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[GDC 2016]Mozilla,Webゲーム開発環境の最新事情を説明。「WebGL 2」や「WebAssembly」をNightly版で試用可能に
それによると,「WebGL 2」や「WebAssembly」といった次世代のWebゲーム向けの新技術が,Firefoxのテスト版であるNightly版で試用可能になったという。また,Webゲームのストレステストなどが行える開発者向けテストサイト「Open Web Games」も,今週中に公開になるとのことだ。
そのほかにも,Webブラウザ上で仮想現実コンテンツを動作させるためのAPI「WebVR」のバージョン1.0がすでに公開されていることや,Unity Technologiesのゲームエンジン「Unity 5」や,Autodeskのゲームエンジンである「Stingray」に,制作したWebゲームを出力するための機能が正式導入されたり,技術プレビュー版として追加されたりしたこともMozillaは告知している。Webゲームの開発環境は,さらに充実しつつあるといえるだろう。
Mozilla公式blogの当該ポスト
Mozilla Japan公式blogの当該ポスト抄訳
■Webゲーム技術の成熟
*次世代asm.jsのWebAssemblyは、本日より、FirefoxのNightly版の実験的機能としてお試しいただけます。
*今週公開予定のOpen Web Gamesは、最新のWebゲーム技術やブラウザでストレステストを実行するための機能を開発者やブラウザメーカー向けに提供するサイトで、実際のゲームやデモが数多く用意されています。
*WebGL 2、SIMD.js、Shared Array Bufferといった次世代Web技術も、FirefoxのNightly版でお試しいただけます。
*WebVR推進のため、Mozillaでは最近、WebVR APIプロポーザルのバージョン1.0を公開しました。
■ゲーム業界各社からもOpenWeb技術への関心が寄せられています
*Unityは、先日、これまで「プレビュー版」としていたWebGLやasm.jsを使った出力機能WebGL exporterを正式にサポートされたビルドターゲットに昇格するとの発表を行いました。
*Autodeskが、ゲームエンジAutodesk StingrayにWeb出力機能を技術プレビューとして追加しました。
*EVERYDAYiPLAYといったモバイル開発会社も、Heros of ParagonのようなゲームをWeb版に移植することで収益を成長させています。
Webゲームが前進するために必要なAPIがメジャーブラウザによって次々と採用され、ゲーム業界のトップブランド各社もWebへの対応を押し進めています。
詳しくは、以下のブログでご案内しております。
https://www.mozilla.jp/blog/entry/10538/
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