「ゲットアンプドX」第3回世界大会の勝負の行方は？ 「ゲットアンプドワールドフェスティバル2010」イベントレポート

　サイバーステップは，同社が運営する4タイトルの合同オフラインイベント「ゲットアンプドワールドフェスティバル2010」（以下，GWF2010）を，東京都新宿区の新宿住友ビルディング29階において，8月28日と29日の2日間開催した。
　「ゲットアンプドX」の世界大会を観戦するために来場したファンや，各タイトルのプレイヤー達が多数集い，大いに盛り上がりを見せたイベントの様子をレポートしよう。

　GWF2010には，ゲットアンプドXの世界大会を中心に，「ゲットアンプド2」「鋼鉄戦記C21」「コズミックブレイク」といった，同社がサービス中の全タイトルが出展。さまざまなアトラクションが用意されたほか，来場者への特典アイテムの配布などが行われ，イベント会場は開場直後からファンの熱気に包まれていた。

第3回「ゲットアンプドX」世界大会王者に輝いたのは……？

　メインイベントであるゲットアンプドX世界大会では，日本，韓国，中国，台湾，タイ，インドネシア，アメリカの7か国での国内予選を勝ち抜いた代表選手達が一堂に会し，総当たり戦と決勝戦が二日間にわたって実施された。

　これまでの世界大会を振り返ってみると，第1回大会では，個人戦，団体戦ともに，イベントが開かれた韓国の代表選手が1〜3位を独占し，圧倒的な力の差を見せつけた。
　シンガポールで開かれた第2回大会では，個人戦で日本のrepi選手がすばらしい活躍を見せ，優勝を遂げている。

　そして，日本では初めての開催となる今回の世界大会に向け，国内予選が7月に実施された。その結果，優勝した前回世界王者のrepiあらため“れっぴ〜”選手が個人戦，準優勝したサキ選手と第3位のTM選手がチーム戦の代表選手に選ばれた。

前大会世界王者れっぴ〜選手

チーム戦日本代表のTM選手（左）とサキ選手（右）

　初日の29日に行われた総当たり戦で，日本代表は，チーム戦で堂々の第1位，個人戦で第3位となり，いずれも決勝トーナメントへ進出。
　30日に実施された決勝トーナメントの前に日本代表に話を聞いてみたところ，れっぴ〜選手は，「昨日の総当たり戦では苦戦したので不安です。プレッシャーに弱いんですよ」と語っていたが，前回王者の名にかけて，絶対に逆転したいという気合がみなぎっていた。
　一方，チーム戦の代表であるサキ選手は「もちろん狙うは優勝です」，TM選手は「実力を出し切れば勝てると思います」とコメントし，自信のほどをうかがわせた。

　決勝トーナメントは，チーム戦から実施された。総当たり戦で1位となった日本代表の相手は，準決勝を勝ち抜いてきた韓国だ。
　総プレイヤー数が日本を大きく上回る韓国の代表だけに，もともと高い実力を持っており，しかも，前日とは異なるアクセサリ（装備）を用意してきた様子。日本代表選手は1セット目から激しい集中攻撃を受け，一人ずつ倒されてしまった。
　チーム戦は2対2の戦いなので，いずれかの選手が最初に倒されたチームが圧倒的に不利となる。日本代表は，そういった状況になっても残った選手が奮闘し，もう少しで逆転できそうなラウンドもあったものの，韓国に敗れ，惜しくも準優勝で戦いを終えた。



　個人戦の決勝トーナメントでも，さらに激しいバトルが繰り広げられた。
　日本代表のれっぴ〜選手はまず，準決勝でタイの選手と対戦。互いに，距離をとりつつ一瞬の隙を突いて攻撃を繰り出すスタイルで戦い，激しい攻防となった。カウンター攻撃を巧みに用いていたれっぴ〜選手が，画面奥への押し出しを狙って見事成功させ，会場に大きな歓声があがる場面も。

