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【PR】7年ぶりにPCケースを一新した「GALLERIA」が目指すのはゲーマーの「相棒」。新製品に込めた思いと設計のこだわりを聞いてみた
2020年7月10日に,サードウェーブは,ゲーマー向けPCブランド「GALLERIA」(ガレリア)に,新しい製品ラインナップを投入した。これに合わせて,GALLERIAブランド再構築という使命を背負った,新しいPCケースも登場する。
2002年に誕生したGALLERIAは,これまで何度かPCケースのリニューアルと共にラインナップを変えており,直近では2018年登場のサブブランド「GALLERIA GAMEMASTER」シリーズでも新しいPCケースを採用していた。しかし,今回の製品ラインナップでは,メインブランドであるGALLERIAのPCケースを7年ぶりに一新するという,大がかりな変更だ(関連記事)。
新たなPCケースは,黒が主体だったこれまでのGALLERIA用PCケースとは一味違うデザインを採用している。既存製品とまったく違ったものを採用したのは,単に新しいPCケースを導入するというだけでなく,GALLERIA自体のブランド再構築という使命を背負い,デザインと機能の両面でこだわったものを作り上げる必要があったからだ。
今回,4Gamerでは,新PCケースの開発に携わったサードウェーブの武藤亮太氏と瀧吉佑介氏にインタビューを行い,そのこだわりやブランド展開に込めた思いを聞いた。
ゲームPC「GALLERIA」はゲーマーの「相棒」を目指す。サードウェーブが新しいブランドコンセプトと独自のPCケースを採用する新型PCを発表
2020年7月3日,サードウェーブは,ゲーマー向け製品ブランド「GALLERIA」の新しいブランドコンセプトと,それを反映した独自の新型PCケースを採用するデスクトップPC計4製品を7月10日に発売すると発表した。
サードウェーブのGALLERIA公式Webサイト
ヒーローであるゲーマーの頼れる「サイドキック」を目指して
4Gamer:
GALLERIAのブランド再構築を行うのに合わせて,新たなPCケースを採用したわけですが,そもそもなぜブランドの再構築が必要だと考えたのでしょうか。ブランドの名前自体は,日本のゲーマーにもずいぶんと浸透していると思うのですが。
瀧吉佑介氏(以下,瀧吉氏):
また,ゲームをきっかけにしてPCを触り始める人が増えているのも実感しています。「PCのことはよく分からないけど,とりあえずPCゲームがすごそうだからやりたい」という若い方々です。
4Gamer:
そうした新しい層には,まだGALLERIAのブランドが伝わっていないと考えたわけですね。
瀧吉氏:
そうです。これまで使っていたブランドのメッセージは,2013年に打ち出したものですし,サブブランドのGALLERIA GAMEMASTERも,2018年の登場から2年ほど経過しました。そのため,改めて自己紹介が必要なタイミングだと考えました。
もう1つは,今までのお客様に対して,PCケースのアップデートが必要な時期でもあったことも理由です。新しいお客様と,これまでのGALLERIAを支持していただいたお客様,どちらにもアプローチしたいタイミングでしたので,今回のブランド再構築が決まりました。
4Gamer:
新しいGALLERIAのコンセプトは,「ゲーマーの相棒」ということですが,これにはどのような意味を込めているのでしょうか。
瀧吉氏:
「あなたのお側にGALLERIA」と言いますか……(笑)。「相棒」と聞いたとき,人はいろいろなものを想像すると思うのですが,ここでは相棒と書いて“サイドキック”と読んでいただきたいです。
4Gamer:
というと,アメコミにおけるヒーローの相棒としてのサイドキック?
