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MS,「Windows XP SP2+マルチスレッド対応CPUで性能が低下」の問題を修正するパッチ公開
これは,Windows XP SP2でサポートされた,CPUの省電力機能と関連した問題だ。Windows XP SP2――正確には省電力機能を実現する「カーネルパワーマネージャ」――が,複数の物理(あるいは論理)コアの使用率を実際よりも低く見てしまい,実際にはより負荷が高いCPUコアのほうを,「負荷が低い」と判断してクロックを下げてしまうことがあった。
イメージとしては,「パフォーマンスが低下する」というより,「パフォーマンスが安定しない」というほうがより近いが,今回のパッチによってこの問題が解決し,CPU使用率を正確に算出するようになるとのこと。ゲームベースのベンチマークテストなどで,どうにもスコアが安定しなかったりする場合は,導入する意味がありそうだ。
なお,同パッチを適用すると,このほか「TSC」(Time Stamp Counter)誤認識の問題,カーネルパワーマネージャにおける省電力モード(Cステート)遷移の問題も解決するという。ちなみにTSCの問題といえば,AMDがこれを解決すべく「AMD Dual-Core Optimizer」を提供しているが,それとの関連性についてはとくに明示されていない。
対象となる主なCPUは,Core 2 DuoやCore Duo,Pentium D,Athlon 64 X2,Turion 64 X2など。対象となるユーザーは,「Enhanced Intel SpeedStep Technology」(EIST,拡張版インテルSpeedStepテクノロジー)や「Cool’n’Quiet」(CnQ)といった省電力機能を使っているデスクトップPCやノートPCを使用している人になる。
また,今回のパッチでは,消費電力の節約よりもパフォーマンスの向上が優先されており,ノートPCの場合はバッテリー持続時間にマイナスの影響が出る可能性が指摘されている。また,当該問題を修正するためだけに提供されると明言されており,このパッチの適用によって別の問題が起こる可能性は否定されていない。
「この問題で深刻な影響を受けていない場合は、この修正プログラムが含まれる次の Windows XP Service Pack がリリースされるまで待つことを推奨します」(Microsoftのサポートページ)とのことなので,くれぐれも導入は自己責任で。(佐々山薫郁)
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Copyright 2006 Advanced Micro Devices, Inc.
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