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Razer,振動機能付きチェアや天板にさまざまな機能を組み込めるデスク,音声明瞭化機能付きマスクをCES 2022で公開
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印刷2022/01/11 15:40

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Razer,振動機能付きチェアや天板にさまざまな機能を組み込めるデスク,音声明瞭化機能付きマスクをCES 2022で公開

Razerブースの中央には,新型のゲーマー向けチェアとデスクが置かれていた
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 Razerは,米国・ラスベガスにて行われたデジタル関連展示会「CES 2022」に合わせて,各種の新製品を発表した。

 CESの常連であるRazerは,これまではイベントのメイン会場であるラスベガスコンベンションセンター(以下,LVCC)南側にあるサウスホール入り口付近を定位置としていたものだ。しかし,LVCCに新しいウエストホールがオープンしたのと引き換えに,今回はサウスホールが使われていないこともあってか,セントラルホールという建物の入り口付近へ移動しての展示となっていた。
 また新型コロナウイルス感染症対策として,ブース内でのタッチ&トライは基本的に実施せず,ブース内に入る来場者も制限しながら新製品を展示しており,これまでとは勝手が違う面もある。ともあれ,会場でチェックできた新製品のうち,発表済みのノートPCを除いたものを紹介したい。


Enki Pro:HyperSense 振動するゲーマー向けチェア


 Razerブースの中央には,ゲーマー向けチェアの新製品「Razer Enki Pro HyperSense」(以下,Enki Pro HS)が展示されていた。本稿執筆時点では価格や発売時期は未定だ。

Enki Pro HS。座面はスエード調の布が採用されている。形状は既存のEnki Proと変わらない
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座面下,5本脚の上に設置されているのが振動ユニットだ
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Enki Pro HSにおける振動ユニットの内部構造
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 Enki Pro HSは既存のゲーマー向けチェア「Razer Enki Pro」の上位モデルとして開発中の製品で,振動を用いた触覚フィードバック(ハプティクス)機能を座面下に搭載しているのが特徴だ。振動ユニットは,劇場やアトラクション向けの体感システムを手がける企業D-BOX Technologies(以下,D-BOX)と共同開発したものとのこと。最大1Gの加速が可能で,最大1.5インチ幅で前後と垂直方向に身体が動かされる感覚が楽しめるという。

 シート背面の構造には,カーボンファイバーを用いて軽さと強度を両立させたそうだ。また,座面はスエード調の布素材を採用するなど,凝った作りになっている。

背面や座面下などはカーボンファイバーで作られている
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 展示でも,デモ画面にあわせて無人の椅子が振動している様子は見て取れるが,やはり体験しなければ分からないもの。ということでミーティングスペースで,約10分ほど体験プレイを行った。

 プレイしたのはPC用「Forza Horizon 5」で,ゲームパッドを手に,路面やダートを不器用に駆けてみる。デモ用に設定してあるということで,フラットに見えるアスファルトを走っていても,上下や前後に身体が揺れてしまうが,それにより,ゲームパッドの動きよりもリアルに振動が伝わってくる。


 フラットな路面の振動は抑えつつ,ダートに踏み込んだときは強く振動するといったチューニングは,今後行っていくという。
 なお,先述したとおりD-BOXは劇場などの体感システムを手がけているため,Enki Pro HSの触覚フィードバック機能は,映像コンテンツにも対応している。そのため,NetflixやDisney+といった映像配信サービスのコンテンツをPCで試聴する場合は,シーンに応じた体感ができるようになる見通しだ。


Project Sophia:ガラス天板に様々な機能を組み込めるデスク


 Enki Pro HSとあわせて展示してあったのが,ゲーマー向けデスクのコンセプトモデルである「Project Sophia」だ。

Project Sophia
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 テーブル天板にはガラス素材を用いており,裏側に磁石でさまざまなモジュールを設置できる構造が特徴である。システムモニタツールやタッチスクリーン,配信用のミキサーやキャプチャーユニットなどのモジュールを用意して,ゲーマーが利用する必要に応じて追加できる仕組みだ。
 モジュールの接続部は,全部で13か所あり,正方形と長方形の2つの形状が用意されている。

展示は試作品のコールドモックで動作はしない。天面にはRazer Bladeの筐体が組み込まれている
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 モジュールにはほかにも,ペンタブや飲料用保温器,ワイヤレスチャージ用の充電器などもあり,ゲームだけでなくテレワークなどにも活用できるという。モジュールの一部はホットスワップが可能で,仕事スタイルからゲームスタイルへ転換するような使い方を目指すとしている。
 Razer公式動画が分かりやすいので,チェックしてほしい。



Zephyr Pro:音声明瞭化機能を組み込んだ光るマスク


 2021年に発売となって以来,品薄が続いている電動マスク「Razer Zephyr」に,上位モデル「Razer Zephyr Pro」(以下,Zephyr Pro)が加わった。2022年内には発売されるとのことだ。

Zephyr Pro
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 従来モデルは,口元が見える視認性とLEDイルミネーション,そして空調機能を備えていたが,Zephyr Proはこれに加えて,マスク内にマイクとスピーカーを搭載することで,マスクを着けたままで装着者の声がよく聞こえるようになるという。
 Zephyrが開発コードネーム「Project Hazel」として発表されたときに予定していた機能が,すべて入ったモデルというわけだ。

RazerのZephyr Pro製品情報ページ


 ウェアラブル機器ではほかにも,腕時計やアパレルを手がけるメーカーのFossilとRazerがコラボレーションしたスマートウォッチ「Razer X Fossil Gen 6」が発表となった。全世界で1337台のみの限定出荷で,日本向けには4万4000円で発売予定となっている。発売時期は2022年1月中だ。

Razer X Fossil Gen 6
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 本製品は,Fossilの第6世代スマートフォンをベースとしている。仕様はFossil Gen 6に準じており,Googleの「Wear OS」をOSに採用している。搭載するSoC(System-on-a-Chip)は,Qualcomm製のウェアラブル機器向け「Snapdragon Wear 4100+」で,さまざまな運動トラッカーのほかに,心拍数やSpO2(動脈血酸素飽和度)の測定機能などを備えるのもポイントだ。

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 本体色は黒のみで,3種類の専用フェイス(Analog,Text,Chroma)がプリインストールされる。着脱可能なシリコンバンドは,ブラックとグリーンが製品ボックスに含まれるとのことだ。

黒と緑のシリコンバンドが付属する
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RazerのRazer X Fossil Gen 6製品情報ページ

FossilのRazer X Fossil Gen 6製品情報ページ


 Razerブースにはほかにも,ゲーマー向けノートPC「Razer Blade」シリーズの新製品や,ピンク色のRazer製品にフォーカスした配信ブースなどが設けられていた。

Razer Bladeの2022年モデル(左)。例年は試遊も可能な状態で展示されていたのだが,今年はアクリルケース内の展示のみ。黒と緑がイメージカラーのRazerだが,近年はカラーバリエーションも増やしている。右写真はピンクに統一したデバイス一式による配信ブースだ
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 据え置き型ゲーム機向け製品では,Xbox Series X/SやPlayStation 5/4対応製品が披露されていた。ゲーム機メーカーとの密接な関係から,充電台のカラーも各ゲーム機の専用ゲームパッドと色を合わせることができる点などがアピールポイント」とのことだった。

Xbox(左)とPlayStation(右)用の周辺機器
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