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AMD,ノートPC向けデュアルコアCPU「Turion 64 X2」発表&ATIからは新統合チップセット「Radeon Xpress 1100」
発売されるのは,モデルTL-50(1.6GHz),TL-52(1.6GHz),TL-56(1.8GHz),TL-60(2GHz)の4種類だ。TL-50のみL2キャッシュ256MB内蔵で,ほかは512MB内蔵となっている。従来のTurion 64プロセッサと比較すると,L2キャッシュが半減しているものの,消費電力(TDP)はデュアルコアでも同じか,やや低めに抑えられている。1000個ロット時の価格は,184ドル(2万360円)から354ドル(3万9160円)。
ノートPC向けデュアルコアCPUとしては,IntelのCore Duoに後れを取ったものの,AMDでは,Turion 64 X2は,2006年5月時点で唯一のノートPC向けの64bitデュアルコアソリューションであるとしており,64bit版のWindows Vistaに最適化されているという。
この新しいAMDモバイルCPUに合わせて,ATI Technologiesからは新しい統合チップセット「Radeon Xpress 1100」が発表された。製品としては,Radeon Xpress 1100とRadeon Xpress 1150の2モデルが発売される。グラフィックスコアの動作クロックが,それぞれ300MHz,400MHzと異なる以外,とくに違いはないようだ。
なお,X1000番台の型番がついてはいるものの,グラフィックスコアは旧世代のRadeon X300をベースとしたもので,プログラマブルシェーダ3.0(Shader Model 3.0)はサポートされていない。それでも旧世代製品と比較した場合,性能が33%アップしているという。
両製品とも,Windows Vistaへの対応をかなり強調している。Windows Vistaでは,ある程度の3D描画性能がないと新しいユーザーインタフェースが使用できない。これまでノートPCでは,3D描画機能が割愛されることが多く,ゲームも楽しめない製品が大半だったのだが,そういった状況は改善されていきそうだ。両製品の組み合わせは,ある程度ゲームもできる薄型ノートPCソリューションとして新しい選択肢を生み出しそうである。ゲーム用途では,Radeon X300相当のグラフィックスコアの性能がどの程度のものとなるかに若干不安が残るものの,現行のモバイルグラフィックスチップ程度の性能が統合チップセットでも実現できるなら,かなり実用的といえるだろう。(aueki)
- 関連タイトル:
Turion 64 Mobile Technology
- 関連タイトル:
Radeon Xpress
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