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[COMPUTEX]Kingston,HyperXシリーズにSerial ATA 6Gbps対応のSSDを追加。自動オーバークロック対応のメモリモジュール「HyperX PnP」も
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印刷2011/06/07 00:00

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[COMPUTEX]Kingston,HyperXシリーズにSerial ATA 6Gbps対応のSSDを追加。自動オーバークロック対応のメモリモジュール「HyperX PnP」も

アジア太平洋地区担当のScott Chen副社長(Vice President, APAC Region, Kingston Technology,写真中央右)が製品紹介を行った
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 Kingston Technology(以下,Kingston)は,現地時間2011年6月2日,台北市内で報道関係者向け説明会を会社し,ハイエンド市場向けのラインナップを拡充すると発表した。
 Serial ATA 6Gbps対応のSSDや,「Sandy Bridge世代のCPUと組み合わせたとき,自動的にオーバークロック設定を適用する」というメモリモジュールなどが,同社のゲーマー向けメモリ製品ブランド「HyperX」に追加されている。


HyperXに追加されたSerial ATA 6Gbps対応のSSDと

自動オーバークロック対応のメモリモジュール


HyperX SSD
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 いままではメモリモジュールのみがラインナップされていたHyperXブランドだが,今回初めてここにSSDが追加されたことになるわけだ。そんなSSD「HyperX SSD」から見ていこう。

 HyperX SSDは,NANDコントローラにSandForce製「SF-2281」,NAND型フラッシュメモリチップにIntel製の25nmプロセス品をそれぞれ採用する。
 Kingstonの担当者によれば,Intel製の25nmプロセスで製造されるNAND型フラッシュメモリチップを採用したことで,同等プロセスの他社製NAND型フラッシュメモリよりも長寿命化を実現できているとのこと。
 さらに,データを読み書きに使用しない領域となるスペアエリアをユーザーが拡張できるようになっており,パフォーマンス向上を図っているという。

 なお,HyperX SSDは,容量120GBと容量240GBの2種類がラインナップされ,両モデルともに,シーケンシャルリードが最大525MB/s,シーケンシャルライトが最大480MB/s,4K読み出しのIOPSが最大95000となる。2モデルでスペックが異なるのは,容量を除くと4K書き込みのIOPSのみで,容量120GBモデルが最大70000,容量240GBモデルが最大60000とのことだ。

HyperX SSDの基本仕様と特徴。Intel製の25nmプロセス技術で製造されるNAND型フラッシュメモリ採用により,長寿命化を図っている
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HyperX SSDのデモ。シーケンシャルライトで500MB/s近い転送速度を示していた
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HyperX PnP
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HyperX PnPはSO-DIMMモデルもラインナップ予定とのこと
 続いて紹介されたのが,HyperXシリーズに属するメモリモジュール「HyperX PnP」(PnP:Plug and Play)だ。
 HyperX PnPは,Sandy Bridge世代のCore iシリーズと組み合わせることで,自動的にオーバークロック設定が適用されるというDDR3のメモリモジュール。SPDの予備領域にオーバークロック情報がプロファイルとして書き込まれており,このSPD情報がデフォルト設定としてBIOSに読み出される仕様という。
 「ユーザーは面倒なBIOS設定をすることなく,オーバークロックメモリモジュールの性能をフルに引き出すことができる」(Kingston担当者)。

 実際に動作している様子を見てみると,「CPU-Z」のDRAMタイミング表示が,通常の「JEDEC #1」からではなく,「JEDEC #8」からの値に置き換えられていた。
 ちなみに,Core iプロセッサ以外と組み合わせたときはどうかというと,標準でPC3-10600動作になるため,オーバークロック設定は手動で行う必要があるとのことである。

HyperX PnPのデモの様子。写真右のCPU-Z表示では,DRAMタイミングの先頭がJEDEC #8になっているのが分かる
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ブータブルUSBフラッシュメモリ「urDrive」が進化

どんなゲームが採用されるかが気になるところ


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urDrive 2.0の起動時の画面
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協業が発表された4社
 Kingstonはこのほか,2011年第3四半期末頃を目標として,USBフラッシュメモリから起動できるシステム環境「urDrive」のバージョン2.0も発表している。
 urDriveというのは,USBフラッシュメモリにLinuxベースのブート環境とアプリケーションランチャがセットアップされており,そこから起動することで,外出先のPC環境に関わらず,同じアプリケーションを利用できるというもの。それだけでは4Gamer的な“ネタ”にはならないが,バージョン2.0で,Electronic ArtsやPopCap Gamesと協業したとなれば話は別だ。

 バージョン2.0ではSymantecや,中国で高いシェアを持つWebブラウザ「Maxthon」で知られるMaxthon InternationalともKingstonは協業しているので,ゲームだけでなく,セキュリティソフトやWebブラウザも利用できるようになる見込み。日本国内でどれだけのヒキがあるかは何とも言えないが,Kingstonがこういった製品を展開しようとしていることは,憶えておいて損しないだろう。
 なお,採用されるゲームタイトルの具体名は明らかになっていないが,カジュアルタイトルになることは判明している。

ほかにもKingstonは,「iPhone」や「iPad」「iPod Touch」などと無線LANで接続できるポータブルストレージ「Wi-Drive」も発表。北米市場では7月上旬に市場投入される予定だ。想定価格は,16GBモデルが129.99ドル,32GBモデルが174.99ドルとのこと
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iOS版のWi-Drive対応アプリは,App Storeから入手可能とのこと。同社関係者によれば,Android版のソフトも開発しているという
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舒淇さんが発起人となって開発された

USBフラッシュメモリ「地球天使」を発表


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地球天使を紹介する舒淇さん(左から2番目)とKingstonの共同創始者でもあるJhon Tu社長兼CEO(右端)
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地球天使。やはり中華圏で人気の絵本作家である幾米(ジミー)さんがキャラクターデザイン,そして,フラッシュメモリ内に収められている絵本コンテンツの制作も行っているそうだ。ちなみに,この絵本コンテンツでは,地球天使の声を舒淇さんがあてているとか
 がらりと話は変わるが,世界環境デーとなる現地時間2011年6月5日にも,今度は台北市内の「西門紅樓」(シーメンホンロウ,約100年前に建設された公設市場)で,Kingstonは報道関係者向け説明会を開催している。
 こちらには,中華圏で絶大な人気を誇る女優兼モデルの舒淇(スーチー)さんが登場。「環境保全を考えるきっかけにしたい」と言う舒淇さんを発起人に,Kingstonが開発したUSBフラッシュメモリ「地球天使」が発表された次第だ。

 舒淇さんは,「世界環境デーを地球天使の誕生日にすることで,割り箸を使わない,エコバッグを携行する,節電や節水に努めるといった,地球のためにできることを個人個人が意識するきっかけにしてほしい」と同製品開発の背景を説明する。
 Kingstonを率いるJhon Tu社長兼CEOは,このUSBフラッシュメモリを日本を含むアジア全域で発売するとし,同製品の収益をWWF(世界自然基金)に寄付し,環境保全事業にあてることを明らかにしている。日頃,一般ユーザーよりかなり多めに電力消費をしている筆者からすると,ちょっと考えさせられるところのあるイベントだった。

Kingston Technologyの公式Webサイト(英語)

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