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[E3 2006#170]ポーランドのデベロッパTechland,FPSとレースゲームを同一エンジンで開発
Chormeといい,Call of Juarezといい,ちょっとクセのあるFPSを作っている会社だけに,どんなギミックがあるのか気になるところだ。
乗り味が本物に近いシミュレータタイプではなく,どちらかというとアクションゲーム的なノリのレースゲームだ。変わった要素としては,事故ったときに車がダメージを受けるだけでなく,ドライバーもダメージを受けるという点が挙げられる。あまり無茶な運転をしていると,車が壊れる前に,ドライバー自身が壊れてしまう可能性もあるわけだ。
TechlandのPR&Marketing DirectorであるAdam Tutaj氏に,なぜFPSと同じエンジンを使用したのか聞いたところ,以下のような返答をもらえた。
本作で使用しているChormeエンジンは,広大なマップをリアルタイムで描き,制御することが得意であり,この作品は,その能力を必要としているから,である。レースゲームといっても,リアルさを出すためには,コースの周辺だけでなく,車が入っていけない場所もきちんと描いておく必要がある。Chormeエンジンはそれに向いている……というと分かりやすいだろうか。
おまけの情報として,エンジンの開発には非常にコストがかかるため,一度開発したものをうまく再利用する方法を考えていた,と教えてくれた。複数/他ジャンルのゲームでエンジンの良さが認められれば,エンジンだけを他社に提供できるかもしれない,とのことだ。
ちなみに本作には,リプレイ画像になぜかモザイクをかけたり,セピア色にしたりできるエフェクト機能が用意されている。エフェクトの種類は全部で12種類あり,正直大した運転でなくても,エフェクト次第ではソコソコの運転に見えていたから不思議だ。
ある日目を覚ましたら,そこは見たこともない島だった。しかも回りはゾンビだらけ。……というシチュエーションで始まるFPS。プレイヤーはこの謎を解明しつつ,この呪われた島から脱出するのが目的だ。
ゲーム全体を通して慢性的な武器不足に陥る本作では,武器の調達がカギとなる。単純に銃で攻撃するだけでなく,むらがるゾンビをうまく一か所に誘導し,まとめて倒すといったことが重要になるのだ。さらに,地形をうまく利用し,敵に囲まれないように移動しながら戦うことも必要。画面に出てくる人/物問わずに撃ちまくるタイプのゲームではなく,常に残弾を頭に入れながら,嫌な汗をかきつつプレイすることになりそうな一作だ。
実際にプレイしてみたが,いきなり出てきたゾンビにあせってしまい,あっという間に弾を使い果たしてしまった。だが,なんとか崖の上から箱などを落として,ゾンビに当てて倒しその場を凌いだ。とはいってもTutaj氏の説明に従っただけではあるが……。
敵の倒し方は一つではないので,地形などを利用して,その場の状況に合わせて戦い方を探す楽しみのあるFPSだ。(noguchi)
- 関連タイトル:
Xpand Rally Xtreme 日本語マニュアル付英語版
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デッドアイランド 日本語版
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