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「AMD Software Adrenalin 22.10.2」がリリース。Radeon RX 6000シリーズで生じていた不具合の一部を修正
本バージョンはWHQL
AMD Softwareを利用するRadeonユーザーは,ご承知だろうが,ここのところ,Radeon RX 6000シリーズのGPUを搭載したPCにおいて複数の不具合が生じていた。Adrenalin 22.10.2では,そうした問題の一部を修正したという。このほかにもRadeon GPU全般で生じていた「仁王2」の不具合なども改善したそうだ。
今回のアップデートは,Radeon RX 6000シリーズユーザーに向けた修正が主となっている。ただ,AMDはゲーマーに対してOptional版ドライバの導入を推奨しているので,対象のGPUやAPUを使っているのであれば導入してみるといいだろう。
→AMDのドライバダウンロードページ
https://www.amd.com/ja/support
→4Gamerの最新ドライバリンクページ
https://www.4gamer.net/games/999/G999902/FC20110422001/
英文のリリースノートから,新機能を含めたポイントをまとめておこう。
●Adrenalin 22.10.2の対応GPU
- Radeon RX 6000シリーズ
- Radeon RX 5000シリーズ
- Radeon VII
- Radeon RX Vegaシリーズ
- Radeon RX 600・500・400シリーズ
- Radeon Pro Duo
- Radeon RX 6000Mシリーズ
- Radeon RX 5000Mシリーズ
- Radeon 600シリーズ(OEM向け)
●Adrenalin 22.10.2の対応APU
- Ryzen 7000シリーズ(※厳密にはAPUではない)
- Ryzen 6000シリーズ
- Ryzen 5000Gシリーズ,Ryzen PRO 5000シリーズ
- Ryzen 4000Gシリーズ,Ryzen PRO 4000シリーズ
- Ryzen 3000シリーズ,Ryzen PRO 3000シリーズ
- Ryzen 2000シリーズ,Ryzen PRO 2000シリーズ
- Athlon PRO 200GEシリーズ
- Ryzen Mobile Processors with Radeon Vega Graphics
- Athlon Mobile Processors with Radeon Vega Graphics
- Ryzen PRO Mobile Processors with Radeon Vega Graphics
- Athlon PRO Mobile Processors with Radeon Vega Graphics
- Radeon 600シリーズ(Ryzen 6000 APU)
●Adrenalin 22.10.2が統合するコンポーネント(※比較対象はAdrenalin 22.10.1)
- Display Driver Version:22.20.29.01-221017a
- 38 46 26C - AMD - So ft wa re - Ad re na lin - Edi tion ( ← 22 . 20 . 19 . 16 - 22 10 03a - 384 125E - AMD - So ft wa re - Ad re na lin - Edi tion) - Radeon Settings:2022.0819.1259.1936
- 2D Driver:8.1.1.1634
- Direct3D:9.14.10.01523
- OpenGL:22.10.220823_1f70af4(←22.08.1462311)
- OpenCL:1.0.12029.1042(←31.0.12019.16007)
- AMD Windows Driver:1.0.12029.1042(←31.0.12019.16007)
- Audio Driver:10.0.1.24
- Vulkan Driver:2.0.233
- Vulkan API:1.3.217
●Adrenalin 22.10.2おける最適化
- 記載なし
●Adrenalin 22.10.2における新要素
- 記載なし
●Adrenalin 22.10.2で解決した問題
- 「仁王2」などのゲームでHDR設定を変更すると,「Radeon Super Resolution」(RSR)が起動しないことのあった問題
- Radeon RX 6000シリーズにおいて,Radeon Settingsのグローバル設定で垂直同期を「常にオフ」に設定すると,動画再生時にシステムの遅延(スタッタリング)やドライバのタイムアウトが生じることのあった問題
- Radeon RX 6000シリーズでHEVCハードウェアコーデックを利用すると,ドライバのタイムアウトが発生することのあった問題
- Radeon RX 6000シリーズにおいて,Chromiumベースのブラウザ上でハードウェアアクセラレーションを使って動画を再生すると,フレーム落ちが発生することのあった問題
- Radeon RX 6000シリーズにリフレッシュレートが異なる拡張ディスプレイを接続している環境で,Chromiumベースのブラウザにおける動画再生が途切れることのあった問題
- Radeon RX 6800 XTなど一部のAMDグラフィックス製品で,Meta Quest 2使用時に「Oculus dashboard」のメニューやコントローラが跳ねたり,ぐらついて見えたりすることのあった問題
- ビデオ編集ソフト「VEGAS Pro」でタイムラインをプレビューすると,一部の色が反転して表示されることのあった問題
●Adrenalin 22.10.2における既知の問題
- Radeon(※RX?)570などのAMD製グラフィックス製品で,ゲーム終了後に「Performance Metric Overlay」のGPU使用率が100%に固定されてしまうことがある
- Radeon Anti-Lagを有効化した状態で,[Shift]+[Back]キーを押すとビープ音がなることがある(Adrenalin 22.11.1を目標に解決予定)
- Radeon RX 6000シリーズにおいて「Elite Dangerous」がクラッシュすることがある(Adrenalin 22.10.3を目標に解決予定)
- Radeon RX 6900 XTなど一部のAMD製グラフィックス製品において,Firefoxで動画アクセラレーションを使い動画を再生するとカクつきが生じることがある
- Radeon RX 6700 XTなど一部のAMD製グラフィックス製品で,ゲームと動画再生のウインドウを切り替えると,一時的にディスプレイの表示が破綻することがある(※Adrenalin 22.10.2において一部の環境で発生していた表示の破綻を抑える改良が行われた)
- 関連タイトル:
AMD Software
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