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アイシェア,「セカンドライフ」の利用経験者は3.8%と発表
調査の対象となったのは,同社が運営しているメール転送サービス「CLUB BBQ」会員585名で,男性が51.3%,女性が48.7%。その中で,セカンドライフを知っている人は63.9%で,利用経験者は3.8%という結果だった。そして,セカンドライフを始めるかどうかという質問に対しては,「興味がない」という回答が76.4%を占めていたという。
セカンドライフに進出する企業の話題がニュースで取り上げられることが多いが,話題だけが先行しているようで,実際に利用するまでに至っていないようだ。以前お伝えした,Webマーケティングガイドの調査でも,利用者は300人中4人で,存在を知っている人が50.7%という結果であり,「話題先行」という図式は同じだ。
また,存在を知るきっかけは,雑誌/テレビが52.4%でネットが42.2%となっており,インターネットを多少なりとも利用している人達が調査対象なのにも関わらず,その存在をテレビ/雑誌で知っている人が多いというのは興味深い。この結果からも,話題が先行しているというのが分かるだろう。
セカンドライフを利用している理由は,「話題になっているから」が72.7%,「新しいことだから」が59.1%,「誰もやってなかったから」18.2%と,サービスの面白さなどはほとんど動機になっていない。テレビや雑誌で話題になっているものに乗り遅れたくない,といった感じのようだ。
そして利用経験者の感想であるが,挙げられたものは「何をすればよいかわからない」が54.2%,「動作が重い」50.0%といったネガティブな返答で占められている。また,「3D仮想社会/仮想世界への関心は」という質問の返答は,「今は関心が無い」が76.8%を占めており,この結果だけを見ると,明るい未来は待っていなそうである。
だが,「今は興味を持っていない」の「今は」は,とりもなおさず,いずれ気軽に楽しめる環境が整えばという期待の裏返しとも取れるし,そもそもこういった調査が行われていること自体が,セカンドライフの話題性の高さを証明している。参入の表明をしただけでニュースとして取り上げられ,企業名がメディアを賑わす。参入にどの程度コストがかかっているのは分からないが,参入企業はその認知度を高めるという意味では,現時点である程度の成功を収めているということなのだろう。(noguchi)
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