武藤亮太氏(以下,武藤氏):
弊社は,全国の高校に対して,eスポーツ環境を整える一助となるように「高校eスポーツ部支援プログラム」を展開しています。こうした高校生に向けての取り組みや,大会の開催,イベントの協賛なども含めて,多くのゲーマーをサポートしていく立場にあるブランドがGALLERIAです。単なる道具としてだけでなく,「一緒にゲームを楽しむための仲間」,つまりサイドキックでありたいと思っています。
4Gamer:
新しいブランドスローガンとして「BREAK THE NORMAL」を掲げていますが,これにはどういった意味を込めているのでしょうか。
武藤氏:
ゲームの中にある世界は非日常です。とくにPCでゲームを初めて体験した方は,画面の中で展開される世界に驚き,いつの間にか引き込まれていきます。「BREAK
4Gamer:
ブランドの新しいビジュアルイメージも,おそらく「日常と非日常の境界線」みたいなものを表していますよね。白く輝く枠がゲートのような感じで。
武藤氏:
はい,日常から非日常へと向かうゲートです。ここでの体験が,いずれ日常になって,その楽しさが皆で分かち合えるものになってほしいと考えています。
ゲーマーの相棒となるPCケースをデザイン
4Gamer:
今回の本題である新しいPCケースですが,開発に当たって何を重視したのでしょうか。
瀧吉氏:
ほぼ黒一色だったこれまでのPCケースも,評判は良かったのです。「あのケースが好きだ!」とおっしゃるお客様も大勢いらっしゃいます。
4Gamer:
確かにGALLERIAと言えば真っ黒いPCのイメージがありました。しかし,今回はずいぶん雰囲気を変えてきましたね。
瀧吉氏:
これは,先に述べた若いゲーマーが増えたという話につながるのですが,彼らはゲームの遊び方として,実況配信を重視しています。そして,配信者の方でGALLERIAのPCを使ってくださることが多くあるのですが,配信中に映ると,黒いのが目立つのです。
4Gamer:
ああ……黒一色ですからね。
瀧吉氏:
黒いGALLERIAを「かっこいいPC」と感じて購入していただけているとは思うのですが,実生活の空間に合うかというと,そうとは限りません。配信の中で映るGALLERIAを自分の部屋に置き換えて考えると,「思っていたのと違うな」と感じる方も絶対にいると思います。
4Gamer:
イメージしていたのと違うのが,配信を通じてほかの人に見えてしまう時代になったというわけですね。デスクトップPCは,自分の部屋の隙間に置くというよりは,それを中心にレイアウトを考えるものですし。
瀧吉氏:
おっしゃる通り,デスクトップPCはその部屋や空間の主になるものですから,どうせ置くならかっこいいものにしたい。新しいGALLERIAでは,「なんとなく黒いやつ」とは思われたくないと考え,新しいPCケースをデザインしました。これまでのような黒一色ではなく,標準モデルの「SK-Standard」では側面パネルなどにガンメタリックを,プレミアムモデルとなる「SK-Premium」ではアルミパーツの外装を採用しています。
一方で,あまりに派手で奇をてらった外観にしてしまうと,部屋の主どころではなくなるという問題が生じます。
4Gamer:
PCがサイドキックではなく,ヒーローになってしまう。
瀧吉氏:
はい。かっこよければいいというものではないなと。
4Gamer:
世の中には,「展示会なら人目を引いていいけど,これを自分の部屋に置くの?」と言いたくなるデザインのPCもあります。その点,今回の新PCケースは悪目立ちしないデザインでありながらも,存在感のある仕上がりになっているかと思います。
武藤氏:
ありがとうございます。毎日使うことを前提に,ゲームをめいっぱい楽しむため,ずっと側に置いていただけるものを目指しました。
4Gamer:
瀧吉氏:
よくぞ気付いてくれました(笑)。ゲートのイメージになっています。
4Gamer:
この青い部分は,通電すると光るのですか?
瀧吉氏:
はい。出荷時は青で固定ですが,カラーLEDなのでBIOS側で色を変えられます。弊社はASUSTeK Computer(以下,ASUS)さんとASRockさんのマザーボードを使っていますが,PCケースのカラーLEDは,LED制御ソフトウェアの「Aura Sync」や「Polychrome」と互換性があります。
4Gamer:
ということは,点滅やグラデーションも設定できますね。
瀧吉氏:
できます。これで自分好みのカラーにできるのはもちろん,eスポーツ大会などでチームやコミュニティごとに色分けするなど,面白い使い方もできます。大会の会場で使うときは,やはり光ると見栄えがいいですよね。
4Gamer:
光るPCケース自体は珍しいものではありません。しかし,GALLERIAの標準PCケースに組み込んできたのは,意外でもありました。
瀧吉氏:
PC本体も人の目に触れる時代になった以上は,この機能は入れないといけないなと。
ただ,どう光らせるかは悩みました。王道はファンやLEDテープで光らせることですが,毎日使うPCですから,あまりにも派手なものではだめです。
