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「AMD Software Adrenalin 22.9.1」が「CoD MW2」のオープンβ版に対応
本バージョンはWHQL(Windows Hardware Quality Labs,ウィクル)未通過の「Optional」(随意選択)版で,9月22日に配信開始予定の「Call of Duty: Modern Warfare II」のオープンβ版に対応したドライバだ。AMDは,とくに性能向上を謳っていないので,AMDが動作を確認したという理解でいいだろう。
なお,前バージョンであるAMD
ところでRadeonでは,Windows 11において,前バージョンのAdrenalin 22.8.2が,Windows Updateによってゲーム録画機能「Radeon ReLive」などの機能を含まない,ミニマム構成のドライバに置き換えられてしまう問題が生じていた。そのうえ,Adrenalin 22.8.2に戻すにはクリーンインストールが必須で,インストールしなおしても,すぐにWindows Updateに上書きされてしまう。この状況に悩まされていたRadeonユーザーは多いのではなかろうか。
Adrenalin 22.8.2は,Windows Updateのドライバよりバージョンが新しいため,Windows Updateに上書きれることはないはずだ。また,筆者が試した限りでは,クリーンインストールも必要ではなかったが,GPUのモデルによって異なるかもしれない。
ともあれ,AMDは,ゲーマーに対してOptional版ドライバの導入を推奨しているので,対象のGPUやAPUを使っているのであれば導入してみるといいだろう。
→AMDのドライバダウンロードページ
https://www.amd.com/ja/support
→4Gamerの最新ドライバリンクページ
https://www.4gamer.net/games/999/G999902/FC20110422001/
英文のリリースノートから,新機能を含めたポイントをまとめておこう。
●Adrenalin 22.9.1の対応GPU
- Radeon RX 6000シリーズ
- Radeon RX 5000シリーズ
- Radeon VII
- Radeon RX Vegaシリーズ
- Radeon RX 600・500・400シリーズ
- Radeon Pro Duo
- Radeon RX 6000Mシリーズ
- Radeon RX 5000Mシリーズ
- Radeon 600シリーズ(OEM向け)
●Adrenalin 22.9.1の対応APU
- Ryzen 6000シリーズ
- Ryzen 5000Gシリーズ,Ryzen PRO 5000シリーズ
- Ryzen 4000Gシリーズ,Ryzen PRO 4000シリーズ
- Ryzen 3000シリーズ,Ryzen PRO 3000シリーズ
- Ryzen 2000シリーズ,Ryzen PRO 2000シリーズ
- Athlon PRO 200GEシリーズ
- Ryzen Mobile Processors with Radeon Vega Graphics
- Athlon Mobile Processors with Radeon Vega Graphics
- Ryzen PRO Mobile Processors with Radeon Vega Graphics
- Athlon PRO Mobile Processors with Radeon Vega Graphics
- Radeon 600シリーズ(Ryzen 6000 APU)
●Adrenalin 22.9.1が統合するコンポーネント(※比較対象はAdrenalin 22.8.2)
- Display Driver Version:22.20.19.11-220915a-383673E
-AMD -Soft ware -Adre nalin -Edi tion (←22.20 .19.09 -220 819a -382 658E -AMD -Soft ware -Adre nalin -Edi tion) - Radeon Settings:2022.0819.1259.1936
- 2D Driver:8.1.1.1634
- Direct3D:9.14.10.01523
- OpenGL:22.08.1462311
- OpenCL:31.0.12019.11001(←31.0.12019.9007)
- AMD Windows Driver:31.0.12019.11001(←31.0.12019.9007)
- Audio Driver:10.0.1.24
- Vulkan Driver:2.0.233
- Vulkan API:1.3.217
●Adrenalin 22.9.1おける最適化
- 記載なし
●Adrenalin 22.9.1における新要素
- 「Call of Duty: Modern Warfare II」オープンβ版に対応
●Adrenalin 22.9.1で解決した問題
- Enhanced Syncを有効にした状態で動画再生やゲームプレイを行うと,断続的に画面が黒くなることのあった問題
●Adrenalin 22.9.1における既知の問題
- 「仁王2」などのゲームでHDR設定を変更すると,「Radeon Super Resolution」(RSR)が起動しないことがある
- Radeon RX 6800 XTなど一部のAMDグラフィックス製品でMeta Quest 2使用時に,「Oculus dashboard」のメニューやコントローラが跳ねたり,ぐらついて見えたりすることがある
- Radeon(※RX?)570などのAMD製グラフィックス製品で,ゲーム終了後に「Performance Metric Overlay」のGPU使用率が100%に固定されてしまうことがある
- ビデオ編集ソフト「VEGAS Pro」でタイムラインをプレビューすると,一部の色が反転して表示されることがある
- Radeon RX 6700 XTなど一部のAMD製グラフィックス製品で,ゲームと動画再生のウインドウを切り替えると,一時的にディスプレイの表示が破綻することがある
- Radeon RX 6000シリーズにおいて,Radeon Settingsのグローバル設定で垂直同期を「常にオフ」に設定すると,動画再生時にシステムの遅延(スタッタリング)やドライバのタイムアウトが生じることがある
- Radeon RX 6000シリーズにおいて,ハードウェアアクセラレーションを使用して動画を再生すると,フレーム落ちが発生することがある
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AMD Software
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