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HyperX初の独自キースイッチ採用キーボード「Alloy Origins」をチェック。7.1chサラウンド再生対応のヘッドセットも登場
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印刷2019/06/01 14:30

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HyperX初の独自キースイッチ採用キーボード「Alloy Origins」をチェック。7.1chサラウンド再生対応のヘッドセットも登場

HyperXブースの入り口
画像集 No.015のサムネイル画像 / HyperX初の独自キースイッチ採用キーボード「Alloy Origins」をチェック。7.1chサラウンド再生対応のヘッドセットも登場
 COMPUTEX TAIPEI 2019の期間中,Kingston Technologyは,会場近くのホテルにプライベートブースを設けてさまざまな製品を披露していた。本稿では,同社のゲーマー向けブランド「HyperX」から,キーボードとヘッドセットの新製品を紹介しよう。


HyperX初の独自キースイッチを採用

HyperX Alloy Origins


 まずは,HyperXブランド初という独自仕様のメカニカルキースイッチを採用したキーボード「HyperX Alloy Origins」(以下,Alloy Origins)から見ていこう。

Alloy Origins
画像集 No.002のサムネイル画像 / HyperX初の独自キースイッチ採用キーボード「Alloy Origins」をチェック。7.1chサラウンド再生対応のヘッドセットも登場

 Alloyシリーズの新製品となるAlloy Originsは,天板にアルミニウム合金を使ったローティングデザインの製品だが,ボディ部分の面積を抑えて,比較的コンパクトにまとめたフルキーボードである。写真のモデルは,キートップが黒で,その下側が白色というキーキャップを採用しているが,キーキャップ全体が黒色という2種類のカラーバリエーションを用意しているとのことだ。

キーキャップ下側が白いモデルは,カラーLEDの光が透けて見えるので,かなり派手な見た目になる。ベースプレート上にキースイッチを載せたフローティングデザインは,今やメカニカルキースイッチ搭載キーボードの標準的なデザインと言っていいかもしれない
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 Alloy Originsの特徴である独自キースイッチは,「HyperX mechanical switch」と呼ばれている。見た目は,いわゆるCherry MX互換タイプそのままだ。十字型をした赤色の軸が,半透明のハウジングに囲まれており,キースイッチの奥側にLEDがあるという外観だった。なお,キースイッチの製造事業者は明らかにされなかったが,説明を担当したHyperXのスタッフは「Alloy FPSと同じだったかな?」と述べていたので,Cherry製のHyperX向けカスタムスイッチなのかもしれない。

キーキャップを外して,キースイッチを確認してみた。見た目はよくあるCherry MX互換タイプだが,LEDの設置場所が一般的なメカニカルキースイッチよりも少し上にあるという話だった。ただ,見ただけではよく分からない
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 HyperX mechanical switchにおける特徴の1つは,レスポンスの速さにあるという。アクチュエーションポイントの深さは約1.8mmで,キーストロークは3.8mmとのこと。Cherry MX Red(以下,Cherry赤軸)のアクチュエーションポイントは2mm,キーストロークは4mmなので,どちらもわずかだが短く,「Cherryよりもクイックな反応が得られる」とスタッフは述べていた。
 もう1つの特徴は耐久性の高さで,Cheery赤軸が5000万回なのに対して,HyperX mechanical switchは8000万回以上の打鍵に耐えるということだった。

 とはいうものの,競合他社の独自キースイッチもこの程度のスペックを有するものはあるので,アクチュエーションポイントや耐久性だけでは,独自性を売りにできるほど特色があるとは言い難いと思う。

Alloy Originsの背面USBポートはUSB Type-C。デバイス側のUSBポートにType-Cを採用する製品も増えてきた印象だ
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 そのほかのポイントも見ていこう。
 PCとの接続に使うUSBケーブルは,キーボード本体から着脱可能となっていて,キーボード側のポートはUSB Type-Cとなっていた。
 底面にある高さ調整用のスタンドは,二重構造となっており,高さを2段階で調整できる仕組みだ。最近の新製品では,こうした二重構造のスタンドを採用するキーボードは珍しい。

 世界市場での発売時期は2019年後半とのことで,国内展開も行われるようだが,日本語配列モデルが投入されるかどうかは未定とのことだった。


PS4とのUSB接続も可能な7.1chバーチャルサラウンド対応ヘッドセットHyperX Cloud Alpha S


 続いては,HyperX Cloudシリーズの新型ヘッドセットである「HyperX Cloud Alpha S」(以下,Cloud Alpha S)を見ていこう。
 2017年に登場した「HyperX Cloud Alpha」は,密閉型のアナログヘッドセットとして高い評価を得た製品だった。今回登場したCloud Alpha Sは,Cloud Alphaのヘッドセット部分はそのままに,7.1chバーチャルサラウンドサウンド再生に対応するUSB DAC内蔵ケーブルを組み合わせたような製品となっている。

Cloud Alpha S。ヘッドバンドとエンクロージャをつなぐアーム部分が,Cloud Alphaは赤色だったのに対して,Cloud Alpha Sは青色となっているのが見た目上の分かりやすい違いだ
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エンクロージャ上側にバスレフポート用の空気孔があるのは,Cloud Alphaと同じだ
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 Cloud Alphaは,エンクロージャ内を2つの領域に分けたデュアルチャンバー構造が特徴であったが,Cloud Alpha Sも,その構造はそのまま受け継いでいる。エンクロージャ上側にバスレフポートを備える点もそのまま継承しているが,Cloud Alpha Sでは,エンクロージャ下側にもスライド式の空気孔を設けているのが大きな違いだ。

エンクロージャ下側に,青いスライドスイッチのようなものがある(左)。これを動かすと,空気孔が顔を出す仕組みだ
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 Cloud Alphaでは,低音域用チャンバーの上側にしか空気孔がなかったので,Cloud Alpha Sが下側にも空気孔を備えたということは,エンクロージャ内部のチャンバー構造に変更が加わったことを意味する。低域を重視するときは下側の空気孔を開き,それ以外のときは閉めるといった使い分けを考えているようだ。

 特徴の1つであるUSB DACは,インラインリモコンの中に組み込まれている。リモコン部分には,中央に「7.1」と書かれた大きなボタンがあり,これでバーチャルサラウンドサウンドのオン/オフを切り替える。USB接続はPCだけでなく,PlayStation 4にも対応しているとのことだった。

USB接続時に使用するインラインリモコン(左)。「7.1」と書かれた丸ボタンの右上にあるゲームパッドのシンボルが描かれたボタンは,ゲームサウンドの音量を優先する場合に,その下側にあるフキダシマークのボタンは,ボイスチャットの音量を優先する場合に押すとのこと。インラインリモコンの左側面には,マイクミュートボタンがあった(右)。背面には胸ポケットなどにインラインリモコンを固定できるクリップがある
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 なお,インラインリモコンは,ヘッドセット本体から伸びたケーブルから着脱可能で,インラインリモコンを外してCloud Alpha Sをアナログヘッドセットとして使うことも可能である。

 Cloud Alpha Sの価格は未定とのことだが,発売時期は2019年第3四半期の予定であるという。日本での展開も予定しているそうだ。

HyperX公式Webサイト

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