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印刷2006/03/24 21:10

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[GDC06#6]Crytekが新作「Crysis」のムービーを公開

 GDC06の会場に設けられていたATI Technologiesのブースで,Crytekが開発している新作FPS「Crysis」のムービーが公開されていた。
 Crysisは,同じくCrytekが開発中の第2世代ゲームエンジン「CryENGINE 2.0」を利用して制作されているタイトル。2004年にリリースされた「Far Cry」の後継ソフトということになる。

 なんといっても注目すべきは,ジャングルの描写である。もともとCryEngineは空と森林/密林描写を得意としているが,2分足らずのムービー内で展開される描写は圧巻の一言だ。

左:「Volumetric Clouds」のデモとされる一シーン。まるで綿菓子のようなふんわりした感じの,質感ある雲が表現されている
右:こちらは「Soft Shadows」の効果を示すシーンだ。影と影が重なって,より濃い影を成形しているさまをはじめ,光と影の雰囲気をうまく表現できている
左:「Depth of Field」のデモシーンである。ムービーでは,手前から奥へと焦点が変わり,ピントの合っていない部分はボケた映画のような印象になっていた
右:「Motion Blur」もこのとおり。ここでは,ブラーを掛けることで,静と動のコントラストを楽しめるようになっている


「Real-Time Ambient Lighting」の効果を示したもの。船内か倉庫のような部屋の内部で,階段の隙間から光が差し込む微妙な雰囲気を表現している
 実際に,Crysisがどのようなゲームになるのかは,現段階では発表されていない。ただし,今回公開されていたデモの終盤には,Far Cryと似た一人称カメラ視点の戦闘場面が収録されており,すでにゲームとして整いつつあるようにも見えた。サブマシンガンの乱射で樹木の幹が折れ,葉が飛び散るさまは非常に見応えがあり,視界の悪いジャングルにおける戦いには熱が入りそうだ。

デモの最後のシーンでは,火炎の向こうからクモ型の巨大生物が迫ってくる。これからいったいどうなるのだろう?
 もっとも,森林と恐竜のデモからスタートして,Far CryというFPSに仕立て上げたCrytekだけに,まだ“大化け”の可能性はある。
 発売元をUbisoft EntertainmentからElectronic Artsに変えたCrysisは,2006年5月に開催されるE3(Electronic Entertainment Expo)で正式に公開される予定とのこと。楽しみに待ちたい。(奥谷海人)

※本稿で使用している画面は,すべて会場のデモ用ディスプレイに流れる映像を撮影したものです。

  • 関連タイトル:

    クライシス 完全日本語版

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