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機能テストを通じて判明した,「ドルアーガの塔 〜the Recovery of BABYLIM〜」の概要と特徴を紹介
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印刷2007/12/22 13:30

プレイレポート

機能テストを通じて判明した,「ドルアーガの塔 〜the Recovery of BABYLIM〜」の概要と特徴を紹介

画像集#001のサムネイル/機能テストを通じて判明した,「ドルアーガの塔 〜the Recovery of BABYLIM〜」の概要と特徴を紹介
 12月14日から16日の3日間,ゴンゾロッソはMMORPG「ドルアーガの塔 〜the Recovery of BABYLIM〜」の“機能テスト”を実施した。今回は主にテクニカルな部分のテストということで,本稿ではゲーム内容についての明確な評価は避けているが,インタフェースおよび本作の肝となる「ドルアーガの塔」など,判明した一部の仕様を中心に紹介していこうと思う。


世界観とキャラクターメイク


画像集#002のサムネイル/機能テストを通じて判明した,「ドルアーガの塔 〜the Recovery of BABYLIM〜」の概要と特徴を紹介
ドルアーガの塔が復活した謎を解くため,プレイヤーは立ち上がる。ちなみに初期の街から塔までの移動時間は,ひたすら走って約10分と,かなり長い
 本タイトルの原作にあたる「ドルアーガの塔」は,1984年にナムコが,アーケードゲームとしてリリースしたアクションアドベンチャーである。内容は,主人公の剣士「ギル」を操作して塔の各階の謎を解き,出現した宝箱から装備やアイテムを揃え,最上階に囚われている巫女「カイ」を救出するというもの。各フロアを攻略したり宝箱を出現させたりするには,さまざまな謎を解く必要があり,そのパズル性の高さが多くのゲーマーをとりこにしたものだ。

 MMORPGとして制作されている本作では,ギルとカイが悪魔ドルアーガを討ち取り,塔から帰還したその後の世界が描かれている。一度は崩壊したドルアーガの塔が再び復活した理由を探るため,プレイヤー達は冒険に出るのだ。

 本作では,プレイヤーキャラクターの成長にレベル制が採用されている。モンスターを倒すなどして蓄積した経験値が,一定の値まで達すればレベルアップ,キャラクターが強くなるという仕組みだ。
 選択できる種族は,すでに報じられているとおり人間のみ(関連記事は「こちら」。パーツは髪型/髪の色/顔立ち/肌の色/瞳の色が,それぞれ8種類ずつ用意されており,体格もスライダーで調整できる。面白いのは肌の色で,一般的な肌色や褐色のほかに,赤/青/緑/ピンクが用意されており,プレイヤーのセンスによっては異星人(?)としてのロールプレイも楽しめそうだ。

キャラクターメイクでは,それそれ8種類ずつ用意された5つのパーツを組み合わせて,自分の分身を作る。種族が人間のみなので少々物足りないが,肌の色を赤や青,緑に変えれば,雰囲気も結構変わる
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 また,職業は以下の4種類が存在し,今回の技術テストではいずれも1次職のみが実装されていた。

■ソルジャー
 近接攻撃力と防御力に優れた前衛職。習得スキルは,敵の注意を惹きつけたり,スタンさせたりといった部分に特化している。

■スカウト
 素早い身のこなしを活かした前衛職。毒などの状態異常攻撃や,ちょっとしたバフスキルも扱うことができる。

■メイジ
 攻撃魔法に特化した後衛職。ダメージ魔法だけでなく,デバフスキルによって敵を弱体化させる技にも長けている。

■ドルイド
 回復魔法に特化した後衛職。バフスキルによって味方の戦闘力を強化できる。パーティに一人はほしい職業だ。

 パーティは最大5人編成となる。今回の技術テストでは,パーティの盾となるソルジャーと回復役のドルイドがいなければ,塔の攻略は少々厳しいというゲームバランスだった。無論これは,各種システム/コンテンツが制限されたテスト環境での話なので,ゲーム本来のバランシングは不明だ。今後テストを重ねていく過程で,さまざまな形で調整が施されていくのだろう。

体格も調整可能。左から高身長で中肉,中背で痩せ型,中背で太めなのだが,このスクリーンショットからは少々分かりにくいかもしれない
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「ENIGMA SYSTEM」の存在が

「塔」の攻略をより面白くする


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今回のテストで最強の,レベル8を誇ったモンスター「シルバーファング」。クエストモンスターでもあったので,フィールドには出現情報が飛び交っていた
 本タイトルの操作体系は,一般的なMMORPGと同様のオーソドックスなもので,目的地点を左クリックで移動,右ボタンドラッグで視点変更など,マウスだけでほぼすべてのオペレーションが行える。一方,キーボードのW/A/S/Dキーによる移動にも対応しており,プレイスタイルに合わせた操作方法で楽しめる。
 敵との戦闘では,ターゲットとなる敵を左クリックすれば攻撃できる。ショートカットスロットに登録したスキルは,マウスクリックあるいは対応キーを押して発動するという,これも一般的なスタイルなので,MMORPG経験者ならばとくに戸惑うところはないだろう。

 本作のゲーム世界は,「街」「フィールド」「塔」の3要素で構成されており,街とフィールドは,通常のMMORPGと同様の機能を果たす。すなわち,街ではNPCからクエストを受けたり,装備を整えたりし,フィールドではモンスターを倒して経験値を稼いだり,ドロップアイテムを集めたりするわけだ。なお,機能テストで確認できたクエストは,モンスター退治やアイテム収集といった内容のものが多かった。