4Gamer:
派手すぎるイルミネーションは,やっぱり消しますよね……。
瀧吉氏:
はい(笑)。そこで,点けても消しても気にならないデザインに溶け込ませるために,正面のフラットなパネルの周囲を光らせる形にしています。
武藤氏:
ゲームを始めたときやゲーム機の起動時に,ロゴが表示されて音がなったりすると,そこから「よし,やるぞ」という気分になるじゃないですか。ああいった感じを,ライティングで表現したいと思っています。
瀧吉氏:
持っていたゲーム機の起動音って,誰しも覚えていると思うのです。それと同じように,強烈な印象として残ってくれるのではないでしょうか。
4Gamer:
「うちのPC,電源入れたら青く光るやつだった!」みたいな。
武藤氏:
使う人の原体験に残ってくれると嬉しいですね。これが最初のゲーミングPCになる世代は,今後増えていきます。今までは「どこか分からないけど黒いやつ」だったかもしれませんが,これからは「GALLERIA使ってる!」になってくれることを期待しています。
末永く使うためにこだわった機能性
4Gamer:
使いやすさの面で,どのような工夫をしているのかも教えてください
瀧吉氏:
末永く「ゲームをプレイするためのPCケース」として,何が必要かを考慮して開発しています。
まずは天板構造ですね。これはゲーマーの癖だと思うのですが,天板に物を置くじゃないですか。
4Gamer:
いろんな物を置きますね。
瀧吉氏:
ヘッドセットにゲームパッド,アーケードスティック……。
4Gamer:
4Gamer編集部内には,フィギュア類を置いている人もけっこういます。
瀧吉氏:
そうした使われ方をされているのですから,置ける場所を作らないといけません(笑)。しかし,PCの構造上,熱は上に行きます。効率的に冷却したければ,上部に排気孔を開けなければならないのです。
では,置く場所を作ったうえで排気孔を開ければ解決かというと,そうではなくてですね。
4Gamer:
どういうことでしょう?
瀧吉氏:
そこで,物を置いても塞がれないサイズの排気孔を確保しながら,埃の侵入を防ぐ取り外し可能なメッシュフィルターを使った3層の天板構造にして,物の置き場所と冷却を両立しています。排気孔は大きく取っていますので,140mmサイズのファンも搭載可能です。
4Gamer:
吸気は側面からですよね? 前面にはフロントパネルがついていますし。
瀧吉氏:
はい,側面吸気です。これはGALLERIA GAMEMASTERのPCケース制作時から取り入れたものですが,データを取ってみて,正面吸気よりも冷えることが分かっています。
4Gamer:
機能面の特徴として,「リジッドカードサポート」というのは,グラフィックスカードを支える仕組みですよね。具体的に何が変わっているのでしょうか。
瀧吉氏:
PCケース側で,グラフィックスカードを固定する機能になります。一般的なグラフィックスカードは,マザーボード部分とPCケースのブラケット部分で固定します。しかし,近年の大型化したグラフィックスカードにこれだけでは不十分で,脱落したり,最悪PCI Express x16(以下,PCIe)スロットごともげてしまったりといった悲劇が起きることがあります。
弊社は,eスポーツ施設の「ルフス池袋eスポーツアリーナ」やeスポーツ大会の運営をしていますが,会場内でPCを移動させる頻度が高いと,どうしてもトラブルの元になっていました。
4Gamer:
と言うと,主に大会などに向けた機能ということですか?
瀧吉氏:
いえ,自宅で動かさないとしても,もげるとまではいきませんが接触不良を起こすことはあります。なぜそのようなことが起きるのかを調査したところ,どうやら重量がおおむね1kgを超えるグラフィックスカードの場合,PCIeスロット側が経年劣化してしまい,固定されていないサイドパネル側が垂れてきてしまうようなのです。
その対策として,グラフィックスカードを下から支える支柱を付けるといった対策がありますが……。
4Gamer:
私が自宅で使っているゲームPCも,後付けの支柱を買ってきて取り付けています。
瀧吉氏:
そこで,PCケース内の上から下までバーを渡したうえで,グラフィックスカードにコの字型をした固定具を取り付けて支える仕組みを採用しました。コの字型のロックとバーでグラフィックスカードが動かないように支えられるため,経年劣化だけでなく,輸送や移動で生じる振動からも保護できるわけですね。
これはPCケースの機能として,最初から考慮しています。
4Gamer:
なるほど。カードの横にバーを渡して,バーに付けたコの字の間に挟みこんで固定する。だから振動からも保護できるわけですね。
瀧吉氏:
はい。現在のラインナップでは,試験結果なども確認したうえで,対象となるような重量のグラフィックスカード搭載機種がないので非搭載となりますが,eスポーツ大会やイベント協賛など,移動が頻繁に行われる使用用途でのマシンに先行搭載する予定です。カスタマイズ選択や標準搭載モデルが発売になるのはもう少し後になります。
4Gamer:
