事で全体のストーリーが浮かび上がってくる訳ではなく、細かい要素は並立しない。いうなればユニカ編とユーゴ編は、3本目のシナリオの為に予備知識を叩き込み、感情移入を高めるための仕掛けである。最終的には面白かったので良いのだが、3本のシナリオがカチリと組み合うような構成であれば、なお高評価できたには違いない。
2)グラフィック…画面上のドット絵は実にいい味を出しているのだが、キャラの立ち絵はキャラクターデザインもあいまってかなり地味。というより古臭い。乏しい色味に淡いグラデーションと、十年一日がごときパソゲーグラフィック。これではシリーズ未見の客はなかなか食いついてくれないだろう。
3)シナリオ…仕方の無い事だが、イース1&2未経験だとシナリオを楽しむのは辛いだろう。 - 総評
- まぁこう言っては非常にアレですが、音楽目当てでサントラを買ったらゲームがおまけで付いてきました(ファルコム通販の特価品でセットだった笑)。アドルが出ない事、発売当時ゲームが出来ないほど多忙であった事からなんとなくスルーしてしまった作品です。流れ的にPSPに移殖されそうなので、それまで待とうかとも思いましたが安かったのでつい…PSP版の購入前に参考にしていただければ幸いです(←規定路線願望)。
さすがに数年前のPCゲームでもあり、当方のミドルクラスのマシンでも最高画質設定でサクサク動きます。キーコンフィグもデュアルショック2互換で問題無し。設定も簡単でした。
アドルが出無い事もあり、序盤からプレイヤーキャラが喋る喋る。ちょっとイベント長いんじゃないの?と痺れが切れたあたりでゲームスタート。おなじみの草原などは無く(設定上焼け野原になっているもよう)、いきなりダームの塔内部から始まります。あとは非常に普通のファルコム作品です。敵を倒し、マップの仕掛けを攻略し、ボス戦と軽いイベントを交互に挟みながら進行して行きます。ボーっとしていると手詰まりになりますが、手持ちのアイテムでヒントが聞けるなど親切設計。だいたいいつでも使用可能なワープアイテムで、セーブポイント間も移動し放題。
シリーズおなじみの個性的なボスキャラも健在。普通に進行するとやや手ごわいレベルで戦わざるを得ませんが、出直してレベルを1〜2も上げれば(敵が画面切換で即リポップするため、敵多めのポイントで10分も戦えば上がる。)難易度は下がります。このあたりの難易度調整はさすがに絶妙。
唯一欠点があるとすれば、それぞれが独立したシナリオでしょうか。バラバラのピースが最終的に一枚の絵になる…訳では無いのでクリア後に「えーと、最初の2本はなんだったの…?」という微妙な空気が残ります。
でもいいんです。エポナかわいいかわいいよエポナ。 - プレイ時間
- 40〜60時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 4 5 5 4 4
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