　この試合は最終セットの最終ラウンドまで決着がつかず，会場は息が詰まるほどの緊張感に包まれた。互いにあと一発食らうと倒れるという状況となったが，最終的にれっぴ〜選手は残念ながら敗北を喫し，第3位で今大会を終えた。

　なお，個人戦はこのタイ代表選手が決勝戦でも同様のスタイルを貫いてペースをつかみ，見事，第3回世界大会の王者となった。

第3回「ゲットアンプドワールドフェスティバル2010」結果

個人戦
　優勝……タイ
　準優勝……韓国
　第3位……日本

チーム戦
　優勝……韓国
　準優勝……日本
　第3位……中国

各イベントには長蛇の列が。大盛り上がりとなったアトラクションコーナー

　上述の世界大会は，どちらかというと各国の選手団を中心に盛り上がっていた印象で，日本人来場者には，サイバーステップの各タイトルのオフラインイベントを目当てにしていた人も多かったようだ。中でも，鋼鉄戦記C21とコズミックブレイクの著名プレイヤーと対戦するイベントには，非常に長い列ができていた。
　今回用意されていたアトラクションの一部を写真とともに紹介しよう。

■ダーツコーナー
　ダーツは，タイトルごとに異なるルールで遊べるようになっていた。なじみがないという参加者が多かったものの，中には高得点を挙げる人もおり，周辺で大きな歓声があがることも。コズミックブレイクに起用されている声優陣がゲームを盛り上げていた

■ガチャコーナー
　会場限定の貴重なアイテムなどを手に入れるチャンスとあって，大人気となっていたガチャコーナー。中でも，コズミックブレイクの“リアルガラポン”は，休憩時間以外，列が途切れることのないほど盛況だった

■BINGOコーナー
　レアアイテムが手に入るBINGOコーナーでは，集まった多くの来場者が，スタッフの読み上げる数字に一喜一憂する姿が見られた。残念ながらBINGOを達成できなかった人にも参加賞が配布されていた

■物販コーナー
　会場でしか手に入らないというオリジナルグッズの販売や，各タイトルのゲーム内通貨のディスカウント販売などが行われていた

■対戦コーナー
　最も大きな盛り上がりを見せていたアトラクション。とくに，鋼鉄戦記C21やコズミックブレイクの対戦が始まる時間には，周囲に人だかりができていた。ゲットアンプド2ではトーナメント戦が実施され，ゲットアンプドX世界大会に負けないほど熾烈なバトルが繰り広げられていた

コズミックブレイクに起用されている声優陣

　イベント会場では，サイバーステップのスタッフだけでなく，コズミックブレイクに起用されている声優陣がアトラクションを盛り上げていた。コスプレ衣装を身にまとい，来場者と気さくに話をしながらイベントを進行していた彼女達の姿が印象的だった。

サイバーステップサイト内でサービス中の「いつでもUFOキャッチャーβ」を会場でプレイすると，その場で「うさだるまクリーナー」がもらえるアトラクションも

寄せ書きコーナーでは，ゲーム内の知人同士が集まり，思い思いのコメントや絵を残していった

次回大会は2011年に開催予定。開催国は？

サイバーステップ代表取締役社長 佐藤 類氏

　スタッフに話を聞いてみたところ，GWF2010には，当初の予想を大きく上回る数のファンが来場したという。普段はゲーム内で話をしている知人と，会場内で顔を合わせたという人も多いのではないだろうか。

　世界大会の授賞式では，サイバーステップの代表取締役社長を務める佐藤 類氏がステージに上がり，次回の世界大会を2011年に開く予定であることを明らかにした。
　また，「各地域でゲットアンプドXをサービス中のパブリッシャから，世界大会を開催したいという話が来れば検討しますし，今回の経験を生かし，あらためて東京で開くことも具体的に考えていきたいと思っています」と述べていた。

　概要は定かではないものの，世界大会に出場し，自分の腕を試してみたいという人は，今から練習を積んでおこう。

「ゲットアンプドX」公式サイト

「ゲットアンプド2」公式サイト

「鋼鉄戦記C21」公式サイト

「コズミックブレイク」公式サイト