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ジェネラル・サポート,「グロス・ドイッチュラント2」を秋に発売
グロス・ドイッチュラント2は,同社が1992年に発売した「グロス・ドイッチュラント」をWindowsに対応させ,ゲームシステムを大幅にアップグレードしたもの。登場兵器は245種類から539種類に増え,登場国家,根拠地,人物,収録シナリオ数も大幅にスケールアップしているという。
1939年のドイツのポーランド侵攻から始まる第二次世界大戦を,1ターン=1週間というタイムスケールのターン制ゲームとして再現,独,英,仏,米,ソ,伊といった主要参戦国をはじめとして,スイス,トルコ,スウェーデンなど計23か国が登場する。
マップは,北がスカンジナビア半島から南は北アフリカ地域,東西はスペインからカスピ海までをカバーし,設定されている根拠地数は348か所に上る。
プレイヤーは,ドイツを中心とする枢軸国の陸海空軍を指揮するとともに,内政や外交,宣伝,兵器の開発と量産まで,戦争指導全般を担当する。
陸戦兵器は,IV号戦車,パンターといった主力戦車はもちろんのこと,突撃砲,自走砲,駆逐戦車,対空戦車,装甲車,兵員輸送車など214種類が登場する。また,マウスやワッフェントレーガーなど試作兵器も多数再現されている。
このゲームにおける装甲車両は,シャーシと車体上部で構成され,例えば旧式化したIV号D型戦車を前線から引き上げて,大型固定砲に換装したIV号駆逐戦車やナースホルン,対空機銃を載せたクーゲルブリッツへと改装可能だ。また,パンツァーファウストやバズーカの開発による歩兵の火力アップもルール化されている。
同様に艦船は,戦艦ビスマルク/ティルピッツ,未完の空母グラフ・ツェッペリン,ワルタータービン潜水艦も含めて,戦艦/空母/巡洋艦/駆逐艦/潜水艦/商船など138クラスが登場,舷側と甲板それぞれの装甲厚や搭載機数などのほかに,主砲,副砲,高角砲,機銃,魚雷発射管,爆雷などの口径や射程,残弾数もデータ化され,各艦型の性能を再現する。
各司令官は指揮能力だけでなく,性格や疲労などもデータ化されており,経験値による能力アップもルール化されている。
また,司令官のほかにゲッベルス,ヒムラーなどの閣僚や,ムッソリーニ,スターリンなどの国家元首も再現されている。
外交では,スイスやスウェーデンなどの中立国と資源取引が行え,同盟国への武器供与も可能なので,史実と同様にフィンランド軍にBf109を装備させることも可能だ。
交戦国との和平交渉も前作から大幅に強化され,講和条件によっては領土を割譲させたり,フランスやソ連の艦艇を接収して英海軍との決戦に臨んだりといったこともできる。ペタン政権の樹立やアメリカの参戦,ソ連のバルト3国併合などの歴史イベントもルール化されているという。 このほか,橋梁とダムをデータ化し,ミステルによる橋梁/ダム爆撃を再現している,陸戦における旋回砲塔車両と固定砲塔車両の差別化,空挺作戦による橋や工場の奪取,装甲部隊の電撃作戦,スパイによる破壊工作,占領地での宣撫工作など,ヨーロッパの戦いを再現するうえで重要なルールが盛り込まれている。
シナリオとしては,史実戦ショートシナリオ5本とキャンペーンシナリオ1本に加えて,幻の兵器が活躍する仮想戦シナリオ1本の計7本を収録する。また,ゲーム中に発生した戦闘や根拠地の占領,宣戦布告,艦船の沈没などを記録する「戦史保存機能」,兵器や指揮官のデータを自由に変更できる「データエディタ機能」を搭載し,自分だけの欧州大戦を戦い,記録に残すことが可能だ。
Windows 95以降のWindows各バージョンに対応し,画面解像度も1024×768ドット以上と,動作環境が広く設定された本作,発売は2006年秋になる。データ至上主義の欧州大戦ヒストリカルストラテジーの登場を,ぜひ心待ちにしてほしい。(Guevarista)
- 関連タイトル:
グロス・ドイッチュラント2
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