インタビュー
各種ゲームバランス,BOT,アカウントハック……。「The Tower of AION」プレイヤーが気になっていることを全部運営チームに聞いてきた
クライアントの不正終了問題について
続いては,マシントラブル関連です。"要塞戦"などの際に,クライアントが強制終了するという報告が数多く寄せられています。これは,なにか仕様変更でも行ったのでしょうか?
清板氏:
その点については現在,開発側で確認/修正作業中です。ご迷惑をお掛けして申し訳ありません。
最近起こるようになったとの見方をされている方がいますが,仕様を変えたわけではなく,要塞戦に参加する人が増えることで浮き上がってきた問題と認識しています。
(編注:このあたりの話で,結構有益と思われる情報もいろいろあったのだが,現時点では不確かなものが多いため,記事化を見送った。個人的な印象では,プレイヤー側の対応でも回避しうる問題にも思われたので載せたかったのだが,正式なコメントを別途もらえそうなので,もうしばらくお待ちを)
PvPでの各種バランスについて
PvP時におけるクラス間バランスについても,いろいろと質問が寄せられていいます。まずは全体的なバランスに関してですが,レベル差による補正がキツくて,3〜5格上の相手とはまったく勝負にならない,という声がいくつかありました。
清板氏:
レベル差がつくと,補正というよりも純粋にステータス面でキツくなりますね。7くらい離れると攻撃が当たらなくなってきて,10だともうお手上げになります。個人的には,レベル差が5までは十分許容範囲だと思っています。
西本氏:
レベル差が3なら,十分挑めるはずですよ。魔石や食事などで補ってみてはどうでしょうか。
4Gamer:
そして,そういったレベル補正を利用した一方的なPKが横行し,PvPがつまらないという声もありました。
西本氏:
AIONは,レベルを上げると強さの実感しやすいMMOだと思います。逆に,レベルを上げてもほとんど変化がなかったら,モチベーションに結びつかないでしょう。
清板氏:
現状のレベルキャップは50ですが,どんなに強い相手がきたとしても,レベルを42〜43まで上げれば,PvPでまったく勝ち目がないという状況はそうそう起こらないはずです。
"時空の亀裂"に関しても,いくつか質問があります。通常エリアで冒険していると,敵種族が大勢で乗り込んできて,普通に遊ぶことすらできない。潜入系のクエストを行おうとしても,亀裂の先に高レベルのキャラクターが常駐していたりして無理,といった声が意外と多かったです。
西本氏:
時空の亀裂へ入る際にはレベル制限がかけられていて,レベルが極端に高くなると入れないようになっています。ですから,極端に高レベルのキャラクターがいることはないでしょう。
潜入系についてですが,そもそもクエストをコンプリートする必要なんて,ないと思います。個人的にいま育てているキャラクターも,潜入系は一つも行っておらず,クエスト一覧にずらりと並んでいますよ。まぁ,いずれレベルを上げたときに,まとめて行おうかなと思っていますが。
海老塚氏:
たとえ格下の相手をPKしても,APはほとんど入らず,プレイヤーにとってもメリットがありません。それでもPKを行うような愉快犯はいるかもしれませんが,格下狩りを続けていると,頭上にドクロマークが点灯し指名手配状態となります。そうなると,全キャラから見てマップにその位置が表示されたり,敵種族にとっては倒すとボーナスポイントがもらえるのでつけ狙われたりと,むしろデメリットだらけになります。
4Gamer:
アンケート回答を見ていると,ゲームバランスがどうこうというよりも,PKされるのは気分が悪い,といった気持ちのような気がしますね。AIONでは敵種族を気にせずに遊べる場所ってあまり多くないですから。
海老塚氏:
先の潜入系クエでも話が出ましたが,一つの物事に執着しないのがコツかもしれませんね。例えばPKされた際,それがもしクエストの途中だったりしたら,すぐに再挑戦したくなります。しかし敵がしばらく張り込んでいたりすることが多く,すぐに戻るとまたPKされてしまう危険があります。もしPKされてしまったら,場所や時間を変えるのも,戦術でしょう。
4Gamer:
PvP全般に関しての手ごたえはいかがですか?
海老塚氏:
友達同士やレギオンメンバー同士といった単位ではなく,"天族vs魔族"という括りで動いている状況は好ましいと思います。例えば狩場とかで,隣にいるパーティがピンチに陥っていると,ほとんどの人が助けたりします。こういった連帯感って,ほかのゲームだとそんなに多くないと思います。
西本氏:
PvPに関してはワールドによって,雰囲気がかなり違う印象を受けますね。例えばチャットで敵種族の場所が通報されると,びっくりするくらいの数の援軍が駆けつけてくるワールドもあります。
逆に,ワールドによっては両種族がなかなか友好的なケースもあります。例えば潜入系のクエストで敵種族と遭遇しても,誰も攻撃しないとか。それはそれで日本らしいとは思いますね。個人的にはPvPをスポーツ感覚で楽しんでほしいと思っていますが。
4Gamer:
"要塞戦"に関してですが,敵種族が要塞を所持しているのを奪った際に限り,報酬を獲得できるシステムですよね。そのため,天族と魔族が交互に奪い合うスケジュールが,半ば暗黙の了解になっているワールドもあるようです。
清板氏:
そのあたりもワールドによって違いますね。褒章なんて関係ない,敵種族を排除するために要塞を独占するんだ,というワールドもあります。逆に,旨みがなければ意味がないと考えるのか,要塞の防衛時に一人もいないとか。そういった文化って,上位のレギオンの意思が,そのワールド全体に反映されやすいですね。
種族のプライドとは別に,防衛が成功した際にも報酬があってもよさそうに思えますが。そのへんの利害に敏感そうな韓国のプレイヤー間では,どのように受け止められているのでしょうか?
西本氏:
韓国ではすでにEpisode 1.5が実装されていますが,例えば要塞を占拠している間に限って入場できる,宝探し形式のおいしいインスタンスダンジョンがあります。これを目当てとするプレイヤーが多く,要塞の奪い合いはかなり盛り上がっていますよ。韓国ではこの要塞のインスタンスダンジョンが一番人気があります。
4Gamer:
なるほど。こういった状況はEpisode 1.5でかなり変わってくるわけですね。
→ 続いて,職業バランスは適切か?
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