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Razer,NUCをベースにした小型デスクトップPC「Tomahawk」を発表。スマホ向け新型ゲームパッドなど多数の新製品も明らかに
本稿では写真を中心に,Razerの新製品を簡単に紹介したい。
Razer Tomahawk Gaming Desktop
Intelと共同開発した拡張カードサイズのNUCを採用
まずはTomahawkから見ていこう。
Tomahawkは,Razerの外付けグラフィックスボックス「Razer Core」シリーズと似たデザインの筐体に,拡張カードサイズのNUCと,NVIDIA製リファレンスカード仕様のGeForce RTXシリーズ搭載グラフィックスカード,SFX仕様の電源ユニットなどを組み込んだ小型デスクトップPCである。
価格は未定であるが,2020年前半には発売するとのことだ。
Tomahawkの本体と呼べるNUC部分は,RazerとIntelが共同開発したという「Intel
相応の価格になるのは間違いないだろうが,小型ゲームPCの新しい方向性を示す製品として期待したいところだ。
Razer Eracing Simulator
次に紹介するのは,Razerとパートナー企業の協業により開発したレーシングゲーム用のコクピットシステム「Razer
上掲のCG画像を見れば想像が付くと思うが,Eracing Simulatorは,レーシングコクピットを中心に,ステアリングコントローラとそのスタンド,フットペダル,そして2基のプロジェクタと周囲180度を覆う半円柱状のスクリーンなどで構成するシステムだ。
名称のとおり,eスポーツ向けレーシングゲームをプレイするための環境である。どちらかといえば,プロゲームチームやeスポーツ施設,イベント機器向けの製品であろうか。
面白いのは,ゲーム内の動きに合わせてシートが油圧シリンダーで稼動するだけでなく,プレイヤーをシートに固定するハーネス(ベルト)も動くようになっている点だ。たとえばドライバーがシートに押しつけられるような動きをすると,ハーネスが締め付けるように動いて,プレイヤーをシートに押しつけるそうである。
なお,シートやペダルにRazerロゴが入っているものの,本製品を構成する部品,つまりシートやステアリングコントローラ,プロジェクタやスクリーンなどは,パートナー企業の製品を使うとのこと。Razer製のステアリングコントローラがあればちょっと見てみたい気もしたのだが,「餅は餅屋」ということだろうか。
Razer Bladeに300Hz表示対応の液晶ディスプレイ採用モデルが登場
ゲーマー向けノートPC「Razer Blade」シリーズの新製品としては,15.6インチモデル「Razer Blade 15」と,17.3インチモデルの「Razer Blade Pro 17」に,最大リフレッシュレート300Hzという超高速表示に対応する液晶パネルを採用する製品が登場するとのことだ。
ただ,解像度は1920×1080ドット止まりである。また,搭載GPUに関する情報は,NVIDIA製ということだけが明らかになっている。
NVIDIAは,垂直最大リフレッシュレート360Hz対応のG-SYNC対応液晶ディスプレイが登場することを明らかにしているが,ノートPCにも300Hzという高リフレッシュレート対応モデルが出てくるわけで,eスポーツ向けディスプレイなら300Hz以上という時代が来るのかもしれない。
Razer Kishi
スマートフォンに直結する挟み込み型ゲームパッド
ちなみに,Kishiとは,インドの伝説における猫型動物であるとのこと。Razerのゲームパッドには,猫型動物の名を付けるのがルールだそうで,たとえば2019年に発売となったスマートフォンに合体できるゲームパッドは「Razer Junglecat」(以下,Junglecat)であるし,PS4用ゲームパッドは「Razer Raiju」である。
説明員には,「Raijuは日本の雷獣から名前を取ったんだ」と説明されたのだが,日本の伝承における雷獣は,猫というより犬に近かったと思うのだが……。
それはさておき,KishiとJunglecatの大きな違いは,JunglecatがBluetoothによりワイヤレス接続型ゲームパッドだったのに対して,Kishiはスマートフォンのデータ端子に直結するワイヤード接続型であるという点だ。そのため,iPhone用Kishiは接続端子がLightningコネクタ,Android用はUSB Type-Cになっている。
Kishiは左右のコントローラ部分を柔軟性のある素材でつなぐ構造になっているため,スマートフォンのサイズが多少異なっていても,問題なく取り付けられるのが利点であるという。
Android用の場合,6.8インチ級スマートフォンである「Galaxy Note10+」にも対応する予定とのことなので,かなり大きめのスマートフォンでも装着できそうである。
なお,「ゲームパッドに対応しておらず,画面上の仮想ゲームパッドで操作するタイプのゲームには対応できるのか」と説明員に確認したところ,そうした機能はないということだった。「ゲームデベロッパが,ハードウェアチートの一種としてそういう機能を認めないこともある」というのが理由とのことだった。
そのほかの新製品は,写真で簡単に紹介しよう。
Razer 日本語公式Webサイト
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