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[GC 2006#59]オランダ産MMORPG「The Chronicle of Spellborn」はオープンβ直前で登場
この五つのシャードは,“五つの犠牲のエンクレイブ”とも呼ばれており,それぞれ政治的な高位にある家が権力を握っているが,その市民達はとりあえず平和を保って暮らしていた。プレイヤーは,この世界に潜むモンスターと戦いながらも,希少なスクロールを入手して過去の文明の謎を探ったり,100種類に及ぶアイテムを生産してほかのシャードへの輸出の旅を楽しんだりして,ゲームを進めていく。
本作は,Unreal Engine 3.0を利用して開発が進められており,すでにβテストも第2段階に指しかかっている。なお,ブースにいた開発者の一人は,近くオープンβへと突入し,できれば2006年末にはリリースしたいと語ってくれた。また本作のリリース時には,英語,フランス語,そしてドイツ語がサポートされる予定だ。
用意されているクラスは,戦士タイプがブラッド・ウォーリアー(Bloodwarrior),フューリーハマー(Furyhammer),チャンピオン(Champion),キャスタータイプがルーンメイジ(Rune Mage),アンセストラル・メイジ(Ancestral Mage),オラクル・ディサイプル(Oracle Desciple),そしてローグタイプにはトリックスター(Trickster),フェイスダンサー(Face Dancer),デッドハンド(Dead Hand)の三つずつ計9種。会場のデモですべて試したわけではないが,モンクのように素手で戦うフュリーハマーや,毒を使っての攻撃ができるデッド・ハンドなど,かなりユニークなセレクションになっていた。
かなり混沌としているMMORPG市場において,どのような差別化を図っているのかはファンとして気になるところだが,とりあえずSpellborn Internationalの面々は,「自分が作りたいゲームを作っているだけ」と謙虚。とはいえ,画面中央にあるアクションゲームのレティクル(照準)を攻撃する敵に合わせる必要があったり,クラフトには失敗がなく,出来不出来の差を強調させていたりなど,マイナーな改良点をアチラコチラに確認することはできた。
ゲームのグラフィックスは,ベースがUnreal Engineなのでそれなりのクオリティを誇っており,どこかトゥーンシェーダをかぶせたような,オイルペイントのファンタジー画のような幻想な場面も見られる。まだ,どのようなビジネスモデルになるのかは決定していないらしく,とりあえず月額課金制を希望しているようではあった。(ライター:奥谷海人)
- 関連タイトル:
スペルボーン
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