プレイレポート
新エリア,新シナリオ,新機能と追加要素が盛りだくさん!「ラテール」大型アップデート「時空の旅人」プレイレポート
2009年5月27日,ゲームポットが運営する「トキメキファンタジー ラテール」(以下,ラテール)の大型アップデートが実施された(関連記事)。「時空の旅人」と銘打たれたこのアップデートでは,新マップやシナリオクエストが追加されたほか,システム面においても新たな機能が盛り込まれ,ラテールの世界に大小さまざまな変化が巻き起こったのである。本稿では,主要なアップデート内容にプレイ感を交えながら「時空の旅人」を紹介しよう。
シリアスな語り口調で異次元へと誘ってくれるトニオ。新エリアへ行くにも,新機能「オプションリフレッシュ」を利用するにも,トニオへの“お布施”が必要となる。なんと世知辛いことか |
既存世界とは別次元に存在する三つの新エリア
新エリアはジエンディア大陸とは別の次元に位置しており,移動する際はトニオからそれぞれのエリアに対応する「時空の欠片」を購入しなければならない。時空の欠片は1度使用すると消滅してしまうため,新エリアを訪れるたびに購入する必要がある。なんだかトニオが悪徳商人に見えてくるが,移動先の石碑でセーブしておけばほかの町と同様にワープできる。少しでも出費を抑えたい人は,うまくワープを利用しよう。
また新エリアの拠点では,新たなクエストが用意されている。そのほとんどが3回繰り返して受けられるので,適正レベル帯のキャラクターなら,かなりおいしく経験値が稼げるはず。ぜひともクリアしておきたい。
●花の渓谷
とはいえ,妖精樹のNPCからは11種類の通常クエストが受けられるようになっている。レベル50台の微妙なレベル帯のときは,それらのクエスト報酬が経験値稼ぎの手助けとなってくれそうだ。
●天空の仙境
牡丹姫は中距離から素早い3連続攻撃を繰り出してくるので,近接攻撃職の人にとってはやや戦いづらい相手となるかもしれない。しかし,それよりも気をつけなければならないのが,天空内に位置する「仙境」の地形だろう。木や雲など,飛び乗れるところとそうでないところが初見では分かりにくい。きちんと把握しておかないと進むことも戻ることもできず,袋小路でモンスターの餌食になってしまう可能性も……。
天空では,妖精樹と同様にNPCから通常クエストを受けられるようになっており,その数は12種類。レベル110〜120台はなかなかレベルが上がりにくいので,ここで少しでも経験値を稼いでおきたいところだ。そしてもっとも気になるのが狩り場として使えるかどうかといったところだが,残念ながら地形的にも取得経験値的にも不向きかもしれない。
●ホワイトチャペル
さらに推奨レベルが160以上と「くず鉄の谷出口」を上回る超危険地帯となっているため,高レベルキャラクターでなければ歩き回ることさえ難しく,そうやすやすとは踏み込めない。観光気分で冒険してみるのも一興だが,デスペナルティで経験値を無駄にする可能性を考えると,慎重にならざるを得ない。
このエリアの出現モンスターは「見えないもの」「ファントム」「ジェイリー」の3種類。「見えないもの」はホワイトチャペルに入ってまず相対することになるが,その名の通りに姿がなく,慣れないうちはいきなりダメージを受けてしまうことが多い。足跡とHPゲージで位置を把握し,対処するしかないという非常に煩わしい相手だ。
「ファントム」は仮面だけがフワフワ浮いており,近づくとその姿を現して,黒い霧で強力な3連続攻撃を仕掛けてくる。「ジェイリー」はチェーンソーを振り下ろして単発攻撃を繰り出す。その威力は,こちらの防御が3000を超えていても1000以上のダメージを叩き出すほどだ。気を抜けない相手ばかりで,苦戦を強いられる。
しかしながらレベル160台に突入したキャラクターにとっては,今のところここ以上においしい狩り場はないだろう。油断すると一気にHPを削りとられてしまうようなシビアな場所だが,そのリスクと引き換えに得られる経験値は非常に魅力的といえる。
新エリアと共に追加された,新たなシナリオクエスト
妖精樹では,ポニーの依頼により妖精城に暮らすオベロンとタイタニアの夫婦ゲンカを止めに行かなくてはならない。といってもこれまでのボス戦と同様に戦えばよいだけなので,なんら身構える必要はなし。こちらには目もくれず暴れ回る2人だが,その当たり判定がHPゲージが表示されている位置であることに注意。近づいて殴り合ったり,離れて魔法を撃ち合ったりと,せわしなく動き回る2人に惑わされることなく,的確に狙いを定めてダメージを与えたい。
ベーカー通りではジキルから依頼を受け,連続変死事件の黒幕を討伐すべく,黒い塔へと向かうことになる。まずはフードを被った第1形態のジャックとの戦闘になるが,ここはキャラクターのレベルが適正であれば力押しでもなんとかなるはず。しかし問題は“本気モード”となった第2形態のジャック ザ リッパーだ。動きが速いうえに攻撃力が高く,超危険地帯のボスだけあって相当な強さ。斬りつけられたらザクザクとHPが減ってしまうので,敵と同時に自分のHPゲージも注視しておかないと,一瞬で“ピコッ”というあの効果音を聞くハメになる。前衛がしっかりダメージ分散を心がけるなど,しっかり戦略を練ったうえで戦いに挑みたいところだ。どうしてもダメなときは,レベルを上げるか,装備を見直すか,小型チェリーポットを連打するしかないかもしれない。
上記の各シナリオクエストのクリア時に報酬として「石塔欠片」がもらえる。これを3種類揃えてトニオのところへ持っていくと,四つめの時空の欠片が購入できるようになり,さらなるシナリオクエストが発生し,時空の狭間へ行けるようになる。そこで待ち受けるサイアムの強さは尋常ではない。レベル170台のキャラクターでも一撃で2000以上のダメージを食らうので,攻撃パターンや動きを頭に入れるまではかなり厳しい戦いを強いられるだろう。筆者はゴリ押しでなんとか1勝できたが,さすがに疲弊して連戦は挑めなかった。HPの多さはフェニックスをはるかに上回っており,とにかく現時点での最強モンスターであることは間違いない。
新機能のオプションリフレッシュで成金? それとも散財?