画像集#010のサムネイル/機能テストを通じて判明した,「ドルアーガの塔 〜the Recovery of BABYLIM〜」の概要と特徴を紹介
街では武器や防具,スキルなどを購入できる。塔攻略を意識すると,各レベル帯のアイテムを揃えなければならないため,なかなか金策が難しい
画像集#011のサムネイル/機能テストを通じて判明した,「ドルアーガの塔 〜the Recovery of BABYLIM〜」の概要と特徴を紹介
街の中だけでなく,フィールド上にもクエスト提供NPCが存在する。このヤングウルフ討伐クエストは簡単だが,それに続くアダルトウルフ討伐クエストは,時間制限が厳しく手強い
画像集#012のサムネイル/機能テストを通じて判明した,「ドルアーガの塔 〜the Recovery of BABYLIM〜」の概要と特徴を紹介
フィールド上に生えている木から樹皮を持ち帰るクエスト。どこに木があるのか分からず,これまた質問が飛び交っていた

画像集#013のサムネイル/機能テストを通じて判明した,「ドルアーガの塔 〜the Recovery of BABYLIM〜」の概要と特徴を紹介
ドルアーガの塔へは,管理人NPCを通じて進入する。パーティの場合であっても,メンバー各自が手続きをしなければならない
 一方,塔はパーティ単位でマップが生成されるMOスタイルとなっており,プレイヤーキャラクターおよびそのパーティのみで探索することになる。そのほか,塔には「ENIGMA SYSTEM」なる一連の特殊システムが採用されているので,以下に紹介していこう。

■レベル補正システム
 塔内部では,パーティ全員のプレイヤーレベルが「滞在している階数×2」に補正される。つまり,いかにレベルの高いプレイヤーでも,1階ならレベル2,2階ならレベル4に変更されてしまうのだ。補正後のレベルを超える装備やスキルは使用できないので注意が必要だ。

■階上制限システム
 塔では,本来のプレイヤーキャラクターレベルに応じて,攻略可能な階数が制限される。具体的には「本来のプレイヤーキャラクターレベル÷2」までの階なら攻略可能。つまりレベル10のキャラクターであれば,塔の5階まで攻略できるというわけだ。なおパーティの場合は,最もレベルが低いメンバーを基準に判定される。したがって,上記のレベル補正システムがあるとはいっても,フィールドでのレベリングは必須となる。

■経験値制限システム
 塔内では,モンスターを倒しても経験値が入手できない。塔はレベリングのためのダンジョンではなく,さまざまな謎を解き明かしていくことが主目的となるのだ。

■宝箱の謎システム
 原作同様,特定の条件を満たすと宝箱が出現する。宝箱には塔の攻略に必要となるアイテムが収められている。ちなみに序盤のフロアでは,宝箱の出現条件は原作とまったく同じだった。初代ドルアーガの塔を知っているゲーマーにとっては,嬉しい仕様といえるだろう。

画像集#014のサムネイル/機能テストを通じて判明した,「ドルアーガの塔 〜the Recovery of BABYLIM〜」の概要と特徴を紹介
塔内で死んでしまったり,回線が切断されたりすると,一度フィールドに戻されるが,パーティは維持されているため,合流さえできればすぐに復帰できる
画像集#015のサムネイル/機能テストを通じて判明した,「ドルアーガの塔 〜the Recovery of BABYLIM〜」の概要と特徴を紹介
ブラウンラットに遭遇。謎と無関係のモンスターなので,あえて戦わずに走り抜けるのが得策,というケースもあるだろう
画像集#016のサムネイル/機能テストを通じて判明した,「ドルアーガの塔 〜the Recovery of BABYLIM〜」の概要と特徴を紹介
塔1階の攻略のキーとなるのは,グリーンスライムだ。何匹倒せば宝箱が出現するのか,即座に答えられるゲーマーも少なくないだろう
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塔内部の意匠はなかなか凝っていて,雰囲気がある。やはり本作の魅力は,「ドルアーガの塔」にこそ存在する,といったところだろう
画像集#018のサムネイル/機能テストを通じて判明した,「ドルアーガの塔 〜the Recovery of BABYLIM〜」の概要と特徴を紹介
塔の合同検証に集まったプレイヤー達。パーティの募集告知が飛び交っていたが,10数分後には無念のサーバ落ちを経験するハメに

 今回のテスト内容を振り返ってみると,まさに“機能テスト”であり,MMORPGとしての最低限の内容のみが実装されていたという印象を受けた。キャラクターの移動速度や戦闘のテンポなどが若干遅かったため,MMORPGにもスピーディな展開が求められがちな昨今の傾向からして,多くのプレイヤーから真っ先に,調整や速度上昇アイテムの実装を求める声が上がりそうだ。

 また12月15日は8:00PMから,16日は9:00PMから,塔の合同検証が行われ,多数のプレイヤーがパーティを組んで同時に塔を攻略したのだが,両日とも開始から10〜20分程度でサーバーがダウンしてしまい,リログイン不可になるという事態も発生している。とはいえ最初のβテストであることから,こうした状況になる可能性があることは,筆者を含めて多くのプレイヤーが承知の上だったと思われる。
 ともあれ,ゴンゾロッソとしては有意義なデータが採集できたはずなので,今回のテスト結果を生かし,今後のβテスト,ひいては正式サービスでは,より充実したプレイができることに期待したい。次回のテストが非常に楽しみだ。

街やフィールドなど。今回は極めて狭い範囲しか実装されていなかったので,次回のテストではフィールド世界の広がりにも期待したい
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  • 関連タイトル:

    ドルアーガの塔〜the Phantom of GILGAMESH〜

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