Razer，THXの映像認証を受けた27型液晶ディスプレイ「Raptor 27」を発表。FreeSyncとG-SYNC Compatibleにも対応

　北米時間2021年6月14日，Razerは，E3 2021に合わせて開催した独自のオンラインイベントで，27インチサイズで解像度2560×1440ドットのゲーマー向けIPS液晶ディスプレイ「Razer Raptor 27」（以下，Raptor 27）を発表した。垂直最大リフレッシュレート165Hz表示への対応と，Razer傘下のAV技術企業であるTHXの認証を受けた映像品質が特徴だ。
　北米市場向けの価格は799ドル（税別，約8万8000円）。国内向けに展開するのかどうかは，明らかになっていない。

Raptor 27

　Razerが最初の液晶ディスプレイ「Razer Raptor」を発売したのは2019年のこと。2021年モデルであるRaptor 27は，サイズや解像度，そして独特のデザインを採用したスタンドといった点は，初代Raptorをそのまま継承している。
　Raptor 27で大きく変わった点は，冒頭でも触れたとおり，最大リフレッシュレートが旧モデルの144Hzから165Hzへ向上したことと，THXの映像認証を取得したこと，そしてAMD独自のディスプレイ同期技術である「FreeSync Premium」と，NVIDIA独自のディスプレイ同期技術「G-SYNC Compatible」に対応する点にある。


　Raptorの特徴であった上方向に90度まで傾けられるスタンドは，そのまま継承しているものの，Raptor 27は付属スタンドを取り外して，別売りのVESAマウントアダプタを取り付けることで，市販のVESAマウント対応ディスプレイアームを取り付けて使うことも可能であるそうだ。
　なお，別売りのVESAマウントアダプタはRazer直販ストア限定販売で，価格は99ドル（税別）である。

別売りVESAマウントアダプタの仕組みが分かるイメージ画像

　そのほかにもRazer製品らしい特徴として，Razerの統合設定ソフトウェア「Synapse」を使って，PC上でRaptor 27の画質設定を行えるというのもポイントであろう。


　そのほかにもRazerは，USB Type-Cポートに最大130Wの電力を供給できるACアダプター「Razer USB-C 130W GAN Charger」も発表している。既存の競合製品よりも59％小さいというコンパクトさが特徴だ。出力系統は，USB Type-CとUSB Type-Aがそれぞれ2ポートずつの計4ポートとなっている。
　プラグ形状が異なる国や地域で使うためのプラグ変換用トラベルアダプターも付属するとのこと。北米市場における価格は179ドル（税別，約1万9800円）だ。

RazerのCEOであるMin-Liang Tan氏が，右手（写真左側）に持っているのがUSB-C 130W GAN Chargerだ

RazerのRaptor 27製品情報ページ（英語）

RazerのUSB-C 130W GAN Charger製品情報ページ（英語）