ニュース
Intel,「FeliCaケータイでゲーム課金決済」の可能性を提示
今回のクライアント・レギュラー・アップデートは,これを踏まえてのものだったのだが,インテルのマーケティング本部長 阿部剛士氏は「FeliCaを利用した,安全なサービスや,コンテンツビジネスの広がりを期待したい」とコメント。同氏は続けて,「FeliCaを利用した商取引量を現在の倍に」「(機能を内蔵するか外付けするかはともかく)FeliCa ReadyのPCの出荷量を,現在の3倍に」「FeliCaを利用できるサービスの数を,現在の倍に」それぞれするという,1年後の到達目標を掲げてみせた。
スマートデジタルライフ推進プロジェクトの概要を説明するスライド。サービス/コンテンツホルダーとの連携を目指す |
阿部氏の述べた1年以内の目標が実現すると仮定した場合に,俄然気になってくるのは,この決済システムに“乗ってくる”ゲームデベロッパ/パブリッシャがあるかどうかだ。FeliCaケータイで決済ができるようになり,多くのPCが標準でFeliCaに対応してくれば,ゲームによって決済手段が異なるという問題が回避されることになっていくはず。クレジットカード情報が漏洩する危険性も,少なくとも現状よりは下がるだろう。
だが,PCと携帯電話が連携する部分のシステムには,フェイスが協力しているという事実がある。インテルは「着メロの技術でよく知られた」と説明していたが,4Gamer読者からすると,それ以上に「『ローズオンライン』のパブリッシャとして知られた」あのフェイスだ。その意味において,今後の動向には注意を払っておくべきだろう。
ちなみに,インテルのマーケティング本部長である江田麻季子氏が,FeliCa(Edy)決済をViivテクノロジーと密接に結びつけて展開していくと話していたことは,付記しておきたい。
最後になるが,今回のクライアント・レギュラー・アップデートでは,2006年後半,かなり早い時期に,バージョン1.5となるViivを提供する旨も説明された。バージョン1.5では,リビングにあるViiv対応PCから,ほかの部屋にあるデジタルメディアアダプタに対して,データを転送できるようになるとのことだ。(佐々山薫郁)
※正確を期すと,投資を行った主体はIntelの投資部門であるIntel Capital。Intelが直接投資したわけではない。 |
(C)2006 Intel Corporation