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Thunderbolt 5搭載の「Razer Blade 18」で4K×3画面でのゲームプレイが可能に? CES 2024のRazerブースをレポート
Thunderbolt 5対応のRazer Blade 18
Razerブースの最も目立つ場所に展示していたのは,18インチ級ノートPCの「Razer Blade 18」のプロトタイプである。本製品は,4Kを上回る高解像度で最大リフレッシュレート165Hzの液晶パネルを採用するのが見どころだ。
今回の展示では,ディスプレイパネル以外の特徴として,「Thunderbolt 5」に対応することをアピールしていた。
Thunderbolt 5は,その名のとおり,現行の「Thunderbolt 4」の後継規格で,Thunderbolt 4では最大40Gb/sの転送速度が,80Gb/sに向上する。また,Thunderbolt 5は,送信と受信でそれぞれ2系統の伝送レーンを備えているが,そのうち1レーンを受信側,あるいは送信側に変更することで,最大120Gb/sの転送速度が得られるのもポイントだ。
こうした転送速度の向上は,一般的なデータ転送よりも映像信号の転送で必要とされるケースが多い。既存のThunderbolt 4/3では,ケーブル1本の接続で表示できるのは,4K/60Hzで2系統,あるいは8K/60Hzで1系統だ。Thunderbolt 5では,転送速度が向上することで,ディスプレイのさらなる高解像度化や高リフレッシュレート化に対応できるというわけだ。
Razerブースでは,Blade 18をホストとして,3台の4Kディスプレイを1本のThunderbolt 5ケーブルで接続して,ゲームをプレイするというデモンストレーションが行われていた。4K/120Hzの映像を表示するには,1台あたり32Gb/sの転送速度が求められるので,Thunderbolt 5の強みが生きてくる。なお,3台のディスプレイがデイジーチェーン接続なのか,Thunderbolt 5対応ハブを用いた接続なのかは
分からなかった。
ちなみに,CES 2024のIntelブースにおけるThunderbolt 5のデモにも同じBlade 18が使われていた。Thunderbolt 5の利用には,Intelが開発中のThunderbolt 5コントローラ(開発コード名:Barlow Ridge)が必要なので,Blade 18はBarlow Ridgeのプロトタイプを搭載しているようだ。Blade 18の発売時期が2024年下半期と遅めなのも,Barlow Ridgeの正式出荷を待ってということなのだろう。
Razer Blade 16,Razer Blade 14
16インチ級モデルの「Razer Blade 16」は,ディスプレイに解像度2560×1600ドット,アスペクト比16:10,最大リフレッシュレート240HzのSamsung製有機ELパネルを採用した製品である。VESAが定めた映像パネルの表示ブレを示す指標「VESA ClearMR」の「ClearMR 11000」を取得するのが見どころだ。
ディスプレイ以外のスペックも高く,最上位構成では,CPUにノートPC向け第14世代Coreプロセッサの「Core i9-14900HX」を,GPUには,ノートPC向け「GeForce RTX 4090 Laptop GPU」を採用している。
今回発表となったRazer Bladeシリーズで,最もコンパクトな「Razer Blade 14」は,AMDのノートPC向け新型APU「Ryzen 9 8945HS」を採用した製品だ。GPUは,ノートPC向け「GeForce RTX 4070 Laptop GPU」などを搭載可能で,小型ながら高いスペックを備える。それでいながら,公称本体重量を約1.84kgに押さえているのもポイントだ。
ディスプレイは,14インチサイズで,解像度2560×1600ドット,アスペクト比16:10,最大リフレッシュレート240Hzの液晶ディスプレイを採用する。
このほかにも,Razerブースには,ゲーマー向けチェアや,USB Type-C接続対応のドッキングステーションといった周辺機器も展示されていた。
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