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「ドラゴンズドグマ 2」対応の「AMD Software 24.3.1」リリース
なお,Polaris/Vega世代向けのドライバソフトも同時にリリースされているが,そちらは不具合修正のみとなっている。
また,Adrenalin 24.3.1ではワンクリック最適化機能「HYPR-RX」対応タイトルに4タイトルが追加されたほか,「World of Warcraft」や「Starcraft II」などで生じていた不具合が修正されている。
Polaris/Vega世代向けのAdrenalin 24.3.1においては,重大性が高かったAPU製品における「Microsoft Teams」の不具合修正が行われた。Polaris/Vega世代の統合GPUを搭載したAPU製品を,現役として利用しているユーザーは多いので,同問題に悩まされていた人には朗報だろう。
なお,Microsoftが3月11日にDirectX 12の新機能である「Work Graph」を含むソフトウェア開発キット「Agility SDK 1.613」をリリースしたのに合わせ,AMDは対応ドライバ「AMD
今回のAdrenalin 24.3.1は,Agility SDK 1.613には対応していないので,新機能を試したい開発者は,Adre
Work Graphの詳細は,GDCの記事を参照してほしいが,提唱したのがAMDということもあり,対応には力が入っているようだ。AMDが主催するオープンプロジェクト「GPUOpen」に丁寧なチュートリアルが掲載されているので,より詳しく知りたい人は参照するといいだろう。
[GDC 2024]CPUを使わずにGPUが自発的に描画するパイプライン「Work Graph」がDirectX 12に正式採用
米国時間2024年3月18日に行われたGDC 2024の技術セッションにおいて,AMDとMicrosoftは共同で,DirectX 12の新機能「Work Graph」を発表した。本稿では,Work Graphとは何で,どのような利点をもたらすのかを解説したい。
●Adrenalin 24.3.1の対応GPU
- Radeon RX 7000シリーズ
- Radeon RX 6000シリーズ
- Radeon RX 5000シリーズ
- Radeon VII
- Radeon RX Vegaシリーズ
- Radeon RX 600・500・400シリーズ
- Radeon Pro Duo
- Radeon RX 7000M/7000Sシリーズ
- Radeon RX 6000Mシリーズ
- Radeon RX 5000Mシリーズ
- Radeon 600シリーズ(OEM向け) ※Radeon VII以下の製品ではドライバソフトが異なる
●Adrenalin 24.3.1の対応APU
- Ryzen 7000シリーズ
- Ryzen 6000シリーズ
- Ryzen 5000Gシリーズ,Ryzen PRO 5000シリーズ
- Ryzen 4000Gシリーズ,Ryzen PRO 4000シリーズ
- Ryzen 3000シリーズ,Ryzen PRO 3000シリーズ
- Ryzen 2000シリーズ,Ryzen PRO 2000シリーズ
- Athlon PRO 200GEシリーズ
- Ryzen Mobile Processors with Radeon Graphics
- Athlon Mobile Processors with Radeon Graphics
- Ryzen PRO Mobile Processors with Radeon Graphics
- Athlon PRO Mobile Processors with Radeon Graphics
- Radeon 600シリーズ(Ryzen 6000 APU) ※Ryzen Mobile Processors with Radeon Graphics以下の製品ではドライバソフトが異なる
●Adrenalin 24.3.1における最適化
- 記載なし
●Adrenalin 24.3.1における新要素
- 「ドラゴンズドグマ2」「Horizon Forbidden West Complete Edition」「Outpost: Infinity Siege」に対応
- HYPR-RX対応タイトルに4タイトルを追加
●Adrenalin 24.3.1で解決した問題
- 一部のゲームで「AMD Fluid Motion Frames」(AFMF)を有効化すると,わずかなカクつき(スタッター)が生じることのあった問題
- Radeon RX 7900シリーズで「HELLDIVERS 2」をプレイ中に,断続的なドライバのタイムアウトやゲームのクラッシュすることのあった問題を改善(※マルチディスプレイ環境では依然として問題が生じる模様)
- Radeon RX 7000シリーズで「StarCraft II」をプレイすると,断続的にドライバのタイムアウトやゲームのクラッシュが発生することのあった問題
- Radeon RX 6800など一部のAMD製GPUにおいて,「World of Warcraft」のグラフィックスAPIに,DirectX 12を選択してプレイすると,起動時のロード時間が長くなることのあった問題
- 「Radeon Boost」とレイトレーシングを有効化して「Dying Light 2 Stay Human: Reloaded Edition」をプレイすると,紫色の変色が見られることのあった問題
- 「Cossacks 3」をプレイ中に一部のキャラクタが表示されなかったり,テクスチャが破損することのあった問題
- 「Space Engineers」をプレイ中に,屋内の照明が点滅することのあった問題
- Radeon RX 7900 GREにおいて,メモリチューニングの最大値が正しく表示されないことのあった問題
- アクセント記号付きの文字を含むWindowsユーザー名で,シェーダキャッシュに失敗することのあった問題
- ゲームが最小化されているとき,オーバーレイ表示のフレームレートの値が正しく表示されないことのあった問題
- 一部のハイブリッドグラフィックス構成で,「Adobe Premiere Pro」のGPUアクセラレーション設定がグレーアウトするか,表示が間違っていることのあった問題(※Polaris/Vega世代を含む)
- Topaz Labsの画像修正ソフト「Topaz Labs: AI Image Quality Software」で,Direct MLワークロードを実行しているときに処理速度が低下することのあった問題
- Ryzen 5 PRO 6650Uなど一部のAMD製APUで,Microsoft Teamsを使用した会議中に断続的にループしたカメラ映像を表示することがある(※Vega世代のみ)
●Adrenalin 24.3.1における既知の問題
- Radeon RX 7900 XTXなど一部のAMD製GPUを使用したデュアルモニタ環境で,「HELLDIVERS 2」をプレイすると断続的にドライバソフトがタイムアウトしたり,ゲームがクラッシュすることがある
- Radeon RX 6000シリーズで「Lords of the Fallen」をプレイ中に,特定のエリアに入ると断続的にゲームがクラッシュすることがある(※Adre
nalin 24 .4.1で解決予定) - Radeon RX 6800などのAMD製GPUで,「SnowRunner」をプレイ中に,泥の環境などに入ると画面にゴミ(アーティファクト)が表示されることがある(※Adre
nalin 24 .4.1で解決予定) - ストリーミングゲームプレイアプリ「Parsec」の仮想ディスプレイドライバがインストールされている一部のシステム構成で,AMD SmartAccess Videoが「使用可能」と誤ってリポートされることがある(※Adrenalin 24.5.1で解決予定)
- AMD Softwareで,AV1コーデックを選択して録画すると,音声と動画が同期しないことがある(※2024年第3四半期を目処に解決予定)
- アクセント記号付きの文字を含むWindowsユーザー名で,シェーダキャッシュが失敗することがある(※Polaris/Vega世代のみ)
- 関連タイトル:
AMD Software
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