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[E3 2006#097]「Warhammer」を題材にした新作RTS「Warhammer:Mark of Chaos」
紛らわしいので一応説明しておくと,Warhammer: Mark of Chaosは,THQが販売しているWarhammer 40,000シリーズとはまったく別の作品だ。「Warhammer」というカテゴリに属するタイトルではあるが,あちらはRelic Entertainmentが開発担当でこちらはBlack Holes Entertainmentと,デベロッパも異なる。この点は注意が必要だ。
Warhammer: Mark of Chaosを特徴づけているのは,資源収集や建物の建設といった“RTSのシムシティ的な要素”を極力省き,プレイヤーの操作リソースが戦闘に向くようデザインされている点だ。考え方としては,Total Warシリーズなどに近いが,要するに「軍勢同士がぶつかり合う,戦い自体の面白さ」を追求しようという方向のタイトルというわけである。
戦闘それ自体は比較的短時間で決着がつくようで,敵との対峙の仕方や軍隊のぶつかり方(位置取り)が非常に重要になりそうな雰囲気。もちろん,勝つにはスキルなどを的確に発動させていくなど,いわゆる操作力も必要になるだろうが,いろいろなユニットを組み合わせながら,自分にあった軍団編成(カードゲームのデッキみたいな感覚か?)を考えていくのも,悪くないかもしれない。
毎回毎回戦術を策定するのでは大変ということで,事前に自分の軍隊を用意/登録しておき,シングルプレイで使ったり,持ち寄ってマルチプレイを行うのも可能という。なかなか便利そうな印象だ。
プレイ感覚は,過去に戦術ゲームとして人気を博した「Myth」とTotal Warシリーズを足して二で割ったような感じ……と言って伝わるだろうか? 大量のユニットに対してある程度おおざっぱな指示を出していくのではなく,限られた数のユニットそれぞれに対して細かく指示を出していくスタイルだ。ややマニア向き過ぎる気がしなくもないが,割とこぢんまりとした雰囲気が,逆に心地よい雰囲気としてまとめられているのは興味深い。
シングルプレイモードでは,戦闘を繰り返すうちに,ヒーローやユニットを強化していけるという話。ちょっとしたRPG要素なども盛り込まれているのだろうか。このあたりに関しては,続報を待ちたいところだ。
今回,Warhammer: Mark of Chaosを見る限りでは,前回の教訓を生かしながら,着実にデベロッパとしてレベルアップを果たしている印象を受けた。ゲームともども,これからに期待したい。(TAITAI)
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