今回のアップデートでは,武器や防具などに付与されているオプションの種類を,レベルはそのままにランダムで変化させられる「オプションリフレッシュ」(以下,OPR)という機能が追加された。これまで武器に関しては,「最小ダメージ」「最大ダメージ」「攻撃的中率」といったオプションのついているものが最良とされていた。だが,生産によってこれほどの武器が完成することは希であり,オークションでも高額取引が当たり前の世界。しかしOPRを利用すれば,不要なオプションがついている装備であっても,このような良品に生まれ変わるかもしれないのだ。なんと夢の広がる機能だろうか!
1回のOPRにかかる費用はそれほどでもないが,数回で望み通りのオプションがつくことは希だ。また一からエンチャントした紫文字のパズルは,OPRの際に消滅してしまうので要注意 |
しかしながら,うまい話にはリスクがつきもの。1回のリフレッシュには装備の種類や装備レベルに応じたエリーが必要となるだけでなく,その成功率は50%。さすがに失敗しても装備はなくならないが,成功したとしても希望のオプションがつくとは限らない。リフレッシュするオプションが1種類だけなら費用は少なく済むかもしれないが,3〜4種類のオプションがついている装備はすべてが一気にリフレッシュされてしまう。
つまり,良品を生み出そうと思うとそれなりの出費は覚悟しなければならない。それを承知のうえでOPRに賭けてみるもよし,賭けが嫌ならこれまで通り手堅くオークションで良品を探すのも一つの選択だ。
またこの機能が導入された影響か,オークションでは天然オプションつきのユニーク装備がチラホラと見受けられるようになった。天然オプションつきユニーク装備の生産は,素材を用意するだけでもひと苦労であり,しかもどのオプションがつくか分からない。まさに博打そのものだった。だが,OPR実装のおかげでその敷居は多少低くなったといえるだろう。
複数のオプションがついている装備はすべてがまとめてリフレッシュされるので,結果を出すには根気とエリーが不可欠。それにしてもこの結果はないと思うんですよ,トニオさん! |
OPRが実装されたことにより,高耐久のものが手に入れば「最小ダメージ」「最大ダメージ」のついたユニーク武器など,これまでは手が届かなかった装備を生み出せる可能性が大きくなった。それと同様にOPRの恩恵を多大に受けているのが「ラビナの妖術マント」だろう。エンチャントも強化も不可能な装備だが,必ず天然オプションが1種類ついているので,そのレベルが8以上あればOPRを利用して良品を生み出しやすくなったのである。そのせいか,オークションでの相場が上昇気味になっているのは,痛し痒しといったところだが……。
ちなみに筆者はLv8筋力+15というラビナの妖術マントを所有しているのだが,このままでは数値的に物足りなさがあり,なんとか+20以上にできないかとOPRを利用してみた。結果的に筋力+22になったものの,計30回のOPRを行い,成功18回,失敗12回で,トニオへ支払った総額は432万エリー。オークションで良品を購入するよりは安く済んで喜ばしいのだが,欲張るほどに大金が必要になるようだ。
レベル12のエンチャントパズルの販売がスタート!
これまで店売りされていたエンチャントパズルは最高でレベル11までだったが,ついに全種類のパズルがレベル12まで取り扱われるようになった。
入手手段が限られていたレベル12パズルは,希少価値も相まってかなりの高額で取引が行われていた。だが,入手困難な代物にそこまでこだわる必要はないという風潮が一般的であり,レベル11がMAXレベルであるがごとく受け入れられていた。
ところが,店売りが開始されたことにより,レベル12パズルは誰もが手の届く代物となった。となれば,やはりレベル12までエンチャントされているものが最高品という扱いになるわけで,今までの装備類に対する価値観は,脳内修正しておかなければならないだろう。
だがエンチャントパズルのMAXレベルが上がったといって,これを手放しで喜んでばかりもいられない。命中率等の数値が固定された一部のパズルを除き,各レベルで付加される数値の上限が若干引き下げられているようなのだ。レベル11パズルの成功率が70%固定,レベル12パズルの成功率が60%固定ということを考えると,良装備完成までの道のりは逆にかなり険しくなってしまったかもしれない。
すべてのレベルのパズルが各都市で購入可能となった。できればレベル12までエンチャントしたいところだが,その成功率の低さを見るとやはり腰が引けてしまう |
こうした状況を受けて,良品に関してはオークションでの取引価格も安定せず,しばらくは売買しにくい環境が続くかもしれないが,そこは時間が解決するのを待つしかない。これまで通りレベル11パズルで十分とされるのか,レベル12パズルをエンチャントしてこそ良装備とされるのか。OPRが使えることも含めて装備類の相場がどう動くのかが気になるところである。新要素を楽しみつつ,様子をみたいところだ。
時空の旅人で追加されたエリアは,あまり狩り場には向いていないので,繰り返し遊ぶといったタイプの場所ではない。だが,かなり手強い敵が追加されているので,腕試しにはもってこいだ。ぜひレベルアップと装備品の強化を行って攻略してほしい。
胃痛がMAXになる数秒間。成功率95%でも当たり前のように壊れることを考えると,60%というのは失敗するといわれているようで仕方ない。レベル11で留めるほうが精神衛生上いいかもしれない |
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