待ち遠しい機能ですね。
瀧吉氏:
以前のPCケースを作ったときは,Steamを始めとするダウンロード専用のプラットフォームが今ほど広まっていませんでした。ですから,5インチベイがドンとあって,シャドウベイも5台あってというのが,オーソドックスなPCケースと言えるものでした。
4Gamer:
今は,ゲームはダウンロードでいいですし,動画もストリーミングで見る時代ですからね。
瀧吉氏:
そうなのです。とくに,右側面がガラスやアクリルになっているような今のゲーミングPCは,ドライブベイがどんどんなくなっています。
4Gamer:
GALLERIAでも最近のラインナップでは,もう光学ドライブ自体をつけていませんでしたよね。
瀧吉氏:
はい,1年ぐらい前に標準構成から抜きました。もともと,テストで抜いてみて,お客様がカスタマイズで光学ドライブをご自分で足されるようなら戻そうと考えていたのですが,あまり求められなかったのです。
武藤氏:
ですから,新しいGALLERIAでも標準構成からは抜いています。もちろんオプションでは用意していますので,物理的につけるかどうかは選択可能です。私は付けたい派ですね(笑)。
4Gamer:
分かります(笑)。
瀧吉氏:
若いゲーマーはドライブベイがあっても使わないかもしれませんが,今までのお客様をないがしろにするつもりもありません。その決意と覚悟で,あえて5インチベイを残しました。
ストレージの話もしておくと,今やゲーミングPCにはNVM Express接続対応のM.2スロットが積極的に取り入れられたことで,ストレージの搭載場所がマザーボード上に移行し,かつ小型化しています。そして,容量よりも速度が求められる傾向にあります。それならSSDがあればよく,Cドライブ用として512GBか1TBのSSDが搭載されていれば十分です。
一方,複数のストレージが必要とされているのかと言うと,実際に使い分けされている方はあまりいません。
武藤氏:
Cドライブに全部入れているか,Dドライブに全部入れているかのどちらかですね。
瀧吉氏:
なので,新しいGALLERIAでは,HDDを基本的にオプションにしています。Cドライブが512GBのときに,容量の大きなHDDを付けるといった使い方になるでしょう。
武藤氏:
今後は,サブストレージもSSD化していく時代になるでしょうね。
シリーズラインナップはより分かりやすく
4Gamer:
新製品のラインナップは,U(Ultimate),Z(Zealot),X(eXend),R(Refine)の4つのシリーズに分かれていますが,この分類に変えた意図はどこにあるのでしょうか。これまではGALLERIA ZZやZFといったアルファベットに型番がつく形でしたが。
瀧吉氏:
形状やCPUやマザーボードをアルファベットで表そうというのは,ドスパラのBTO PCが初期からやっており,その流れでGALLERIAでも採用していました。ですが,ZZと言われてもお客さんには「ハイエンドなのかな」くらいしか伝わらず,何ができるかは分かってもらえていなかったのではないかと思います。
武藤氏:
どれを買えばいいのか分からないから値段で選ぶ,みたいなお客様もいらっしゃったかもしれません。
瀧吉氏:
4Gamer:
新シリーズが登場した後は,GALLERIA GAMEMASTERのPCケースを使った製品とは併売となるのでしょうか。それとも,新PCケースへ完全に移行するのですか?
瀧吉氏:
モデルチェンジに伴い,一時的にどちらも店頭にあるという状態にはなるかもしれませんが,併売はせずに移行していきます。
ただ,GALLERIA GAMEMASTERのeスポーツに向けた取り組み自体が消えるわけではなく,これまでやっていたことはGALLERIAに吸収される形で継続していきます。
4Gamer:
新PCケースに合わせて,イメージを統一したキーボードやマウスといった周辺機器のプランは予定されていますか?
瀧吉氏:
やりたいという思いはあります。どの周辺機器を選んだらいいのか分からないお客様からのニーズもあるでしょう。
ただ,餅は餅屋と言いますか,我々が周辺機器に手を出しても,本業でやっているところと同じだけのこだわりは出せないと思っています。もちろん,やるならゲームを遊ぶのに必要最低限の性能は提供しますが,あくまで入門用という位置づけになるのではないでしょうか。
4Gamer:
分かりました。GALLERIAの今後の展開に期待しています。
武藤氏:
我々としては,ゲーミングPCの未来を先取りし,真似をされるような存在でありたいと思っています。そのために,ゲーマーの相棒となる新しいGALLERIAをご用意しましたので,ゲーマーの皆さんにこのPCの価値を認めてもらえると嬉しいです。
瀧吉氏:
我々も,皆さんと同じゲーマーです。ですから,ゲーミングPCに何を求められているかは分かっています。新しくPCを買うなら,GALLERIAにお任せください。
4Gamer:
ありがとうございました。
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